【005】 藤子不二雄とジャイ子
(*写真はカモ目カモ科ハジロ属オオホシハジロの雌)
藤本弘+我孫子素雄の共同筆名。
同じトキワ荘に住んだ赤塚不二夫の本名は赤塚藤夫。藤子不二雄は赤塚の名捩律かと思いきや、当時関係が深かった出版社「不二書房」に由来しているそうだ。
藤子不二雄の最初のヒット作は1964年発表の『オバケのQ太郎』。キャラはP子、O次郎、U子、X蔵、おZ、Y助など、アルファベットを名則律にしている。
テキサス出身のドロンパは、「ドロンと消えてパッと現れる」の名捩律であろうか。Q太郎は、安部公房の短編『虚妄』に出てくる女「Q」に着想を得たから、という記事を見かけたがその真偽は定かではない。
オバQの次の藤子不二雄のヒット作、1966年発表の『パーマン』には名律は見当たらない。まあ、タイトル自体がスーパーマンの名捩律な訳だが。
我孫子素雄の単独作、1964年発表の『忍者ハットリくん』。服部半蔵の名捩律であるハットリカンゾー。弟シンゾー、父ジンゾーは臓器の名則律となっている。ケムマキは「煙に巻く」の名捩律。
なお、ハットリくん以降の『怪物くん』『ドラえもん』『キテレツ大百科』『エスパー魔美』には名律は見たらない。強いて挙げれば『プロゴルファー猿』の猿谷猿丸が名韻律、左甚五斎が名捩律と呼べるか程度である。
ところで「ジャイ子の本名は公開しない。」の逸話をご存知だろうか。藤子不二雄が「同名の女児が虐められる可能性を考慮して。」とのことらしい。ちなみに漫画を描くときの筆名は、クリスチーネ剛田である。
次は、アトムやリボンの騎士のような金属鉱物系の名則律を見てみよう。
