【043】 焼け野の雉 夜の鶴
(*写真はキジ目キジ科キジ属キジの雄雌、日本固有種で英名は Japanese Pheasant)
焼け野の雉 夜の鶴
キジの古名はキギス。キジは山火事でも体を張って子を守り、ツルは寒い夜でも子を温める。日本固有の伝承であり道教は無関係。日本初の元号「大化」の次が「白雉」。キジを愛でる文化は日本固有なのだ。
キジも鳴かずば 撃たれまい
これは信州民話に由来。『まんが日本昔ばなし』でも放映された。一説では、鳴き声に特徴があるトリは「ス」で終わるらしい。例えばウグイス、カラス、カケス、キギス、ホトトギス。
あらゆる生物の中で、一夫一婦制が主流なのは人間と鳥類くらい。しかし人間にも鳥類にも例外があり、鳥類代表はキジ。オスがド派手でハーレムを作る。雄だけド派手=一夫多妻制、と考えたら大体あっている。クジャクも然り。
鶴は雌雄同色で見分けが困難。鶴の子守りは雄雌どっちなのか不明だが、キジの雄は子育てをしないので、火事でも子を守るキジは雌である。
キジの仲間は北半球に広く生息するが、西洋でもチャイナでもキジ絡みの民話や付帯するイメージはない。ほぼ無視されているトリだ。
1947年、日本鳥学会がキジを国鳥に選定した。しかしこの国鳥たるキジが狩猟対象となっていることは、世界的に見ても珍しい。
「【034】 Oh come on up, ニルス 旅に 出かけよう」で書いたように、西洋の鳥肉のランクは、ガチョウ>アヒル>ニワトリ。昔の日本では、キジ>カリガネ>カモである。
ではカリガネとは何か?
