第29回:航空機ファイナンスの分類【キャリア形成と投資判断】
こんにちは、JOLアドバイザーです。
「航空機ファイナンス」といえば、かつては一部の金融機関や投資家のみが知るニッチな市場でした。
しかし最近はその認知度が数年前と比較して高まっています。背景として以下3点の理由が挙げられます。
理由1:日系プレイヤー存在感の高まり
日系のメガバンク、リース会社、及び総合商社がグローバルな航空機ファイナンスマーケットで存在感を示しています。
背景は日本の税制メリットを活用したリーススキームであるJOL/JOLCOに起因します。航空会社にとって経済メリットが大きい航空機導入手法である為、JOL/JOLCOスキームを軸に日系企業航空機ファイナンス分野での事業領域を拡大しています。
理由2:経営への多大なインパクト
航空機ファイナンスの1取り引きあたりで動く金額は数十億から数百億と高額です。その為、ポートフォリオの良否は、企業のバランスシートの健全性や収益性にに大きな影響を与えます。
航空機ファイナンスを手がける企業への投資判断は、このセクターに対しどの様なスタンスで携わり、どんな資産を有しているのかを理解する事が、投資判断の上で重要なポイントの1つとなっています。
理由3:航空機リースファンドのコモディティ化
専業会社の台頭に伴い航空機投資商品のコモディティ化が進みました。それに伴い認知度が高まっています。
ですが、
「航空機ファイナンス」とひとくくりにされているビジネスには複数の役割があり、どのポジションでビジネスをしているのかによって内容は全く異なります。そこで今回の記事では「航空機ファイナンスの構造」を細分化してご説明いたします。
<今回の記事は以下の方におすすめです>
(1)就活・転職活動をする方
航空機ファイナンスでキャリアを築こうとする場合、どの立ち位置に属するかで習得できるスキルセットが異なりますが、それぞれのポジションから得られるスキルセットを理解できます。
そこで、第2章では就職活動・キャリア形成の観点からポジション別に得られる専門性と市場価値について解説しています。
⑵投資家の方
航空機ファイナンスを手がける企業に投資する際の判断材料としてそれぞれのポジションが負うリスクを第3章で解説します。
それでは、以下からが本題です。
1.航空機ファイナンスの構造分解
はじめに、航空機ファイナンスの構造について解説します。「航空機ファイナンス」は⑴航空機担保融資、⑵航空機リース(自社保有又は投資家販売)に細分化されます。

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