2026/02/20 夜の読書時間にほっとする 〜予定外の朝もさらりと乗り越える〜
2026/02/20
白湯を飲み、静かに手帳と向き合う。
お弁当は不要と聞いていたけれど予定が変わったらしい。夜のうちに夫からLINEが入れてあった。
寝る時間も起きる時間も違うような、私たち夫婦はよくこんなことがある。
冷蔵庫を開け、手が勝手に動く。
おひたし、きんぴら、ハンバーグ、卵焼き。
作り慣れている自分に、少し救われる。
考えるより先に動けるのは楽だ。
我が家にもこういう朝がある。
朝食にきなこ餅を頬張りながら、三連休前の金曜日を忙しなく迎えた。
本をめくる音が重なる時間
仕事が落ち着かない一週間だった。
けれど、無事に終わった。
それだけで、帰り道が少し軽い。
夕食時、唐揚げをテーブルに並べながら聞こえてくるのは、次女の声だ。
「ポンポンがね、作るお料理が美味しそうなんだよね!読んでるとお腹が空くの」と、読んだばかりの本を一生懸命話している。
食べ物が出てくる場面が特に好きらしい。
不思議な出来事に目を輝かせながら、どこが面白かったかを身振り手振りで説明する。
年長さんが、こんなふうに本を語るのか、とただただ感心しながら聞いていた。
長女は今日、ずっと気になっていた本をとうとう読み終えたらしい。「面白かった〜」という一言に、満足感がにじんでいた。
寝る前まで、それぞれが本を持って静かになる。
その時間は、一日の中でいちばんやわらかい時間だと思っている。
環境がつくるもの
娘たちが本を読む姿を見ながら、私はぼんやり考えていた。
私自身は、未就学児から本に親しんでいたかというと、たぶん違う。私が本を読むようになったのは、小2くらいからだったと記憶している。
でも今、次女は児童書一冊を数日で読んで、物語を自分の言葉で説明できる。映画でもアニメでも、登場人物に感情移入して涙を流したりする。
それは、本が当たり前にある環境の中で育ってきたからだと思うのだ。
つい、次はこれも読んでみたら、と薦めたくなる。
もっと伸ばしてあげたい、と思ってしまう。
「もう寝る時間だよ」とか、「早く片づけて」とか。
声をかけそうになる自分がいる。
でも読書に関しては、それをぐっと飲み込むことが多い。飲み込めない日もあるけど。
本の世界に夢中になっている背中を邪魔したくないなと思うのだ。物語を楽しんでいる時間に、私の欲をなるべく混ぜたくはない。
そっと背中を押す
寝る前、私も本を開く。
隣からページをめくる音がする。
最近は、夫も本を読む。
数ページも読めない日も多いけれど、言葉を交わさなくても共有できる時間があるのは、きっと幸せだ。
あり合わせのお弁当も、作り慣れているから動けた。本が好きな子どもたちも、毎日の積み重ねがあったから今がある。
焦って整えようとしなくても、大丈夫。
続けてきたことが静かに力になってくれる。
そういう手応えを、今日はあちこちで感じた。
暮らしの中に、いつの間にか根づいているものはありますか?
気づかないうちに育っているものが、きっとたくさんある。あり合わせに助けられる朝もある。
三連休の入り口で、そんなことを思った夜だった。
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