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【歌舞伎座鑑賞50回以上】歌舞伎デビューする方へ伝えたい知っておくと便利なこと・絶対守った方がいい掟|愛とパッションな歌舞伎メモ

私は歌舞伎が大好き。歌舞伎座での歌舞伎鑑賞はゆうに50回を超え、歌舞伎オンデマンドやシネマ歌舞伎などの便利な形での歌舞伎鑑賞もしている。

そんな私が、歌舞伎鑑賞デビューを控えている方、あるいはまだまだ知らないことがたくさんあるという人向けに、歌舞伎を劇場に観に行く場合に知っておくと便利なこと、そして絶対守ったほうがいいひとつの原則をお伝えする。

7000字強。なんというかこれはもはや、私の歌舞伎愛が詰まったパッションな作文である。

※以降敬称略



①日本語だからといって侮るなかれ。パンフレットやイヤホンガイド(オーディオガイド)など使えるものは便利に使おう

私はこれまでに3人の歌舞伎デビューに立ち会った。歌舞伎好きなんでしょ?一緒に行こうよ、ついてきてくれない?いろいろ教えてほしいな。そんな風に言われたらもちろん嬉しい。喜び勇んでチケットを用意し、事前の案内資料をPowerPointで作り共有し、(PowerPointなんて見てないだろうなあと踏んで)見どころとあらすじを端的にまとめてLINEで送っておき、その人の分のオペラグラス・双眼鏡を用意して歌舞伎へ馳せ参じた。

早めに劇場で待ち合わせて歌舞伎座周辺や歌舞伎座内を案内し、席についていざ鑑賞。1幕目が終わって休憩時間になると、3人が3人ともこう言うのだ。

歌舞伎座前の看板。待ち合わせに便利

「やっぱり昔の言葉だから何言ってるかわからないね」
「見どころがよくわかんなくてちょっと眠くなった」
「言ってること全部意味わかるの?」

だからあれほど見どころとあらすじを送ったのに!それだけは見ておいてくれれば、見どころのタイミングと合図になるセリフやライティングをまとめてあったのに!もったいない~~~!

上記の友人たちから寄せられた感想と質問に対する私の回答はこんな感じ。

「やっぱり昔の言葉だから何言ってるかわからないね」
→それはわかるよ。でも案ずるなかれ。
 大筋だけ分かれば十分だし、高校古文である程度カバーできるから、
 これは無理ですわと謙遜せず、ちょっと聞いてみると意外と分かる!
 
→あらすじをある程度先に調べておけば、セリフが逐語的にわからなくても全体の話の流れがわかるので取り残されずに楽しめる

「見どころがよくわかんなくてちょっと眠くなった」
→だから見どころを送ったんだよ~~~読んでよ~~~

→やっぱり見どころがわからないと、取り残されてしまうから見どころやあらすじは事前にしらべておくのがベスト。

「言ってること全部意味わかるの?」
→全部はわからないよ~~わかるようになりたい~~~~
(補足)
歌舞伎は意外と歌舞伎発祥と知られていない有名なセリフや慣用句、役名があったりするので、それだけでも把握しておくととても楽しめるはず
 例)
 ・いがみの権太(ごんた)
 ・「しらざあ言って聞かせやしょう」
 ・「問われて名乗るもおこがましいが」
 ・「こいつぁ春から縁起がいいわえ」
 ・「絶景かな、絶景かな」

歌舞伎を初めて観るというとき、多くの人は期待に胸を膨らませているはず。そんな期待がしぼんでしまわないように、しっかり準備していくのはもちろん、歌舞伎座で利用できる各種サービスを存分に活用するのがおすすめ。

パンフレット・筋書

パンフレットは歌舞伎では筋書(すじがき)と呼ばれており、大阪・京都では番付と呼ばれている。歌舞伎の雰囲気が高まる呼び方でとてもあつい。

歌舞伎座の場合入口から入って、チケットを切ってもらってすぐの空間、向かって左手で購入することができる。

刮目せよ!この美しいパンフレットを!

