自責で生き延びてきた僕の、生き方の再設計|繊細な人向けの生存戦略#5
―「変わりたいのに変われない」あなたへ。アドラー心理学を“現実で使える形”にするために、僕が払ったコストと手に入れた自由の話(実話/今日からできる4つ)
こんにちは、のあです。
アドラー心理学の考え方を通して、感情の扱い方を知ることで、自分軸で生きられるようになるまでに試行錯誤して学んだことをシェアしていきます。
これまでの#1〜#4では、自責思考に気づき、新しい行動を選び直すところまで書いてきました。今回はその流れを受けて、「この連載で何が得られるのか」を一度まとめる回です。
変わりたいのに、変われない夜があります
この記事を開いてくれたあなたも、心のどこかで、こんなふうに感じているかもしれません。
「このままじゃ嫌だな」
「もっと自分らしく生きたい」
「人に振り回されるのは、そろそろ終わりにしたい」
でも同時に、こんな気持ちになることもありませんか。
「変わりたいけれど、怖い」
「結局また、自分を責めて終わってしまいそう」
「やり方は分かっているのに、現実ではできない」
さらに、こんな日常の悩みもあるかもしれません。
「上司の顔色ばかり気にしてしまう」
「同僚や家族の期待に応えすぎて疲れる」
「自分の意見を言うのが怖い」
……大丈夫です。すごく自然なことです。
僕もずっと、同じところで立ち止まってきました。
頭では分かっているのに、感情が追いつかない。
そして、そのギャップが苦しくなる。
結果として「できない自分」がまた嫌いになる。
このループって、静かに体力を削っていきますよね。
アドラー心理学は、きれいごとに見えてしまうことがあります
正直に言います。
アドラー心理学は、知れば知るほど、
「そんなことができたら苦労しない」って思ってしまう瞬間があります。
自己受容
課題の分離
他者信頼
他者貢献
理屈は分かります。
でも、現実の人間関係は、そんなに整っていません。
上司は機嫌で態度を変えることもありますし、
家族は「正しさ」でこちらを追い詰めてくることもあります。
友人であっても、時々こちらの心を雑に扱ってくることがあります。
特に仕事の現場では、上司や同僚の反応に振り回されて疲れてしまうこともあります。
「どうして自分だけこんなに気を遣わなきゃいけないんだろう」と思ったり、
「期待に応えないと価値がないのかな」と悩んでしまうこともありますよね。
こうした日常の悩みの中でも、
アドラー心理学の考え方を少しずつ落とし込むことで、
心の軽さや自由を取り戻すことは十分可能です。
それでも僕が、アドラーを捨てられなかった理由があります
じゃあ、どうして僕はアドラー心理学を学び続けたのか。
理由はシンプルで、「他の生き方が分からなかったから」だと思います。
僕は昔から、過剰に自責が強いタイプでした。
誰かが不機嫌だと、「自分が悪いのかな」って思ってしまう。
空気が重いと、「自分が何とかしなきゃ」って思ってしまう。
人の期待を感じると、「応えないと価値がない」って感じてしまう。
そうして僕は、“自分を削ることで人間関係を保つ”という生き方を続けてきました。
ただ、その生き方は、短期的には安全でも、長期的には確実に限界が来ます。
心が持ちません。
僕はそれを、身をもって経験していました。
だからこそ、アドラー心理学が示してくれる、
「自分の人生を、自分で選ぶ」
「誰かのせいにせず、結果を引き受ける」
この考え方が、とても眩しく見えました。
そして同時に、怖くもありました。
前回までで自責思考について考察してきましたが、
アドラー心理学を受け入れると決めた僕が今日までたどってきた道は、
自責思考の中身を、
「自分が悪い」から「何の責任を引き受けるか」へ切り替え、
それを何度も選び直す作業だったのだと思います。
そしてそれは、#0で書いた当時の僕にとっても同じでした。
悩み多きあの頃の僕が、
「前に進むこと」より先に、
「自分を持っていい理由」を自分に説明できたのは──
自分が引き受けるものを考える指針を、
