【128】 カニクリームコロッケの正体
(*写真はカニクリームコロッケ)
「品質表示基準の見直しについて「調理冷凍食品」平成19年9月11日 農林物資規格調査会」を見てみよう。カニクリームコロッケに該当する部分を抜粋したのが以下である。
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(表示禁止事項)
第6条 加工食品品質表示基準第6条各号に掲げるもののほか、次に掲げる事項は、これを表示してはならない。
(1)冷凍コロッケ、冷凍しゅうまい、冷凍ぎょうざ及び冷凍春巻について、原材料の一部が他の原材料に比べて多く含まれているかのように誤認させる用語(次のア及びイに掲げるものにあっては、それぞれ次のア及びイに掲げる用語を除く。)
ア 冷凍コロッケ、冷凍しゅうまい、冷凍ぎょうざ又は冷凍春巻
(ア) 使用した原材料のうちの1種又は2種以上の名称が「冷凍コロッケ」、「冷凍しゅうまい」「冷凍ぎょうざ」又は「冷凍春巻」の文字に冠して表示してあり、かつ、当該原材料の含有率がそれぞれ別表に規定する量以上である場合の当該原材料名
(イ) 使用した原材料の含有率が別表に規定する量未満であり、かつ、その含有率が表示されている場合であって、使用した原材料のうちの1種又は2種以上を含むものである旨が商品名に併せて表示してある場合の当該原材料名
(ウ) 「カレー」の用語
イ 冷凍コロッケ
ばれいしょ、さつまいも及びかぼちゃをあえ材料に使用した場合の当該原材料名
(2) 冷凍コロッケについて、クリームの含有率が8%に満たない場合の「クリーム」の用語
(中略)
(5) 冷凍コロッケ、冷凍しゅうまい、冷凍ぎょうざ及び冷凍春巻以外のものについて、「かに」の用語(かにの含有率を表示した場合を除く。)
(中略)
(9) 第3条の規定により表示すべき事項の内容と矛盾する用語
別表(第6条関係)
名称 原材料名 含有率
冷凍コロッケ えび 原材料に対し10%
かに 〃8%
牛肉 〃8%
豚肉 〃10%
鶏肉 〃10%
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官公庁の書く文章は、国民に理解させたくないのか?と訝るほど意味不明な日本語である。文才ゼロだ。これ書いた奴、大学出てんのか?
要するに、「カニクリームコロッケ」を名乗るには、重量基準でカニ8%以上が必須。クリームも8%以上だが、クリームの定義が書いてない。何これ?
と思ったが、クリームは別の法令 「乳及び乳製品の成分規格等に関する省令」で、乳脂肪分が18%以上と定義されているので、18% x 8% = 1.44%以上となる。
まとめると、50gのカニクリームコロッケには、4g以上のカニと0.72g以上の乳脂肪分が入っていないと規格違反となる。
これを回避する手段が言い換えだ。イオンの「クリーミーコロッケ(かに入り)」とか、トップバリュの「かに風味のクリーミーコロッケ」とか。なんだよ、クリーミーって。
なおニッスイの「ズワイガニコロッケ」は、市場価格がズワイガニの約1/8のベニズワイガニを使っていたことがバレて、公正取引委員会から排除命令を受けたことがある。
もっと悪どいのは山崎製パン。「バター香るもっちりとした食パン」では、原材料に「バター・もち米粉」を表示しながら実際には使用しておらず。ヤクザか? 私はこの会社の製品は絶対に買わないと決めている。
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2024年6月、政府は「調理冷凍食品に関する個別品目ごとの表示ルールの見直し」を言い出し、なんと2025年4月1日施行の食品表示基準改正にて、冷凍食品に義務化されていたこれら表示ルールを全廃したのだ。
イオン民主党の暗躍か?
すでに「カニ風味クリーミー」とかインチキしなくても、堂々と嘘をつける状況な訳だ。カニも乳脂肪分も0%でも、カニクリームコロッケを名乗れるのである。原材料表示義務は残るが、小さい字で書かれた表示は読まれない、と踏んだのだろう。
日本は政治だけでなく、企業の良心も衰退している。こと大手企業ほど、消費者を欺くようなことを平気でやるようになってしまった。容器は変えずに中身を減らす「ステルス値上げ」もそうだ。本当に嘆かわしく、腹立たしいことだ。
セブンイレブン、お前だよ!