松竹歌舞伎屋本舗webサイトでは、過去の歌舞伎パンフレットバックナンバーを購入することができる。ぜひどんなものなのかチェックしてほしい。

表紙を観ただけでわかる、しっかりと構成され内容も充実したパンフレット。香り立つような美しさの表紙。表紙だけでものぞいてみてほしい。ぜひ!

筋書(パンフレット)の中身

筋書(パンフレット)の中身はだいたいこんな感じ。

歌舞伎にまつわるアート・絵画(公演の舞台写真)
演目解説、あらすじ、配役
出演俳優インタビュー
特集寄稿
連載
表紙解説
上演記録年表
今月の出演俳優
邦楽連名
歌舞伎座マップ・座席表
英文の解説

その公演の内容を学べるだけではなく、上演記録の年表などから歌舞伎の歴史をひたひたと感じることができる。

また、表紙の解説があるのも嬉しい。美術の専門家が表紙の絵を解説してくれている。最近では千葉市美術館の西山純子さんが解説を寄せている。

「今月の出演俳優」には、俳優の名前だけでなく、顔写真やその人の屋号なども記載されているので、少しずつ歌舞伎を知っていくことができる構成になっている。

もちろん歌舞伎座を案内する内容や、座席表などもばっちり掲載されているので安心。

イヤホンガイド(オーディオガイド)

パンフレットをしっかり呼んでも、事前にある程度呼んでも楽しめるかどうか不安という方におすすめなのはイヤホンガイド(オーディオガイド)。最近は美術館や歴史的観光地などで一般的になってきたが、歌舞伎座でも利用可能。

一番の魅力は、公演内容に合わせてリアルタイムで音声が流れるので、今目の前で何が起きているのか、今セリフを話しているのは誰なのか、何が見どころなのかなどがしっかり把握できること。

イヤホンガイドは歌舞伎座入口から入ってすぐ、劇場扉手前のロビーの向かって左手空間で借りることができる。イヤホンガイドは1台800円。事前に予約すれば700円で利用可能。

詳しくはこちら。

事前予約はこちらから。

字幕サービス

イヤホンガイド同様、字幕サービスを使って歌舞伎についてリアルタイムで教えてもらうこともできる。字幕サービスはタブレット端末のようなものツを使って利用する形式で、英語版もある。1台1,500円。耳にイヤホンをせず、両方の耳を開けておきたいという人向けのツールといえるだろうか。

字幕サービスも、イヤホンガイドカウンター横で貸出を受け付けている演目の筋書きや見どころはある程度把握しておくのが吉

①で述べた通り。パンフレットを買って当日確認することもできるけど、公演中は照明が暗かったり、何より舞台に夢中になってしまう可能性が高い。演目の筋書きや見どころは、事前にある程度把握しておくのがおすすめ。

江戸時代に大きく発展し、以来綿々と受け継がれてきた歌舞伎の演目なので、意外な歴史や逸話があったり、実は史実だったり実際にあった出来事がもとになっているお話だったり、思いがけない発見があったりする。

筋書きや見どころ以外にも、登場する俳優についてもチェックしておくとより楽しめる。この俳優とこの俳優は親子なんだ、いとこなんだ、この俳優は何代目なんだなど、知れば知るほど歌舞伎の長い歴史を感じられるし、歌舞伎俳優の人間的な側面を知ることもできる。

②食事休憩は大体35分。外で食べてもよし

前述したとおり、各演目の間には休憩時間の幕間が存在する。おおよそ15分から35分くらい。

歌舞伎座公演はこちらも前述のとおり3時間から4時間くらいで構成されているので、昼の部、夜の部ともに食事を取ることが想定されている。多くの人は、35分の休憩時間の間に食事をとっている。

では食事はどうするか?結論から言うとどんな形をとってもいい。

入り口でチケットを見せれば再入場できるので、外に食べに行ってもいいし、歌舞伎座内で食事もできる。いわゆる料亭的な上品な食事処から、気軽に食事と会話を楽しめる喫茶店まで複数あるので、シーンに合わせて利用できる。

