2025/04/29 気づけばできることが増えている 〜日常に育つやさしい力〜
2025/04/29
祝日とはいえ、私はいつも通りの4時起き。
薄曇りの空の下、湯気の立つコーヒーをゆっくり飲みながら、昨日の余韻をふと思い返す。
「また明日も、こんなふうに過ごせたらいいな」
そんな願いが、自然と朝の身支度を丁寧にしてくれた。
子どもたちがひと段落した頃、お昼に何を食べたいか聞くと「久しぶりにピザ作って食べたい」というのでピザ作りがスタート。
ピザ生地に向かい合う二人の背中。
それぞれのスタイルで、思い思いに仕上げていく。
「えぇ!そのハム、丸いまま乗せるの?」
「うん、これでチーズに埋もれるの。チーズサンドピザ!」
長女は「チーズで隠す」こだわり派。
ハムをまるごと乗せて、トマトは飾りのように。
一方、5歳の次女は小さな手で細かくちぎった具材を丁寧に並べ、チーズは控えめ。そして仕上げに、ケチャップで描いたスマイルマークが愛おしい。
「ニコちゃんのにこにこピザにした!」
自分の作品に名前をつける喜び。二人とも誇らしげな顔で、完成したピザを眺めている。
次女は「共有」したい派。
「美味しくできたから、パパにも食べてほしい!」と、一切れを大切に別のお皿にとっておく気遣い。
その気持ちが、焼きたてのピザよりあたたかかった。


ふたりの“ちょうどいい距離感”
午後はそれぞれ自由時間。
リビングで、それぞれが自分の「楽しい」を追求している。
長女はSwitchでポケモン、次女はテレビでコナンを観ている。
音が重ならないように、自然と空間を分け合う。
二つの「楽しい」が部屋のなかで共存している。
長女は、映画に集中したい次女の様子に気づいたのか、「ゲームの音、邪魔かも」とつぶやいて、イヤホンを取りに立ち上がった。
そのさりげない気遣いに、私は心の中で「いいぞ」と小さく頷く。
ふたりで調整しながら過ごせるようになってきたこと、それが何よりもうれしい。
互いの存在を邪魔しないよう、自然に音量を調整したり、場所を譲り合ったりする姿に、成長を感じる。
ストローを2本差した炭酸ジュースをめぐって、飲みすぎバトルが勃発。どちらも譲らない勢いで飲み始めたとき、私は思いついた。
コップに少しずつジュースを継ぎ足していく。そのうちに、二人共くすくす笑い出した。
「飲みきれないよー!!」と笑い出す。
ほんの少しの工夫で、どちらかを我慢させるでもなく、二人が満たされる形を作れることがある。
そういう“中和策”を探すのも、親の楽しみのひとつなのかもしれない。
そうか、何かが起きたっていいんだ。
二人で、ちょうどよく整えていければ。
“できること”の芽吹き
髪を見ずに三つ編みできたと次女の報告に、わあっと声を上げる。
夕方、洗濯物を取り込むと、次女が率先してタオルを畳み始めた。
「おー!助かる!ありがとう!」
私の言葉に、次女は得意げに胸を張る。
「お姉ちゃんはやらなかった!」
長女は「あ、やりたかったなー」と言いながらも、特に気にした様子もなく、百人一首に集中している。
百人一首の読み上げ機を使って、一人で遊ぶ工夫も。
「すごい集中力…」と内心で拍手。
今度はゲームを始めると言い出した次女。
「何時までやる?」と聞くと、「長い針が一周して6になるまで」と、自分たちで時間を決めている。
5歳でも自分で時間を決めて動けるって、すごい!
入浴の準備も、次女がみんな分のタオルを用意し、入浴剤を選ぶ順番まで気にかけている。
「この前間違えて2回選んじゃったからさ、今日はお姉ちゃんが選ぶ番のはず」
誰に言われたわけでもない“やさしい自立”を見た気がした。
なぜこんなにも満たされるんだろう?
何も特別なことはない。でも、リズムよく流れていく時間が、こんなにも心地よいなんて。
子どもたちは、いつの間にか自分で時間を管理し、行動を選び、周りの空気を読むようになっている。
誰かに教えられたわけでもない小さな譲り合いや思いやりが、日常の中に自然と息づいている。
穏やかで、でもちゃんと成長を感じる1日。
“自分のことは自分で”が、家族の中にふんわりと根付いてきたような感覚。
あなたの今日は、どんな“やさしいリズム”で流れていましたか?
小さな自立と、ちょうどいい交差点が交わる一日が、また明日も続きますように。
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また明日も、小さな幸せを見つけていきましょう。
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