アドラー心理学から学べたからでした。
(この端的なまとめは、次回の記事で書きます)
つまり僕にとってアドラー心理学は、
「前に進むための理論」ではなく、
自分を守りながら進むための地図でした。
僕が手に入れた最大のメリットは「思考の自由」でした
僕がアドラー心理学を実践してきて、一番大きかった変化は「思考の自由」でした。
もちろん、「思考の自由」まで手に入れたいと思わなくても大丈夫です。
まずは、上司の小さな反応に振り回されなくなることや、
他人の期待に疲れすぎないことなど、
日常で少しずつ心を整えることも、大事な一歩です。
このnoteで書くヒントは、
そんな“今すぐ役立つ小さな変化”にもつながります。
常識や他人に流されずに、
自分の人生の選択と結果を、自分で引き受けられるようになること。
言葉にすると綺麗に聞こえますが、実際は泥臭いです。
「自分の責任で選ぶ」ということは、自由ですが重いです。
そしてこの重さから逃げたくなる日は、必ずやってきます。
正直、僕も何回も逃げた日がありました。
ただ、ここを通らないと、本当の意味で
“自分の人生を生きている感覚”は手に入らないのだと思います。
自分で選ぶと、必ず「コスト」が発生します
ここは、きれいごと抜きでお伝えします。
アドラー心理学を実践するというのは、かなりコストがかかります。
「嫌われる勇気を持とう」と軽く言われることがありますが、
正直、そんなに生ぬるい話ではありません。
本当に起きるのは、
自分の選択によって発生するあらゆる人間関係の反応を、全部引き受けることです。
良い反応だけではありません。
冷たい視線
嫌味
無視
「変わったね」という距離
期待を裏切った空気
分かり合えない痛み
そのときの自分が選んだ結果を受け止める。
その結果により自分の中で生じる感情を一つ一つ丁寧に味わっていく。
#1の記事で、
僕にとってのアドラー心理学は「感情の受け止め方と、使い方を学ぶ旅」と表現したのは、
「何度も感情を受け止め、自分の感情を理解した上で次の選択を自分で決める」ことになるからです。
具体例:家族や周囲の期待に向き合う
僕はあるとき「もう家族の期待を背負うのをやめよう」と決めました。
相手はすぐには受け入れません。
強烈に感情的な反応が返ってきます。
罪悪感を刺激され、
「薄情だ」
「親不孝だ」
と言われることもあります。
その瞬間、心が大きく揺れます。
「やっぱり自分が悪いのかな」と、昔の思考が戻ってくるのです。
だからこそ僕は、そのたびに自分に問い直しました。
「僕は、何の責任を引き受けたいのか」
「僕は、どんな人生を選びたいのか」
「この選択は、本当に間違いなのか」
答えは簡単ではありません。
だからこそ、自分で考え、自分で決めるしかありませんでした。
具体例:周囲が残業する中で自己投資を続ける
平日の習い事。1時間1万円。週2日。
周りが連日遅くまで残業している中、
僕は必死で仕事を切り上げ、その時間を確保しました。
周囲の目は優しくありません。
「自分だけ帰るの?」
「付き合い悪いね」
「楽してる」と伝わってきます。
ただ、僕は自分の中で決めていました。
「僕は、自分の人生を後回しにしない」
「僕は、未来の自分を裏切らない」
その代わり、
周囲の反応で心がざわつく夜もありましたし、
胸が締め付けられる日もありました。
それでも、その選択を続けました。
ここで大事なのは「正解」ではなく「納得」でした
ここまで読むと、こんなふうに感じる方もいるかもしれません。
「結局、強い人だけが変われる?」
「自分には無理かも…」
でも、そうじゃないです。
自分の人生を生きることは、正解探しではなく、納得の積み重ねです。
たとえば、
今回は調和を選ぶ
今回は自分を優先する
今は守る
今は挑む
どれも立派な選択です。
そして、
その選択と結果を「誰かのせい」にせず、
「自分で決めて行動した結果」と引き受ける。
それが少しずつ、自分の人生を“自分の手に戻していく感覚”になります。
① 気づく
変わりたい場面で、新しい選択をするときの 感情に気づく。