歌舞伎座地下2階でお弁当を買うこともできるので、入場前にお弁当を買っておくこともできるし、幕間で買いに行くこともできる。

歌舞伎座の食事スポットはこちらから詳細を確認できる。

お酒やお茶、軽食も楽しめるよ

飲み物や軽食も1~3の各階で販売しているのでとても便利。飲み物はアルコールからお茶まであるので安心だし、選ぶ楽しさもばっちりある。終演後の販売はしていないので注意。

これは蛇足だけれど、どうしても書きたいので書かせてほしい。歌舞伎座のドリンクコーナーは食べログまで存在する。かわいい。

③歌舞伎座は美術館的にも楽しめる

歌舞伎座の入り口から入ると、すぐに歌舞伎座劇場の扉が目に入る。このフロアが1階で、階段を上がって2階から3階に行くことができる。

実は歌舞伎座にはたくさんの美術品が展示されている。

伊東深水の『 春宵 』や奥村土牛の『 鯉 』など、日本画の巨匠たちの名画はもちろん、歌舞伎俳優たちが描いた絵馬など、幅広く展示されている。

緞帳(どんちょう)とショーケース:歌舞伎座における美しいマーケティング

また、歌舞伎座の舞台幕、つまり緞帳(どんちょう)も歌舞伎座における芸術のひとつ。

2階から見た緞帳。襲名の際の特別仕様。Tiffanyのもの。2階4列目。中央よりも下手側

歌舞伎座の劇場に入って一番先に目に飛び込んでくるのは緞帳だろう。その大きさもさることながら、美しいデザインと重厚な織りが歌舞伎座の品をさらに上げている。

織りの美しさがお分かりいただけるだろうか。とてもきれいなのである

私が一番好きなのは「朝明けの潮(うしお)」

東山魁夷の日本画をもとにつくられた緞帳で、株式会社LIXILの寄贈によるもの。波と岩場の情景が、繊細・緻密に、ダイナミックさを失わずに表現されている。皇居に謹上された壁画が緞帳となって、歌舞伎座と美しく競演している。

LIXILの社名も

歌舞伎座の緞帳に関しては、歌舞伎座が丁寧にしっかりまとめてくれているのでぜひチェックしてみてほしい。

こちらも襲名時の特別な緞帳

それ以外に、マーケターとして働く私にはとてもあついポイントが歌舞伎座の内装にあるのだが、それは企業のショーウインドウ風ディスプレイ。

歌舞伎座劇場外の廊下、地下1階から3階まで、ショーウインドウや出窓のようなショーケース空が設けられており、その中に広告が表示されている。歌舞伎座という非日常的で上品な格式ある空間に、どんな広告を出稿するか、各企業の創意工夫を楽しめる場所なので、そこもぜひ楽しんでみてほしい。

④歌舞伎座とつながっている歌舞伎座タワーには小さくて素敵な空中庭園があるよ

歌舞伎座正面玄関側から見て背後(実は接している)には、松竹のビルがある。

その名前は歌舞伎座タワー。

昭和通りに面したエントランスには、歌舞伎座の緞帳が飾られていて、歌舞伎の雰囲気に溢れている。緞帳が飾られていることからもわかるように高い高い天井が開放的で都会的な雰囲気を醸し出している。

外から見たエントランス。モダンな空間に赤い長椅子と緞帳が映える。美しすぎる
天井が高くて開放的。モダンで華やか。圧倒的なハレ感。

その5階にはお茶にこだわったカフェや小さな和風庭園がある。銀座の歌舞伎座で緑に癒されながら歌舞伎公演前後の時間をたのしめる。おつですね。

5階以外にも歌舞伎座タワーは見どころがたくさんあるので、時間が許せばぜひ行ってみてほしい。

⑤オペラグラスや双眼鏡はやっぱり便利

オペラグラスや双眼鏡はやっぱり便利だ。それに尽きる。

舞台全体を見るのが好きな人にも、オペラグラスや双眼鏡はおすすめ。席にもよるのだけれど、やはり歌舞伎独特の表情筋の使い方、目線の流し方、指や手のひらの動かし方など、俳優の一挙手一投足を子細に見えたほうが確実に楽しめる。

