戦術論26 〜作戦の選択には心理的要因を考慮する〜
こんにちは!シュウです!
今日は、机上の空論で采配をするな!という話をします。
是非ご覧ください!
テーマ 机上の空論
戦術構築、作戦の選択をする時に陥りがちなのが、心理的要因を無視してしまうことです。
例えば、ファーストストライクでの送りバントと追い込まれてからの送りバントはプレッシャーが違います。
他にも、ランナーなしのフルカウントとランナー満塁のフルカウントではこれもプレッシャーがまるで違います。
こうした心理的要因を考慮しない作戦や戦術は上手くいかないことも多く、これらの失敗を選手のせいにするのは違うと思うんですよね。
今日はそんなお話をしていければと思います。
①心理的負担の多い作戦
まずは、理論上は合理的であっても心理的負担が大きい作戦を挙げてみます。
1.満塁にする申告敬遠
2.スリーバント
3.ワンポイントリリーフ
4.カウント途中での継投、代打
こんな所でしょうか。
他にも、スクイズ系やエンドラン系も人によっては当てはまるかもしれませんね。
1.満塁にする申告敬遠
これは、高校野球レベルでは非常に多くのケースで失敗します。
ツーアウトからであれば場合によっては有効と言えるかもしれませんが、ノーアウトやワンナウトでの満塁申告敬遠はいい結果を生むことは高校野球レベルではほとんどあり得ません。
理由としてはやはり、
四死球を出せない=厳しいコースやインコースに投げれない、ビビって腕を振れない
などが原因として挙げられるでしょう。
余程の場合であれば満塁申告敬遠も良いですが、守りやすいからという安直な理由で歩かせるのはやめましょう。
守備は守りやすいかもしれませんが投手はめちゃくちゃ投げづらいので、
総じていえば守りづらい
と言えます。
プロレベルならいつでもストライクを投げられるため大丈夫ですが、高校野球はまだまだ技術も精神も未熟なので、ベンチがそうした心理的要因を配慮してあげましょう。
このように満塁申告敬遠は慎重に判断して頂けたらと思います。
2.スリーバント
スリーバントも非常に心理的負担の大きい作戦です。
高校野球では謎のスリーバント信仰が根強いですが、成功率は非常に低いように感じます。(これもいつか調べよう笑)
特に2球バント失敗してからのスリーバントが私には疑問です。
心理的プレッシャーが低い時に失敗しているバントが、心理的プレッシャーがフルになる追い込まれてからのスリーバントで決まるでしょうか?
もちろん運良く決まるシーンもあるし、失敗の仕方にもよりますが、失敗の可能性は基本的に高いと思います。
バントは本来ランナーを進めるための有効な手段の一つでしかないはずです。
それをいつしか履き違え、バントをすることが目的となってしまっているのではないかと思うことがあります。
ランナーを進める手段はバントだけではありません。
カウントや状況によってランナーを進める1番確率の高い作戦は変わります。
バントにこだわるのではなく、他の選択肢と確率を比べてください。
スリーバントは多くの場合で優先度が低い作戦になるはずです。
3.ワンポイントリリーフ
これも非常に心理的負担が大きいですね。
プロ野球などを見ていてやってみたくなるのかもしれませんが、もしやるなら練習試合から本気で実用化に向け取り組んでください。
グランドにいる選手を戻す出戻り登板であれば余計にです。
至学館は練習試合からそうした取り組みを徹底的に行った上で公式戦で使うか否かを決めています。
これは机上の空論の典型例と言えるでしょう。
4.カウント途中での代打、継投
これも時と場合によっては効果的なのですが、上っ面だけ真似するなんちゃって監督はこれをパフォーマンスとして使っているだけですね。
作戦実行後に説明できる根拠がなければただの自己満足なのでやめましょう。
例えば、
追い込んでから三振をとる球種がないから追い込んだ所で決め球を持つ投手に変える
暴投などでケースが変わってバントケースになったから代打を送る
などです。
ベンチからの伝令もそうですが、基本的には意味のある指示を出すための時間としましょう。
パフォーマンスタイムやパフォーマンス起用は意識高い系勘違い監督が陥りやすい罠です。
気をつけてください。
今日は以上になります!
現場指導経験のないSNSでよく現れる自称有識者や個人レッスン系指導者たちは、実際の現場とはかけ離れた感覚で論じていることもあり、
頭の中だけで野球が行われている人が多いように感じます。
現場にいる(いた)人間なら、実際に指導するということはそんなに簡単なことじゃないということが分かるはずです。
少なくとも私は、現場サイドから見て出来ることと難しいことを線引きしてこれまで意見を述べてきたつもりです。
そうした思いを少しでも多くの野球ファンに分かって貰えたら嬉しいですね。
今日もご覧頂きありがとうございました!