(特に「恐怖」)
② 味わう
怖い・罪悪感・寂しい。
その感情を否定しない。
消そうとしなくていい。
ただ、「今、怖い」と認めるだけでいい。
③ 選び直す
小さくていいから、“次の一手”を決める。
いきなり人生を変えなくていい。
自分を守る(変える)選択を、1ミリだけ上書きしていく。
④ OKを出す
うまくいかなくても、自分にOKを出す。
特に、うまくいかなかったときは、
不安・恐怖・焦り・恥ずかしさ…いろんな感情が一気に出てきます。
それを一旦受け止める。引きずらずに負のループから抜ける。
僕は、この4つを泥臭く繰り返してきました。
そして僕にとって「変わる」ことは、強くなることじゃなくて、何度でも、自分に戻ることでした。
例えば職場で、
上司の顔色が怖くて、必要な報連相ができなかった。
(①怖いに気づく)
あとで「やっぱり自分はダメだ」と責めそうになったけど、「今、怖いし恥ずかしい」とそのまま認めた。
(②味わう)
次に「明日、結論だけ1行で伝える」と小さく決め直した。
(③選び直す)
今日できなかった自分にも「感情を認めて、対策を考えたからOK」と言って終わらせた。
(④OKを出す)
という具合です。
この連載で、僕が伝えたいこと
もしあなたが、
・優しくしたいのに、なぜかいつも自分だけが削れてしまう
・人間関係で「自分が悪いのかも」と反射的に背負ってしまう
・変わりたいのに、怖さで動けなくなる
そんなタイプなら、この連載はきっと役に立ちます。
逆に、最短で結果だけ欲しい人や、気合いで押し切れる人には、少し回り道に感じるかもしれません。
でも僕は、繊細な人が壊れずに進むための“現実的な道”を書いていきます。
ここまで長くなりましたが、
僕が自分を変えるためにやってきたことを一言で言うと、
そのときの自分にできる、自分にとって最善と思える選択を積み重ねていくことです。
うまくいかないことは山ほどあります。
傷つくこともあります。
後悔する日もあります。
心が折れそうな夜もあります。
逃げ出したい日も数え切れません。
それでも、自分は自分の味方でいてあげる。
それでも、自分の人生を自分で決める。
これから僕が書いていくこと
ここから先、この連載で大事にしていくのは次のことです。
心が揺れたとき、いつでも自分に戻ってこられること
感情に飲み込まれたあとでも、立て直せること
自分で自分にOKを出して、癒せること
自分のためだけではなく、人のためにもなる選択ができること
そして、そのために避けて通れないのが
「心の回復力」=レジリエンスです。
対人関係で傷ついたとき、
自分の選択が怖くなったとき、
誰かの言葉が刺さって動けなくなったとき。
そのたびに、「またダメだった」で終わらせない。
何度でも自分に帰ってこれる。
それが、繊細な人にとっての生存戦略だと思っています。
今日からできることは「大きく変わる」ではなく「自分に戻る」ことです
僕の言う、「変わる」というのは、派手なことではありません。
急に性格が別人になることでも、
急に人間関係が全部うまくいくことでもありません。
ただ、自分の人生を生きようとする人には、
必ず必要になるものがあります。
それは、
「自分はどうしたいのか」
「自分は何を大事にしたいのか」
「自分は何を引き受けたいのか」
この問いを、自分に返してあげることです。
自分を責めることで引き受けてきたものを手放し、
自分を守るためにできることを引き受ける。
たとえば、今日一度だけ誰かの期待を置いて、
自分が安心できる選択をしてみる、という小さな行動です。
誰かの期待ではなく、
世間の正解ではなく、
怖さで固まった反射でもなく。
“自分の声”に戻る。
それができた日というのは、
たとえ現実が何も変わっていなくても、
少しだけ呼吸が深くなる気がします。
僕はその感覚を信じています。
もし今日、1分だけ使えるなら、ノートかメモにこれを書いてみてください。
・今、自分は何を怖がってる?
・本当はどうしたい?
・そのために、何を引き受ける?(何を手放す?)