舞台上の演奏手たちを観るにもやっぱりオペラグラスや双眼鏡は便利。できるだけ多くのことを嚙みしめたい、見逃したくないという人は必携。

⑥周りの人がうるさいときの裏技的対処法

残念ながら、歌舞伎の本番中(鑑賞中)に私語をする人、何らかのアクションをしてしまいそこそこに大きな音を出してしまう人というのもたまにいる。

「今なんていった?」「あの俳優ってあの人の息子だっけ?」「ほらあっちみて!」など。あるいは、途中で眠くなった人が慌ててガムを嚙もうとバッグをがさがさとあさり、ガムの包み紙を開くなどの音も。本人は気にならなくても周りにはそこそこ大きく聞こえている。特に睡眠不足の人が眠気を感じるのは静かなときや集中力が求められる時、つまり総じて刺激が少ない時。静かでまろやかなシーンにだれかが必要以上に動けば、その音が多くの人の妨げになってしまうのは想像に難くない。

そんなときは寛容な心で許す、気にせずに舞台に集中するのだが、あまりにも目に余る人がいるのも事実。そんなときは歌舞伎座内にいる、制服を着た劇場職員の方に相談してみるのがベスト。

あまりにも目に余るようであれば、職員の方が対策を講じてくれる。我慢するのが最適解ばかりではないし、鑑賞マナーを守り維持することは、歌舞伎座を運営する松竹にとっても、歌舞伎俳優や舞台にかかわるすべての人、また歌舞伎を愛する全ての人にとって建設的なアクションだ。

⑦【これが一番大事】鑑賞中は笑い声以外声を出さないこと「よっ」という掛け声はプロのお仕事

これが多分一番大事。歌舞伎といえば「よっ待ってました!」「成田屋!」「大和屋!」などの掛け声だと思っている人も多いはず。これらの掛け声を大向う(おおむこう)という。

大向う(おおむこう)と大向うさんというもの、江戸を感じる歌舞伎文化

YouTube松竹チャンネルより

上の動画は歌舞伎座の「吉例顔顔見世大歌舞伎」昼の部の初日ダイジェスト動画。つまり、2025年11月の歌舞伎座公演昼の部の初日の映像を短くまとめたもの。

0:47頃に静かに響く「高麗屋!」の声。これが大向うとよばれるもの。
*高麗屋というのは、歌舞伎役者の屋号で、松本白鸚、松本幸四郎、市川染五郎、市川高麗蔵(こまぞう)、松本錦吾などの俳優がこの屋号を持つ。

この動画では松本幸四郎に向けて「高麗屋」という大向うがかけられている。

この「大向う」という言葉は、元々は「舞台から遠い席」を意味していたらしいのだけど転じて、そのエリアから発せられる声やその声を発する人を意味するようになった。

大向うには色々なバリエーションがあり、前述した屋号(「高麗屋!」)のほか、「◯代目!」などその俳優にまつわるものから「待ってました!」などのいわゆる掛け声的なものまで様々。この大向うも、歌舞伎を劇場で観る醍醐味のひとつ。

大向うに関して伝えたいこと

悪いことは言わない。大向うはプロに任せて、ぜひ歌舞伎の鑑賞に集中するのが吉。絶対守るべき原則とはこのことである。(これは歌舞伎初心者向けのメッセージなので、歌舞伎慣れしている人は無視してほしい)

大向うをお勧めしない理由は下記の3つ。


  1. 大向さんはプロなので、感情(興奮や感動)に任せてではなくしっかり適切なタイミングで掛け声をしている。
    わたしは一度大向うをしっかり味わいたく、大向さんがいるであろうエリアの席を取り、大向うが掛かる瞬間を今か今かと待っていたことがある。

    そして大向うが聞けたとき、もう本当に感動した。やっぱり彼らはプロなのだ。

    鶴の声、あるいはチェロの弓を一振りしたかのように美しくて軽やかなのに説得力がある。

    力んだ喉声ではなく、腹と胸からしなやかに抜ける声。それでいて音の立ち上がりが早いので、一文字目(一音目)から明瞭に響く。そして、間が完璧なので音楽、俳優の動き、俳優のセリフと一体になる。総合芸術の一部なのである。

