2025/11/30 クリスマスツリーを出した日 〜選び直す力と、残したいもの〜
2025/11/30
よく晴れた朝だった。扉を開けた瞬間、ひんやりとした空気が足元から滑り込んでくる。
冬の入り口のような冷たさに、思わず背筋が伸びた。
朝食は、子どもたちのリクエストでポケモンパン。
少しずつシールを集めて楽しんでいる。
大人はお茶漬け。
我が家はあまりお茶漬けを食べないのだけれど、フライング気味に届いたお歳暮のお茶漬けセットが美味しそうで。
湯気がたつだけで少し特別な気分になるから不思議。
今日は義母の断捨離のお手伝いと、家の絵本の整理。
何かを手放す日は、いつも少しだけ気持ちが引き締まる。
手放すことで見えてくるもの
午前中は義実家へ。
物置きになっている部屋を、整理したいと義母に相談されたのは1ヶ月前。
正直、終わりが見えない程の物量に驚かされた。
「これ、まだ使えるのよね」
「でも、もう使わないなら誰かに使ってもらった方がいいわね」
そんな会話を繰り返しながら、なるべく義母のペースで整理していく。使わなくなったものを運び出し、リサイクルショップへ持ち込む。
お昼はリサイクルショップの近くにあるお気に入りのパン屋さんで買った。
カレーパンやウインナーパンなど惣菜パンを人数分。
それから、甘い香りと、サクッとした食感が心地よい揚げパン。
午後は、子どもたちと一緒に絵本の整理。
赤ちゃん向けの絵本を手に取って、
「これはまだ読みたい」
「これは保育園にあげてもいい」
そんなふうに、ひとつずつ選んでいく。
一冊ずつ手に取りながら、真剣に選んでいく横顔が、なんとも言えず愛おしかった。
読み返したい本以外は保育園に寄付することにした。
思い出が詰まった本ばかりなのに、子どもたちは案外スッと手放せる。
今年もツリーを飾る季節に
絵本を手放すことに、寂しさを感じるのはいつも私の方だなと思う。
赤ちゃんの頃に何度も読んだ本。
寝る前に繰り返し読んだ本。
でも、子どもたちが「もう卒業」と選んだなら、それは成長の証。手放すことで、新しいものが入ってくる余白ができる。
そして、保育園に寄付することで、また誰かの大切な一冊になるかもしれない。
そう思うと、手放すことも悪くないと思えた。
毎年一冊ずつ買い足しているクリスマス絵本を並べて、ツリーを出した。
部屋の雰囲気は、クリスマスモード。
一気に広がるわくわくとした空気。
それぞれにお気に入りがあって、
「これ好きなんだよね〜!いま読みたい!」
きらきらと目を輝かせる。
夜はおでん。
大根、卵、こんにゃく、ちくわ。
湯気の向こうで、家族がそれぞれ好きな具を取り合いながら笑っている。
温かいおでんを囲んで、お腹いっぱい食べた。
ただそれだけで、なんだか今日はもう十分な気がした。
選び直す力は、暮らしをあたためる
義母の断捨離、本棚の整理、クリスマス準備。
選ぶという行為は、実はすごく優しいのではないかと思っている。自分にとって大切なものに、そっと光を当てる瞬間だから。
クリスマスには、新しいものが我が家に加わる。
加わる前に先に手放しておく。
入ってくる場所を作っておく。
使わなくなったもの。
読まなくなった本。
それらを手放すことで、いま本当に大切なものが見えてくる。手放すことは、失うことじゃなく、新しい余白を作ること。
子どもたちが本を選ぶ姿を見て、私自身も今の私が大事にしたいものをひとつひとつ確かめたくなった。
あなたは、今どんなものを選び直したいですか?
この年末には、何を手放しますか?
ずっと持っていたけれど、もう手放していいもの。
逆に、今だからこそ改めて大切にしたいもの。
暮らしの整理は、心の整理でもある。
ひとつ選ぶたびに、明日の自分が少し軽くなる。
そして、手放したものが、また誰かの役に立つなら、それは幸せなこと。
クリスマスツリーを出して、部屋が明るくなったように、暮らしも少しずつ整えていく。
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