答えがまとまらなくて大丈夫です。
書けた時点で、あなたはもう「自分に戻る」一歩を踏めています。
そして明日もし、頼まれごとや圧を感じる場面が来たら、
“即答しない”を1回だけやってみてください。
それだけで、反射ではなく「選び直す力」が戻ってきます。
まとめ:あなたの人生を生きるのは、あなたでいいのです
ここまで読んでくださったあなたは、もう十分頑張っています。
そしてきっと、「変わりたい」と思える時点で、もう前に進んでいます。
あなたの繊細さは、弱さではありません。
世界を丁寧に感じ取れる才能だと僕は思います。
だからこそ、自分を守りながら、自分の人生を選んでいいのです。
焦らなくて大丈夫です。
比べなくて大丈夫です。
あなたのペースで、ちゃんと進めます。
僕も一緒に、ゆっくり進んでいきます。
※ここまで読んでくれた方へ
ここまでの内容で、
「自分に戻ることは大事だな」
「考え方は分かった気がする」
そう感じた方ほど、
もしかしたら次にこうなるかもしれません。
👉 “分かってるのに、やっぱり動けない”
僕自身、ずっとここで止まり続けていました。
この記事で書いたように、
・感情に気づく
・味わう
・選び直す
こういった流れは、とても大事です。
ただ正直に言うと、
👉 この状態だけでは、現実の場面で止まることが多いです。
なぜかというと、
「怖い」「不安」「罪悪感」といった感情を
👉 どう扱えばいいかが曖昧なままだからです。
頭では分かっているのに、
いざその場になると、思考が止まる。
僕はこの状態を何度も繰り返してきました。
だからこそ、
👉 感情を“理解する”だけでなく、“使える形にする”必要があると気づきました。
有料記事では、
・感情にどうやって名前をつけるのか
・その感情が何を守ろうとしているのか
・そこからどうやって行動に繋げるのか
このあたりを、実際の思考の流れごと、
再現できる形でまとめています。
正直に言うと、
ここが繋がらないと、
アドラー心理学は「分かるだけ」で終わってしまいます。
逆にここが繋がると、
👉 感情が“止めるもの”から“進むためのサイン”に変わります。
もし今、
「もう一歩踏み込みたい」
「この考え方を、現実で使えるようにしたい」
そう感じている方は、こちらにまとめています。
感情は敵じゃない|怖くても1歩踏み出せる5ステップ
👉 このシリーズでは「自分軸で生きるための感情の扱い方」を、これから少しずつ書いていきます。
このnoteが、あなたが本来の自分を取り戻す小さな追い風になれたなら、心から嬉しいです。
一緒に、ゆっくり成長していきましょう🍀
よかったらスキやフォローで繋がってくださいね☺️
【フォロワーさんの記事紹介】
〜今日の心の整え方〜
【心理カウンセラー 凪(なぎ)|心の保健室さん】の記事です。
※僕が勝手に紹介しているので、削除希望がありましたら、お申し付けください。
HSPの人が「NO」を言いにくいのは、意志が弱いからじゃなくて、
脳が“相手の痛み”を自分の痛みとして先に感じてしまうから。
この記事の中で出てきた 「ミラーニューロンの過剰共鳴」 という話を読んで、僕がNOを言うときに感じる“異様な恐怖”の理由にすごく納得しました。
これを知れただけで、僕は今までよりも「NOが怖い自分」を理解してあげられるようになりました。
言語化してくれた記事が本当に良かったので紹介します👇
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#4 ――自己否定を手放せなかった僕が、「選び直す力」を取り戻すまで
#6 自分を持っていい理由を言語化できた日
自己紹介記事
「自分の経験を、誰かに届けたい」と感じたら
ここまで読んでくださり、ありがとうございます。
もしこの記事を通して、
「自分の経験を、誰かの役に立つ形で言葉にできたら」
そんな気持ちが、ほんの少しでも芽生えていたら。
僕自身、
文章を書くことが「自分の人生を取り戻す手段」になりました。
同じように、
・自分の経験をどう切り取ればいいのか
・何を書けば、誰かに届く文章になるのか
その考え方を学べる場所があります。
はじめの一歩として、
こちらの無料レポートを置いておきます。
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必要だと感じたタイミングで、覗いてみてください。
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