【004】 浜さんと伊佐坂難物
(*写真はカモ目カモ科ハジロ属オオホシハジロの雄)
名律の元祖は1952年の『鉄腕アトム』だと書いたが、あれは嘘である。1946年発表の『サザエさん』の方が6年早い。
私が幼少の頃、「もしかしてサザエさんに出てくる人って、みんな海に関係しているのでは?」と父に聞いたところ、「今まで知らずに見てたのか?」と呆れられた。
「知らなかったのは僕だけか。。。」
「それなら浜さん一家の後に越してきた伊佐坂難物とは何なのか? 浮江さんは分かるが、お軽さん、甚六さんはどうなるのか?」と反論したが、「そんなこと知るか! 花沢さんだって海に関係ないじゃねえか。」と一蹴されたことを覚えている。
なお伊佐坂難物は、「些か難物」の名捩律である。
長谷川町子の師匠、田川水泡の代表作『のらくろ』には名律は出て来ない。よって日本の名律の開祖は長谷川町子と言えるだろう。
サザエさんに次ぐ長谷川の代表作は『いじわるばあさん』。原作漫画でのキャラ名は伊知割石(いじわる いし)。こういう命名法も別で名付けしたいところだが、一旦は名捩律に分類しておこう。
私はドラマ化二作目の青島幸男版をリアルタイムで見ていたが、こっちの婆さんの名前は波多野たつ。腹の立つ、の捩りであろう。下宿中の浪人生は万年浪夫。
さて長谷川町子には弟子がいなかったので、戻って手塚治虫の系譜を辿ることとする。
筆名そのものが名韻律の作家は誰だろうか?
