見出し画像

テレンス・ジャッド 夭折のピアニスト プロコフィエフへの入り口 夜明けのレコード室

おはようございます。
最近、思うこと。
墨を磨る時間は、自然の音が良いということ。
今朝は雨音がいい感じだ。
大昔に確か「雨音はショパンの調べ」みたいな歌謡曲があったような。小林麻美。

今朝は最初は自然の音のみで。そのあと二枚のチャイコフスキーのピアノ協奏曲第一番を聴きながら磨った。

テレンス・ジャッド(1978年・モスクワ・ライヴ)
若干21歳、チャイコフスキー国際コンクールを経た勢いの中でのライヴ。オーケストラも作曲者の国、モスクワ・フィルという「本場」での演奏。若き天才が緊張と熱狂の渦中で弾いている。
マルタ・アルゲリッチ(1980年・ワルシャワ・ライヴ)
第10回ショパン国際コンクール開幕演奏会。15年前の覇者として帰還した“女王”の演奏。すでに世界的巨匠となり、強烈な個性とオーラを放つ。録音条件は悪いが、歴史的に極めて重要な記録

昨日夜に初めて手にとったレコードに軽い気持ちで針をおろした。チャイコフスキーの有名なピアノ協奏曲だ。これならわかりやすいし、どんな感じかなと。大した感想は書けないんだけど、なかなかいいんじゃないか。ショパンコンクールで演奏したアルゲリッチ盤にぶちのめされた経験から、あれには及ばないにしても調べてみたくなった。情報は少ない。何故、情報が少ないのかもわかってきた。夭折の天才ピアニストという言葉が目に入ってきた。ちょっとショックを受けた。折角、知ることが出来たピアニストが若くして自ら命を絶っている。僕と同世代ではないか。昨晩はあまり聴かずに寝た。明日は「レコード室」で聴きながら書こうと。

起床。最初に聴くレコードはもちろん、テレンス・ジャッド。これは自ら命をたつ前年の1978年録音。モスクワ。アルゲリッチは1980年の録音。ワルシャワ。どちらもライブ録音。同じような時期のライブ録音だが、素人の自分としては、テレンス・ジャッドの第一印象は、インパクトは受けたけど、アルゲリッチと聴き比べてしまうとアルゲリッチを聴いてしまうなと思う。聴きかたは自由だし、他者の評価なんかは関係なく聴きたいときに聴けば良い。うん、アルゲリッチの凄さもあらためて感じた。
アルゲリッチ盤はチャイコフスキーのみだが、テレンス・ジャッド盤はB面がプロコフィエフだ。

ジャッドが開いてくれたプロコフィエフの扉

B面レーベル プロコフィエフ ピアノ協奏曲第三番

ポイントはここにあった。テレンス・ジャッドのプロコフィエフが僕の心に刺さってきた。プロコフィエフは、はっきりいってよう知らん。初めて聴いたのはポリーニだったか。ただ、ジャッドがプロコフィエフの面白さを教えてくれてるって感じた。ジャッドがプロコフィエフへの入り口になったそんな今朝のレコード室だ。

同世代の夭折のピアニスト。天才でも、モスクワでのチャイコフスキーはベストではなかっただろう。世に出たころはルービンシュタインに酷評されたこともあったとか。彼への想いは昨日始まったばかりでなんとも言えないが、敬意をもってこの赤いジャケットのレコードを聴くよ。発売は1982年だから、見てはいないのかもしれないけど。いいレコードジャケットだと思うよ。

ありがとう。テレンス・ジャッド。安らかに。


いいなと思ったら応援しよう!