【明智光秀外伝】~光秀は生きていた??前編(創作大賞応募作品)
(あらすじ)
「敵は、本能寺にあり」――
その言葉は、本当に信長を討つ意味だったのか。
明智光秀は、衝動で動く男ではない。
理で判断し、最も重い選択をする人物だった。
もし彼が、
徳川家康を巡る暗殺計画を察知していたと
したら。
本能寺の決断は、裏切りではなく阻止だった
可能性が浮かび上がる。
だが、
部下たちは真意を知らないまま戦いに
巻き込まれた。
そして歴史は、光秀を裏切り者として
処理した。
本当の敵は誰だったのか。
信長か、それとも別の誰かか。
前編で積み上がる違和感。
後編で明かされる真実。
これは、
歴史の裏側に潜むもうひとつの結末を
描く物語である。
光秀が本当に〇されたのか。
この物語では、光秀=天海僧正説の物語と
なります。
ーーーここから本編ですーーーー
「敵は、本能寺にありっー!」
この言葉ほど、
誤解されたまま残っている言葉は
ないのかもしれません。
明智光秀は、裏切り者。
主君・信長を討った男。
三日天下で滅びた愚将。
歴史は、そう簡単に片づけてきました。
しかし、本当にそうなのでしょうか……。
光秀は、短気な男ではありません。
ましてや、衝動で動くタイプでもない。
感情に任せて刀を抜くような人物なら、
そもそも信長の側近など務まるはずが
ないのでは…。
彼は、理で動く男だった。
本能寺の変が起きたとき、
光秀の部下たちは、
最後まで「敵」を誤解していた
可能性があるのでは……。
敵は、いったい誰なのか。
信長なのか。
それとも、別の誰かなのか…。
当時、信長は徳川家康を饗応する
立場にあった。
だが、その裏で、
家康暗殺計画が進んでいた
とする説もあります。
もし光秀が、その計画を察知
していたとしたら。
「敵は、本能寺にありっー!」
それは、信長を討つための
言葉ではなく、
家康を守るための決断だったのかも
しれません…。
部下たちは混乱したでしょう。
最後まで、
「敵は家康だ」と思っていた者もいた
かもしれない。
だが、
本当の敵は、信長だった。
この視点に立つと、光秀の行動は、
まったく違って見えてきます。
衝動ではない。
裏切りでもない。
あまりにも遅すぎた、
そして、
あまりにも重すぎる選択。
光秀は、
勝てる戦だと思っていなかった
可能性は、高い。
天下を取るつもりなど、なかった……。
名を残す気もない。
それでも動いたのは、
「ここで誰かが止めなければならない。」
という一点だったのでは……。
結果として、
光秀は追われる事になります。
山崎の戦い。
敗走。
三日天下……。
歴史はここで、
彼を切り捨てます。
だが、光秀ほどの男が、
あれほど雑に終わるでしょうか。
彼は、
戦に弱い男ではありません。
逃げ道を考えない男でもない。
そして何より、本能寺のあと、
光秀はすぐに討たれたわけでは、
ありません。
数日。
あるいは、十日ほど、とも言われます。
確かに、
「生きていた時間」
がある。
その間、彼は何を考え、
どこへ向かおうとしていたのでしょうか。
本当に、歴史に名を残すために、
命を差し出すつもりだったのか……。
それとも――
光秀は、
死んだことにした
のではないか。
本能寺の炎の向こう側で、
彼はすでに、
別の道を選んでいた……。
その答えは、
今だに語られては、いません。
だが、
この先に続く物語は、
あまりにも静かで、
あまりにも不気味です。
なぜなら、
光秀の「最期」ほど、
はっきりしないものは、
歴史の中でも珍しいのだから……。
💙ここまでです。
後編は、コチラからどうぞ
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