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古墳と呪いのモンチッチ

子供の頃に住んでいた町内に古墳があった。

前方後円墳で、市の史跡だったのだと思う。
神社の裏にあって、知らない人がみたら、ただの藪にしか見えない。
一応フェンスがあったが、子供は入り放題で、基地にしている子たちもいた。

あるとき、そこで遊んでいて大けがをした子がでた。
私たちはビビリ散らした。

あの子は、いつも入っちゃいけない石室で遊んでた。

古墳の呪いだ!

救急車の赤いランプが、とても怖いものに見えた。

入っちゃいけないと言われても、みんな一度は入っている石室。
私も入っている。

大人たちが
「子供が入らない様に、きちんと柵を作ろうと」
と、話しているのが聞こえた。

まずい、
古墳にあやまってないのに入れなくなるかも!

翌日、みんなで相談して、古墳に呪いの身代わり人形を置いていこうという話になった。

謝るのだから大事なものを差し出さなくてはならない。

私は大事にしていたモンチッチを生贄にすることにした。

みな家に引き返しそれぞれ大事な身代わりを持ってきた。

一番年上の子が、お供えがいるのではと言い出し、駄菓子屋でお金を出し合ってお菓子も買った。

そうして、古墳に来たけど怖くて中に入れない。
石室の手前で、みんなでごめんなさいと言って、お菓子と生贄を置き逃げして足早に帰宅した。

晩ご飯のあと、祖母が

「これあんたのやろ。古墳に忘れとったよ」

身代わりにした人形が帰ってきてしまった!

モンチッチの黒い瞳と目が合った。

次は私だ、私の番だ!

私は恐怖で泣き出し、親に怒られて終わった。

親たちは、柵を作るのに現地確認に行ってたいらしく、私たちの行動は丸見えだったのだ。

今でも、モンチッチのつぶらな瞳を見ると、あの時のゾワリとした怖さを思い出す。

古墳の呪いがあったかは未だに不明だ

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