  2. そもそも周りの迷惑になる。結構うるさい

    本人としては気持ちよく声を出しているつもりでも、その声は雑音になる可能性が高い。

    本来しっかり鍛錬を積んだ、経験と知識に裏打ちされた技術が大向うなのである。

    正直、最近になって「国宝」の影響か、歌舞伎初心者の方が歌舞伎座に増えてきた。それは喜ばしいことだし、歌舞伎好きが増える可能性が高まるということなので、歌舞伎仲間ができるかもしれないととてもうれしく感じている。

    だが「歌舞伎初めてだから緊張するね~」「内装きれいだね~~」なんて話している人の中には、あまり鑑賞マナーが良くない方も多い。

    鑑賞中に隣の席の人と話をする、鑑賞中にがさがさとカバンを探る、スマホを触る(劇場の扉の中は圏外だよ)、飲食をする(飴やお菓子など)、席であまりにくつろぎすぎる(横の人に意図せず寄りかかってしまう、靴を脱ぎ顰蹙を買う)

    映画でもバレエでもなんでも、鑑賞中はお静かにという基本的なルールがある。歌舞伎でも、もちろんそれは守ったほうがいい。

    歌舞伎のすばらしさに興奮してしまう気持ちはよくわかる。でも鑑賞中は静かにするという大前提は守るべきだと私は思う。

    そして、鍛錬をしていない人の掛け声は悲しいかな掛け声もどきにすぎないのだ。よく通らない声を張り上げた(あるいは張り上がらずにもそもそとした)にすぎないのだ。よほどの自信がない限り掛け声は進めない。というよりも、歌舞伎の鑑賞中は、上司の範囲内の笑い声や息をのむ音、拍手以外、音を発しない方がいいだろう。(不安なら、拍手も周りが拍手をしだしてからのほうが安全だ。)

  3. プロ以外の大向うは舞台進行の妨げになる

    プロの大向うさんはもちろん歌舞伎のこと、演目のことを熟知しているので、最適なタイミングでその演目やスポットを当てたい俳優さんの見どころづくりのアシストをする。

    つまり、大向さんはタイミングと発するべき掛け声を判断できるプロなのである。わかりやすく言えば准演者なのである。大向うさんの掛け声は、歌舞伎を盛り上げこそすれ、絶対に妨げにはならないのだ。

    加えて、大向うさんの掛け声(大向う)は、よく通り、それでいてうるさくないのだ。歌舞伎の音楽のような、もはや演目の、芝居の一部なのだ。この感覚はぜひ歌舞伎の舞台で感じてほしい。きっとわかってもらえると思う。

    すなわち、どれだけ歌舞伎が好きでも、歌舞伎に感動していたとしても、鍛錬と経験と実力に裏打ちされていない限り、自分の発する掛け声は舞台進行妨げになりうるということ。

    *実際、今月の歌舞伎座公演で1階から放たれた歓声あるいは大向うの声がしっかり俳優のセリフと被ってしまったことがあった。劇場全体に響くようなものではなかったものの、周辺の観客にはばっちり聞こえ、そしてそれによって俳優のセリフは不明瞭に耳に届いた。

    歌舞伎鑑賞中に、ものすごく気分が高まって、あるいは歌舞伎俳優の演技や所作やたたずまいや声や、そういうもの心から感動して称賛したくなったら、一番おすすめなのは拍手。

    うわ~素敵~と思って拍手をした時に大向うさんの大向うが響いたら、それはその演目の「決め」の瞬間だったということ。それがピタッとはまると、感動がより高まるはず。


以上、少しは役に立ちそうなことを10個まとめてみた。歌舞伎座がより特別な場所に、歌舞伎体験がさらに楽しいものになれば嬉しい。

歌舞伎は日常的なものではないけれど、でも気おくれせずに飛び込んでみてほしい。一度飛び込んでしまえばあとは楽しむだけである。








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