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【生活発信】未来の「楽園」を創る前に、目の前の「今」を忘れていないか​

※本記事には『ポケットモンスター バイオレット』および『Star Wars ジェダイ:サバイバー』の物語後半に関する重大なネタバレが含まれます。未プレイの方はご注意ください。

​「ちょっと、スマホ見過ぎ!」

​妻からの鋭い一言に、思わず指が止まりました。

​最近の私は、noteの記事数が80本を超えたこともあり、過去記事の整理や導線整備、マガジンの構築といった「サイト運営」に没頭していました。せっかく書いた知見を、若手療法士に届く形に整えなくてはならない。一馬力で働くなら本業以外にも、何か形を作らなくては。そんな使命感にも似た情熱で、隙間時間さえあれば画面に向き合っていたのです。

​「もう少し、あと少しだけ……」

​その積み重ねが、いつの間にか家族との時間を浸食していました。「将来のため」「より良い発信のため」に頑張っているつもりが、そのために「今」という二度と戻らない時間をないがしろにしていたのではないか。

​ハッとさせられたその時、私の脳裏に強烈に浮かんだのが、二人のキャラクターの姿でした。

​フトゥー博士が最期に遺した「虚しさ」という轍(わだち)

​一人目は、子供と一緒に遊んだ**『ポケットモンスター バイオレット』フトゥー博士**です。彼は、古代と未来が交差する理想郷を追い求め、こう呟きました。

「夢にまで見た、未来の楽園……」

​この言葉通り、彼は純粋な知的好奇心と情熱に突き動かされていました。しかし、その情熱は暴走し、彼は自分自身をAI化してまで研究を続けます。

​彼の最期は、あまりに切ないものでした。オリジナルの博士は事故で命を落とし、残されたAIは「プログラム」として楽園を守り続ける。けれど、そこには愛する息子・ペパーとの時間は一秒も存在しませんでした。「いつか報われる」「これは皆のためだ」と未来を追い求めた結果、彼は「今」という現実から永遠にログアウトしてしまったのです。

​私もまた、noteというデジタルな「楽園」を完璧にしようとするあまり、彼と同じ、取り返しのつかない「轍」を踏もうとしていたのかもしれません。

​ダガン・ゲラ:「タナローは私のものだ」という執着の闇

​もう一人は、『Star Wars ジェダイ:サバイバー』に登場するダガン・ゲラです。

彼はかつて、誰も到達できなかった理想郷「タナロー」を発見した高潔なジェダイでした。しかし、ジェダイ評議会がその放棄を決定した時、彼は納得できず、自らダークサイドへと堕ちていきました。

「タナローは、私のものだ!」

​この叫びとともに彼は闇に落ちましたが、彼の本当の悲劇はそこではありません。もし彼がタナローという「執着」を一度手放すことができていれば、その類まれな力をもって、他の多くの偉業を成し遂げ、歴史に名を残す偉大なジェダイになれたはずなのです。一つの執着が、彼の持っていた他の素晴らしい可能性をすべて焼き尽くしてしまったことに、震えるような恐怖を感じます。

​執筆に集中している時に声をかけられ、つい「今いいところなのに!」とイラッとしてしまう時。それは、自分の情熱がダガン・ゲラのような「孤独な執着」に変質し始めているサインです。周囲の指摘を「横槍」だと感じた瞬間、私たちは自分自身の本来の価値さえも執着の炎で焼き尽くし始めているのかもしれません。

​創作物が教えてくれた、本当の「聖域」

ポケモンスター・ウォーズといった物語は、単なる娯楽ではありません。没頭するあまり大切なものを見失いやすい私のような人間にとって、進むべき道を修正してくれる「他山の石」です。

​noteを書くのは楽しいし、誰かの役に立ちたいという思いも本物です。

でも、その土台にあるのは、家族と過ごす穏やかな日常であるはず。

​フトゥー博士のように「未来」に魂を売り、最期に虚無を残すのでもなく。

ダガン・ゲラのように「理解されない情熱」を憎しみに変えて可能性を潰すのでもなく。

私は、「今」隣にいる家族の声をしっかりと聞きながら、少しずつペンを進めていきたいと思います。

​未来の楽園も大事ですが、今この瞬間の笑顔に勝る報酬はない。

今日はもうスマホを置いて、家族という名の「銀河」の平和を守る任務に戻ろうと思います。

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