大学生が公務員試験の教養問題に対処するための教科やジャンルを数え上げてみた
はじめに
現在、自主ゼミのかたちで公務員試験講座を大学とリモートの両方で開いている。まったくのボランティア。これも大学の教育と研究を支援する一環。すこしでも地元や地域に貢献する人材を生み出したい。ほんとうは大学院生が就ける企業を地元にもてればよいのだが、かんたんなことではない。当面は地域を支える役回りの公務員を増やすかたちを選んだ。
なにはさておき、公務員になるための一次試験に課される教養試験を突破せねばならない。取り組む教科はいったいいくつあるのだろう。数え上げてみた。
きょうはそんな話。
ほとんど高校の科目
公務員試験の準備のためにはけっこう下準備がいる。まずはどんな試験が課されるか知ることから。どうやら大枠についてはわたしが受験した頃からそんなに大きく変わっていない。強いてあげれば教養試験の範囲は、高校で履修するほとんどの科目が該当。専門試験は大学1,2年の基礎項目が多い。
そうした試験のなかで今回は教養問題に関して触れたい。数的推理や判断推理と呼ばれるものは中学以降の数学に近い。論理や効率よく作業できるかの能力を問う問題。
文章理解や資料解釈は、国語力や地歴公民の資料問題に該当。そのごく一部に英語を含むが、大学入試ほど出題割合は多くない。国語の文章理解の半分にも満たない。文章理解や資料解釈の両者で全体の3分の1、そこへ上に記した数的数理や判断推理と合わせると、問題数の半分をすこし超えるぐらい。
のこりは
さて、その残りは地歴公民や芸術などの人文科学、物理,化学、生物、地学などの自然科学の問題に情報と時事問題。各科目で1~2題ずつだろうか。
教養問題に対処するために、おもに高校1,2年で履修する内容で教科書のレベルが多い。つまり定期試験ほどの内容でいい。高校生は地歴公民や理科や芸術は一部を選択すればよいのだが、大学生向けの公務員試験の場合にはほぼすべての科目が該当する。どの教科も基礎をもれなくが理想形。
高校時代に選択しなかった科目は中学校の知識で止まっているはず。そこから思い起こし、高校の教科書分程度を補わなければならない。世界史の一部や倫理など中学校で取り上げられていない単元は一から積み上げていかねばならない。
ひとつずつ
昨年の11月からそんな科目をひとつずつ丹念に学ぶ場を提供している。なかなかそういった細かな情報を集めるのも大変なので、効率よくそれらを整理したかたちでまんべんなくやりとりしつつ支援している。さすがに高校生とはちがい、講義1に対し、2か3の自主学習時間に相当する程度の演習になるように仕向ける。目標は後者だけでほぼ200時間程度。
その程度かと思われるかもしれないが、これを大学の講義とはべつにやろうとすると、いまの大学生たちにはなかなか。この自主ゼミを受けている学生たちのほとんどは、生活費や学費をおぎなうべくアルバイトをしている。この春休みはそんな学生たちのアルバイトのシフトの急な変更にわたしのほうが合わせるかたちをとったために、ほぼ土日もなくおこなうかたちに。
おわりに
こうした熱心な学生たちは、さまざま求められるTOEICや学生のあいだで取得できる資格試験なども学習し受験している。同時に実質的に3年生の今の時期から企業のインターンシップなどが開始され、大学院入試の準備も秋には開始する。コミュニケーションや発表の力もつけねばならない。つまりわたしの公務員の自主講座だけ学習しているわけではない。
あきらかにわたしの学生だった頃よりも学生たちは忙しくしているし、幸いなことにこの地方大学には勉学に熱心な学生の多いのはまちがいない。それでも地域で希望の進路に進もうとすれば、なにかしら努力を続けないとならないわけだが、それにしてもなかなかたいへん。同時に学生時代だからこそできることもなるべく同時にやってもらいたい。せめて時間を効率よく使えるように、これからもこちらが合わせるかたちをとるようにしたい。
