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雨降りの室内で色鉛筆を手作業で削りながらあれこれ思い描くとたのしい


はじめに


 さまざまな画材のうち、色鉛筆はそのひとつ。こどもが学校でつかわなくなったものをそのまま譲り受けた。さっそく作画につかいやすいように手作業でナイフをつかい削っていく。電動鉛筆削りは色鉛筆をけずるのには使わない。芯が折れやすくなるから。ななめに寝せて持って描くのでけっこう芯を出すように削る。あれこれ何を描こうかと思いつつ。

きょうはそんな話。

雨の日々に


 5月というのに雨降りの日々がつづく。スケッチに出かけたのはたった1日のみ。その後はどんよりしたいまにも降り出しそう。何も無理して出かけずともよい。部屋のなかで描けるものをさがす。

くだものだったり、花を一輪だけコップ(やっと店で見つけた)にさしテーブルに置いたり。モチーフは部屋にある身近なものから何気なく手にとったもの。

同時に


 描く相手を見つけると、こんどは画材。何で描こうか。このところけっこう予定がつまり、家事もある。どうにか時間を割いて描く。準備やかたづけに時間をとられないものを選びがち。ペンタブを入手したが、描くまでになにかと手間取る。

箱からとりだしペンを分解して電池を入れる。本体を立ち上げてPC側の設定などなど。描くまでの準備はけっこうわずらわしいと知る。しかもうごきがぎこちなく、なかなか思ったようにいかず描くよりも機械の操作のほうにばかり気がいきがちに。

そこで代わりに手にとりがちなのが色鉛筆。たいていそのままケースから色を選んでそのまま下絵とともに色ぬり。何も手を煩わせない。むしろ絵の対象に集中できる。

たまに


 色鉛筆は思いのほか芯を長く出してつかう。描く際にななめに持ち色をのせるので、そのほうがいい。電動の鉛筆けずりでは芯が折れやすくしかも芯を長く調節しづらい。こんなときはナイフで手作業でけずるほうがかんたん。

ナイフやカッターでさくさくとけずる。鉛筆のまわりの木材は吟味されたものがえらばれているのだろう。じつになめらかにきもちよく削れていく。やがて色鮮やかな芯が出てきて、太めにしっかりと折れにくく、たびたび削らずとも使いやすいかたちにナイフでととのえる。

けずって出てきた芯の粉もむだにならない。手で紙のうえでこすると使える。絵のバックなどはこうした芯のこなを指で押さえつつぼかすようにひろげるとパステルのようにうつくしい。

しばらく観察


 もういちどモチーフをしっかりながめる。手をうごかすのと、じ~とみつめるのとさほど時間にちがいはない。ながめる分だけ理解がすすむ。しっかりあたまに像がのこり、それを紙の上に手をつかって再現していける。

いちばん頻繁に描いているころはそのまま紙の上にモチーフが見えるようで、案内されるかのように手を動かせばそれなりにあらわれてきた。その感覚はふしぎなもの。

おわりに


 ひと月もすると外でのスケッチには過酷な時季が訪れる。時間的にはほんのしばらくのあいだのスケッチでもあまりに強い紫外線や高い気温に集中がつづかない。やむを得ず室内で描くことになる。ことしは外出の機会をほぼ逸してしまい、すでにその状態に近い。ぼやいてもしかたない。たのしみに変わりはないので部屋のなかでおとなしくせっせと描く。


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