【エッセイ】あの人の卒業|風まかせ文芸部
1月から、とある高3の先輩とメールでやり取りをしていた。
これから取り組んでいく課外活動の実績を持っていたため、アドバイスをもらっていたのだ。
僕は、彼女が受賞した賞の授賞式を見たため彼女のことを知っていたが、相手は間違いなく僕のことを知らない。
そんな先輩が卒業した。
先輩・後輩とのかかわりは、中学生の頃から全くと言っていいほどない。
部活にも入らなければ、何か活動的に参加した取り組みもない。
人生で初めての先輩とのコミュニケーション。最初のメールを送信するときは震えるほど緊張した。
そんな先輩が卒業した。
僕が質問をやめれば永遠と連絡が途切れるような関係。
しかもたったの3か月。
なのになぜだろう。彼女がもう同じ校舎にいないと考えると、どことなくやるせない。
僕の顔もろくに知らない先輩の卒業を、先輩の実績以外の部分もろくに知らない僕が、悲しむことは許されるのだろうか。
そんな先輩が卒業した。
そんな3月だった。
こちらの企画に参加させていただきました。よろしくお願いします。
