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【064】 驚き 桃の木 山椒の木

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(*写真はスズメ目サンショウクイ科サンショウクイ属サンショウクイ)

山椒は小粒でもぴりりと辛い

鳴き声が「ピリリ」、だからサンショウクイ(山椒喰)。スズメ目サンショウクイ科サンショウクイ属リュウキュウサンショウクイは日本固有種。

山椒も日本固有種。チャイナでは日本花椒、英語では Japanese pepper 。山椒の大和言葉は「はじかみ」で、当て字ははじかみ生姜しょうがの大和言葉もはじかみなので、区別したい場合は山椒を「ふさはじかみ」と呼んでいたそうだ。山椒の若芽は「木の芽」。

さて、「驚き 桃の木 山椒の木」は、寅さんの啖呵売たんかばいがきっかけで流行したそうだが、起源が寅さんなのかは定かではない。私は寅さんを全部見たことがあるのだが、どの回で言っていたのか覚えていないし、今更調べようとも思わないので、ここではネット情報を鵜呑みにする。

自分ではっきり覚えているのは、ヤットデタマン。

驚き 桃の木 山椒の木
ブリキに タヌキに 洗濯機
やって来い来い 大巨神

このような無意味な単語を追加するフレーズを「付け足し言葉」と呼ぶそうだが、なんか直球すぎて面白くもないし、学術的にも感じない。なので、私が命名する。

語を加える律で、語加律ごかりつでどうか。

有名な語加律ごかりつは、

その手は 桑名の焼きはまぐり
恐れ入谷の 鬼子母神

おっと合点 承知の助
ごめん そうめん 冷やそうめん

あたり前田のクラッカー
余裕のよっちゃんイカ

ことわざ成句せいくを改造した句は「地口じぐち」と呼ばれる。舌切り雀→着た切り娘、案ずるより産むが安し→あんずより梅が安し、などがそうだ。江戸時代に流行った言葉遊びである。

なお日本の語加律ごかりつは、押韻を重視していない。「驚き 桃の木 山椒の木」や「ごめん そうめん 冷やそうめん」は脚韻きゃくいんだが、その他は韻を無視している。余裕のよっちゃんが、かろうじて頭韻とういんか。韻を踏んでいる語加律ごかりつ韻加律いんかりつとしよう。

英語の語加律ごかりつは押韻(Rhymeライム)が必須である。造語を用いてでも韻を踏むのが鉄則で、以下は Reduplicated phrase(反復句)と呼ばれる。

Loosey-goosey:ゆるゆるアホガチョウ
抜け穴だらけの「ガッバガバ」な規則などに用いられる。

Goosey は、ガチョウっぽい=バカっぽい、という形容詞。英語で動物を含む表現に出会ったら、十中八九は侮蔑系の言葉だ。

Mumbo jumbo:ちんぷんかんぷん
Itsy-bitsy:超ちっちゃい
Easy-peasy:余裕のよっちゃん

Eeny, meeny, miny, moe:どーれーに しようかな

See you later, alligator. と言われたら、
After a while, crocodile と返すのがお約束。

「さよなら三角 またきて四角」みたいなもので、何の意味もない。ただ言葉の響きが面白いだけ。Pen Pineapple Apple Pen が大流行したように、英語圏ではナンセンスなライムが人気なのだ。

次は、アリゲーターとクロコダイルの話でもしよう。

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