見出し画像

【055】 コミックは左から右、マンガは右から左。

【このブログの目次はこちら】

(*写真はスズメ目フウキンチョウ科ズグロミツドリ属ズグロミツドリの雌)

私の次男が小学生の頃、彼にはアメコミの収集癖があった。どこで知ったか知らないが、秋葉原にマニアックなアメコミ専門店があるので、そこへ連れて行けとせがまれたことがある。

渋々電車で遠出して、その店は完全に風俗ビルの一角にあって、こんなところへ子供を連れて来ていいのだろうかとも思ったのだが、ひとまず入店して、私は1時間くらい店の外の廊下で待っていた。

子供にはそれぞれいろんな没頭対象があり、それは親として尊重すべきだと思っていたので、好きなようにさせていた。彼にとっては至福の時間だったのだと思う。

それまでの私はアメコミにあまり興味がなく、というか読んだこともなかった。次男があまりにご執心なので、「ちょっと貸して。」と読んでみたのだが、まあそこそこ面白い。と言ってもジャンプの比ではないが。

そこで気づいたことがある。考えてみれば当然なのだが、ストーリーは左から右に進む。そして見開きの戦闘シーンでも、主人公は左側、敵は右側だ。

これ、日本と逆じゃん!

思い返してみて欲しい。ケンシロウとラオウ、承太郎とディオ、天下一武道会の悟空の立ち位置、筋斗雲が進む方向。未来は左にあり、対峙したら敵が左、主人公は右なのだ。

その後、アメコミの実写映画でも立ち位置を気にするようになった。コミックでなくても、主人公は左、敵は右なのだ。

アメリカのトークショーでは、ゲストは向かって左から登場し、ホストの左に座る。「マツコの知らない世界」とは真逆だ。しかし「いいとも」や「徹子の部屋」はどうなる?

恐らく昭和のテレビはかなりのアメリカ模倣癖があり、その影響ではなかろうかと現時点では推察している。平成以降では既にアメリカの呪縛もなくなり、日本本来の立ち位置に戻った、というのが私の妄想である。

欧米の国家トップ夫妻が写真に写るとき、向かって右が男、左が女が常識。皇室や総理大臣、雛人形はこの逆。このあたりはまだ調査中なので今回はさわりだけ。

想創話における主人公と敵の立ち位置。これは、文字の進行方向に起因している。21世紀の現代、世界中で縦書きを採用しているのは日本一国のみ。チャイナ、コリアは戦後に縦書きを廃止した。

私には日本オタクの在日白人の友人が数人いるのだが、彼らの悩みとして、「食品パッケージやメニューなどで、縦読み、横読み、どっちなのかを最初に把握するのに苦労する。」というのがある。

確かに身の回りを見渡せば、お菓子、飲料、調味料のパッケージ。縦書き、横書き、斜め書き、まさに縦横無尽の何でもござれだ。しかもひらがな、カタカナ、漢字、くずし字、英語、絵文字も混在。しかも単語間にスペースもないので、どこで区切るかも分からない。

さらには、ソとン、ツとシの違いも難しいし、漢字とカタカナの違いすらも判断に困るそうだ。例えば、外をタトと読んだりする。日本人なら苦労とも思わないことが、外人にはたいへんなことなのだ。

人間は視覚だけではなく、無意識に文脈から解読している。これを英語では、

Read between the lines:行間を読む

と表現する。

今回紹介したものはごく一例で、日本の文化はチャイナ含むユーラシア文化とは、「真逆の現象」がたくさんある。それらは追い追い紹介していきたい。

次章では再び、マジンガーZとガンダムの話に戻る。

次のブログはこちら。

いいなと思ったら応援しよう!