たくさんの若い人たちに出会うとその分エネルギーを多めにもらえる
はじめに
大学で新入生たちに研究室の雰囲気を感じとってもらう行事をお手伝い。これからしばらく次々とやってくる新入生たちと出会い交流する。いずれも若々しく、どこかぎこちない。3年後にはどっぷり浸かる場になる研究室をあちらこちら垣間見てもらう催し。これから1年のあいだ週1回出会うことになる。
きょうはそんな話。
出会い
新入生たちにとって新学期から2か月近く、実際には連休をはさみ実質的にはひと月をようやく越したばかり。まだまだ高校生っぽいところが見え隠れし、不慣れなことが多い。先生方と交わすメールのやりとりはぎこちなく、コンタクトをとるのに要領を得ないままの学生もいる。
そんな様子でどうにか指定された部屋で面会し顔合わせ。こちらから当面のやってもらいたいことを説明しつつ各研究室などを案内。慣れない新入生たちにいきなり研究室の実験などできないのは当然なので、しばらくは基礎的なことに終始する。そのなかで独特の世界を見てもらい、3年後にはここで実際に過ごすことを想像しながら、とりあえず体験してもらいたい。
研究するとは
大学(大学院)を卒業(修了)したあと、必ずしも大学の研究室で過ごすような研究職に携わるとは限らない。むしろそれ以外の仕事に就く学生の割合のほうが多いと言っていい。理系の研究室での数年間はじつに密度が濃い。年間を通じて新しいことばかりがつづく。それまでに培ってきたことを使いながらそれらにひとつひとつ対応できるかどうか、どこまでやれるか試される。
大学の4年間のなかでもっとも成長の著しい1年間と言っていいし、大学院前期(修士課程)のたった2年間でもそののちの人生で見渡すと、この期間での体験がけっこう大きなアドバンテージになるといえそう。博士の3年間でのスキルの充実度については語るまでもない。
社会に出る上で
もちろん、大多数の学生にとり最終学歴になる段階。社会に出る直前までにどれだけ自分を拡げられるか、各自でそれぞれ事にあたりどれだけ自分のものにしていけるか。もちろんそれをサポートしたり助言を与えたりがわたしたちの役割。どれだけそれに応えられるかこちらも試される。
社会に出ると想像以上にさまざまなことが周囲で起こるし、ひとつひとつに丁寧に対処していかねばならない。ひとつひとつを考えたうえで判断して行動しそしてまた考える。それだけ自分が試される。もちろんまわりの人々とのあいだでコミュニケーションをはかりつつ協働する。
大学で
その下地作りを新入生たちはこれからしていくことになる。なにも働く場のためだけの人材を養成しているだけでない。人間としてどれだけ成長して大きくなれるか、周囲に目が行き届くようになれるか…。じつにさまざまだし多様。大学を出てそれぞれの学生は同じ専攻でもそれぞれが違う道に進んでいく。
それだけスキルを身に付けてもまざまな異なる方向へと突き進んでいく。専門を知る一方で、多様な世界への対応力も同時に養っているといえる。世の中で一番柔軟な発想力と対応力がある状態で卒業する。それに決まった方式やマニュアルがあるわけでない。ただ、コアとして共通のプログラムが用意されているに過ぎない。それをどう活用するか、そしてそこから何を学んで自分のものにし、そこから独自の芽を育てていくか。
なかなかやっかいそうだがこちらは端から見ていて、ときに声をかけるに過ぎない。基本的には自分でやっていくしかない。わたしはそんなたくさんの若者たちと接しながらその分エネルギーをもらえている。
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