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【演劇】2026.4.8 本多劇場でポルノを観た

気になっていた劇団阿佐ヶ谷スパイダースと藤谷理子の予備知識だけで臨んだが、エンタメはある程度の予習は必要だと痛感した舞台だった。
前田敦子が出ているとかいくら何でも事前に知っておくべきだった。

選挙活動中の夫とその妻(前田敦子)のやり取りから始まるが、静かに不気味さが漂う展開。
やがて不気味さが異常さに変化していき、登場人物も最初から壊れていたり、徐々に壊れていく。

次に登場する着ぐるみ俳優の女性二人(藤谷理子)と仲間の男性も最初こそコミカルタッチだったが、こちらも徐々に壊れていく。

2つのシチュエーションが交錯しながら人間の奥に潜む欲望や狂気が表現されていく。
こう書くと終始重苦しい雰囲気かと思いきや、要所で笑いが入るのだが却って狂気さが増していく。
全員が起きている事象や自身の異常性に気づいていないまま進むので、非日常さを忘れてしまう様な錯覚に陥る。
唐突なラストで終演後のカーテンコールもなく、急に突き放されたかの様なエンディングは良い意味で居心地悪い舞台だった。

終演後、演出で客席にばらまかれた選挙ビラ

先日観た映画「ストレートキングダム」でメジャーの対義語はマイナーではなくインディーといった下りがあった。
自身の表現したいことを商業ベースに妥協することなく作られたものが創作であり、そこにメジャーやマイナーというのは結果であってジャンルではない。
そういう意味ではこの演劇はインディーっぽくもあった。
本多劇場で公演し、前田敦子が出演している舞台をインディー呼ばわりするのも見当違いなのだろうが。


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