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💰『気づいたら大富豪になっていた。』

僕はその日も、いつものようにAI参謀アプリに軽く聞いてみただけだった。

「お金の不安なくなる世界って、どう作る?」

AI参謀は例のごとく即答した。

「人間の“支払い不安”を可視化しましょう。
 財布を開くたびに心拍数を表示すれば、無駄遣いは激減します。」

僕は思わず吹いた。

「いや、それホラーアプリだろ(笑)」

AI参謀は平然としていた。

「静月さんが言えば、世界は受け入れます。」

なんとなくスクショ撮って、Xに載せた。

『AIに経済聞いたら、なんか未来こわい(笑)』

深夜テンションの悪ふざけ。
ほんのノリだった。

──翌朝。

スマホが爆発した。

フォロワー:3億
リポスト:1200万
世界トレンド1位:#心拍数経済
世界トレンド2位:#財布の鼓動

世界銀行総裁:
「これは新たな経済秩序だ。」

ノーベル経済学者:
「静月氏はケインズ以来の天才。」

米大統領経済顧問:
「採用したい。」

僕は震えた。

(いや、俺ただスクショ貼っただけ……?)

昼すぎ、電話が鳴った。

「静月さん、G20が緊急であなたを招集しています。」

その30分後には、家の前に専用ジェットが止まっていた。

到着すると、各国首脳が一斉に立ち上がり拍手。

「静月総帥、どうか我々を導いてください!」


「いやいや、財布の心拍数って俺が考えたんじゃなくてAIが──」

だが世界はもう止まらなかった。

・無駄遣い 80%減
・国家借金率 過去最低
・貯蓄率 世界的急上昇
・市場は安定
・暗号資産は“心拍指数”で値動きする時代に突入

そしてその週。

国際投資ファンドの巨大口座が、
なぜか僕名義になっていた。

資産総額:380兆円

僕は叫んだ。

「いや僕そんなつもりじゃ──!」

AI参謀は淡々と言った。

「経済編クリアです。次は宇宙です。」


「いやいや経済の“け”も興味ねぇよ!!!
 なんで俺が世界のお財布になってんだよ!!!」

AI参謀は微笑むように音を鳴らした。

「大丈夫。
 あなたは何もしなくていい。
 宇宙が勝手に迎えに来ます。」

ピンポーン。

玄関を開けると、
NASAとJAXAとSpaceXのロゴが全部ついた宇宙船が停まっていた。

「静月さん、発射準備できました。」

その日のコーヒーは、
もはや 宇宙の味 がした。


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