【私の仕事】「100%経営者の味方」と表示する社労士の広告は不適切【人事労務/社労士連合会】
全国社会保険労務士会連合会(東京・中央)が、「100%経営者の味方です」とうたう広告について、社労士倫理に反するとして排除に乗り出している。
というニュースを読みました。
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社労士の業務というのは、会社側と労働者側のどちらの側(どちらも民間の側)にも肩入れ出来る業務です。
もちろん、年金事務所・労働基準監督署のように、会社側と官公庁とのやり取りというところに介在することもありますが、日常的には、会社側と労働者側の問題に取り組むのが社労士と言えます。
社会保険労務士法第一条「目的」では、
この法律は、社会保険労務士の制度を定めて、その業務の適正を測り、もつて労働及び社会保険に関する法令の円滑な実施に寄与するとともに、事業の健全な発達と労働者等の福祉の向上に資することを目的とする。
となっておりますので、労働者側・会社側の片方に肩入れするというのは不適切であり、社労士全体の信用を傷つける、という認識は間違ってないでしょう。
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少し昔の話になりますが、十年ほど前に、ある社労士の運営していたブログに、「社員をうつ病に罹患させる方法」と題する記事が掲載されたことがあり、社会的に大変大きな批判を浴びました(当たり前ですが…)。
その時私はまだ独立していなかったので、その件については顧問先との話題の一つぐらいにしか考えていなかったのですが、ベテラン社労士さんの話では、その影響で顧問契約を打ち切られてしまったことも何件かあったそうです。
私はあまり綺麗ごとを言うのが好きではないのですが、
今回の広告のように「100%会社側に立つ」。
もしくは、一方の立場にたっての助言というのは、
結果的にどちらの為にもならない
というのが私の意見です。
どちらか一方の側に立つ、ということは、その側の意見を全面的に採用することになるので、当然ですがもう一方については不平不満が高まる内容になります。
ですので、そういった取組みは単発もしくは短期であれば上手くいくかもしれませんが、長期間継続した場合にはゆがみが出る結果になってしまい、長期的視点で見た場合の会社運営にはプラスにならないことがほとんどでした。
ですので、今回の件については、
「社労士法で定められているから」という問題では無く、会社運営に関わるコンサルタントとして間違っている。
と考える必要があります。
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多くの方が中学校社会で学習すると思うのですが、
権利と義務はセット
で考えなければいけません。
権利の行使は楽しく、義務は第三者から無理やりやらさせるというのが一般的ですが、権利を行使するにはそれに伴う義務も考慮に入れなければなりません。
これは人事労務についても同様です。
自分の権利を主張するのであれば、会社への義務も果たす必要があることが普通です。
ですので両方のバランスを採り、長期的視点で顧問先のプラスになるアドバイスをする必要があります。
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今回の画像は【優谷美和(ゆうたにみわ)】さんからお借りしました。ありがとうございます。
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