【キャリア】2023受験レポ:新制度・認定理学療法士試験の全貌と「ぶっちゃけ」の費用対効果
【5秒で読める重要なお知らせ】
臨床10年超PTの経験談です⚠️
・医療行為ではありません
・個別の事例は考慮しておりません
・医師への確認をするか自己責任で記事をご利用ください。
※本記事は執筆時点(2026年3月)の知見に基づいています。所属組織とは無関係な個人の見解です。
はじめに:なぜ、役に立たない(?)資格をあえて取るのか
理学療法士の生涯学習プログラムが刷新され、新制度となって初めての認定試験が2023年12月に実施されました。
現在の認定理学療法士は、登録理学療法士であることが前提。その上で、
全国学会への参加
e-learningの受講
特定施設で開催される分野別の臨床プログラム受講
という高いハードルを越えなければなりません。
正直に言いましょう。
「高い」です。 各ステップで1〜2万円、受験料にさらに1万円。 合計すれば数万円の出費になりますが、取得しても給料が上がるわけではありません。 箔をつけるだけの自己満足と言われればそれまでです。
それでも私が受験を決めたのは、「部内での立場を少しでも上げ、将来の不確実性に対する保険」という理由からでした。
2. 「他県への滑り込み」— 受験までのなりふりかまわぬ経緯
私は当初、脳卒中認定を希望していました。しかし、地元では必須プログラムが一向に開催されません。
やるならさっさとすませたく、情報を調べていると、分野を「運動器」に変更すれば、オンライン開催されていたプログラムがあることがわかり、ぎりぎり申込期限w過ぎていましたが、主催者に情報の確認不足を詫び、今からでも受験できないか確認してみたところ、滑り込みで参加できました。大変迷惑な受講生だったことでしょう。振り返っても申し訳なさが先に立ちます。
しかし、申し訳ないことではありますが、この「手段を選ばず、執念で受験資格をもぎ取る」プロセスこそ、現場で生き残る力だと信じています。
日頃の臨床でもそうですが、他職種・先輩への声掛けでは遠慮していては生き残れないのです。
だめで怒られるらその時はその時。後輩や患者さん等、自分の立場を振りかざすことになる場合を除き、遠慮しすぎない、訊くだけで解決できることは聞いていきましょう。
3. 試験当日の手応えと、衝撃の「合格率89%」
試験直後の感想は「むずすぎ。全くダメだった」という軽いあきらめのよう笑いが出ながら岐路につきました。 しかし、蓋を開けてみれば合格。さらに衝撃だったのは、全体の合格率が89%という数字でした。
私が受かったから言うわけではありませんが、これほど合格率が高いと「制度として甘いのでは?」と感じるのが正直なところです。 ですが、情報が極端に少ない中で合格を勝ち取った事実は変わりません。
4. 試験内容の振り返り:共通分野と専門分野
共通分野(9問)
5者択一形式で、医療倫理の原則、インシデントレポートの制度、医療会議やガイドラインの作成方法など、臨床スキルというより「システム」に関わる問題が主でした。 これはe-learningの資料を繰り返し読み込めば、十分に得点できる内容です。
専門分野(15問)
ここが最大の難所。施設ごとにプログラムが異なるため、共通のキーワードが掴みづらいのが現状です。 私が受けた運動器分野では、以下のような実践的な知識が問われました。
Bankart(バンカート)損傷の病態理解
大腿骨頚部骨折で要介護3が出た場合に利用可能な介護サービス
腰痛への対処法、レントゲン画像と診断名の照合
どの問題も確信を持って答えられるものは少なく、知り合いに受験者がいない状況では「情報のなさ」が一番の敵でした。
5. 結び:資格は「足場」に過ぎない
「受かっても役に立たない」という本音は、今も心の隅にあります。 ですが、数万円を投じて手に入れたこの資格は、私が「経験を重ねるPTとして、変化し続ける制度に適応したい」という、攻めの姿勢の証でもあります。
これから受験する若手の皆さんに伝えたいのは、「情報のなさに怯えるな」ということです。このレポートが、孤独に戦うあなたの参考になれば幸いです。
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