1時間半で話す内容を準備する:日常のあたりまえの業務だが事実だけを集めて整理するにはそれなりの準備を要する
はじめに
学習サポート・大学のサポートのどちらも生徒や学生たちをまえに話をする機会が毎週ある。学習サポートでは長く話さないが、大学生を相手にするときはそうはいかない。基本的に1時間半こちらが話っぱなしのことが多い(もちろん演習や実験はべつ)。常勤の頃をふくめ、そんなときの準備とは。
きょうはそんな話。
話す内容は
1.5時間ほど話すためにはそれなりに準備が必要。とくに大学のレベルでは基本的には高校で履修したことの上に乗っかる内容。もちろんテキストはあるが、そこから3年弱でいずれは講座や研究室に配属されてその研究の一翼を担えるまでになってほしい。となるとまなべて習得できる期間はかぎられる。
学問の裾野は拡がり、情報の量は絶え間なく増えていく。そのなかから取捨選択しつつ、ポイントをおさえていかねばならない。なかには他大学院をめざす学生もいる。そのため主要な骨格にあたる部分は基本的に網羅するようにする。
準備には
報酬をいただきながら常勤でやっていた頃の話をしよう。話す内容は基本的に1,2年前から準備をはじめ、テキストの選択や資料の準備をコツコツとすすめる。一朝一夕でできるものでない。
1回1時間半のために、これまでの自らの知識の再確認を兼ねて、おそらく1週間ぐらいかけてノートをつくる。かりに15回あるとすればその15回分をおなじように準備する。そのあとも増補の機会があるたびに手直しする。それを通常の業務のあいまにやっていく。
みずからの考えや意見を述べるのでなく、対象とする単元のテーマに関する人類の得た理解の経緯を順番にたどっていく感じといったほうがいい。実験や観察により得られた事象や事実の積み重ね。それらをまとめて整理し、わかりやすい体裁に集約。
やったあとも
対象となる学生は毎年同じではない。その年の評価を見たうえで、内容やレベルがふさわしいかどうか、手直しや資料の更新作業が待っている。とくに同時進行の演習や実験などとの兼ね合いもあるし、学年進行でめんどうをみる学生たちのほうも同様に準備が必要。それぞれが同時並行で進むなか、更新する点がうまくおさまるのが望ましいのは言うまでもない。
もちろん演習や実験に関してもほぼ毎年いくつかずつ見直しをして、予備実験やみずから演習問題の模範解答づくりをあれこれ解きながらつくる。実際に解いてみないと陥りやすい個所などは気づきにくい。そんなところをふだんの試験に織りこむ。どれだけ学生が自らまなんで、その難点に気づいて乗り越えられたか評価の対象にしたいから。
おわりに
これをひとりでやるわけではなく、スタッフの方々との協働作業でやっていく。綿密にスケジュールが組まれており、基本的に海外に留学する機会などよほどのがんばりがないと年数が経ってからは不可能に近い。だから自分の研究員としての海外への長期渡航などは、まだ講義をじゅうぶんに担当していないうちでなければなかなかチャンスはめぐってこない。
学生たちがスムーズにそれらの講義・演習・実験などをこなしていけるかどうかは目をくばるが、なかには困難になりかける学生たちが少なからずいる。そんなようすがあきらかだと気づいた場合には声をかけて進みぐあいを聞いてみる。
たいてい思わしくない教科や部分は似通っており、適切な助言や参考書などをアドバイス。声かけのたいせつさはのちになるほどより困難になりがち。手の施しようがなくなる場合がある。それは双方とも避けていきたい。
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