2026/02/03 何もできなかったけど節分 〜子どもが教えてくれた行事の形〜
2026/02/03
白湯を飲みながら、今日が節分だと思い出す。
恵方巻きの準備もしていないし、豆も用意していない。
「何もしてあげられそうにないな」と、少しだけ心が重くなる。
頭を掻きながら起きてきた夫。
「寒気がする!熱あるかも!」と言うので体温計を渡すと、35.7度。うん、いつも通り低い平熱。
長女に笑われて、私に市販薬だけでも飲むようにどやされ、次女に心配されている。
とりあえず、市販薬を飲んで出勤していった。
節分のことは、頭の片隅に置いたまま、一日が過ぎていった。
子どもたちが持ち帰った節分
学童から帰ってきた長女。
「恵方巻きと豆、食べてきたよ!豆まきもした!」と嬉しそうに報告してくれる。
「豆まきは大豆が多いけど、落花生をまく地域もあるんだって」と教えてくれた。
「ママの家は落花生だったよ」と話すと、目を丸くして驚いていた。弟が思い切り投げつけて障子が破れて怒られた話も添えると、「えー!」と笑った。
行事にも、家や地域ごとの違いがあることを、改めて思う。
次女は保育園で、ひいらぎいわしを作ったそうだ。
「めっっっちゃ臭かった!」と、顔をしかめながら話してくれる。
ひいらぎいわしに、私は馴染みがない。
完成したひいらぎいわしを、小さい子たちのクラスに見せに行ったという。そのとき「ひいらぎいわしだよ」と書いた紙を、自分で書いて添えて先生に渡したらしい。
保育園での最後の節分。
お面を作ったり、豆まきをしたり、紙芝居を読んでもらう側ではなく、教えてあげる側になっていた。
何もしていない、じゃなかった
結局、豆まきはしなかった。
でも帰宅後、長女が描いてきた鬼の絵を家の中に隠して、それを次女が探すゲームをして、二人で笑っていた。
「ここかな?…ない!どこ〜?」
「ヒントいる?ふふふ」
「ヒントはいらない!ここもなーい!」
二人で声をあげて笑っている。
とてもはしゃいでいて、楽しそうで、ホッとした。
夕飯は、義母からもらった太刀魚をフライにした。
揚げたては美味しい。
白米とポテトサラダとなめこの味噌汁。
食卓で、節分の話題が自然と出てくる。
豆は撒かなかったけれど、鬼はちゃんと家の中を歩いていた。恵方巻きは食べなかったけれど、節分の話は食卓にあった。
今年の節分は、大人が用意した行事ではなく、子どもたちがそれぞれの場所で受け取って、家に持ち帰って、遊びに変えていた節分だった。
「何もしていない節分」じゃなくて、ちゃんと楽しんでいた節分だったんだな、と思い直しながら布団に入った。
完璧じゃなくても
朝、何もしてあげられなかったと悔やんだ。
でも、子どもたちは、ちゃんと節分を楽しんでいた。
学童で食べた恵方巻き。
保育園で作ったひいらぎいわし。
家の中で隠した鬼の絵。
それぞれの場所で、それぞれの形で、節分を受け取っていた。
親が全部を用意しなくても、子どもたちは自分で楽しみを見つける。
そう思えたら、少し肩の力が抜けた。
次女が「教えてあげる側」になっていたこと。
その成長が、なんだか誇らしくて、少し寂しくて、でもとても温かかった。
あなたの家の節分は、どんな節分でしたか?
「何もしてあげられなかった」と悔やむことがありますか?
無理して準備するより、子どもたちが持ち帰ってきたものを一緒に味わうことができれば、それで十分なのかもしれない。
そんなことを、節分の夜に教えてもらった。
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