【100字でBL】ライトシチュエーション5作
はい、なんとこちらの企画に参加させて頂くのも5回でございます。御座候。
個人的に今アオハルの波が来てるので、ルマンドのようにさくさく甘いので参りましょう。今回のお題はこちらの台詞系5作です。
「これ、好きな人にあげる用なんですけど」
「その髪型、俺のためですよね?」
「はい、目薬。ついでに好きです」
「ねえ、ねこ舌って本当に遺伝すると思う?」
「イヤホン、片方だけ貸して」
「どっちが早く告白されるか勝負な」
【登場人物】
遠山光:野球部ピッチャー。コーチが好き。
高良龍治:野球部コーチ。虎徹の兄。
高良虎徹:野球部キャッチャー。光の親友。
これ↑の“条件反射告白マシーン”と化した後の光くんのお話です。視点主はコーチでお送りします。
もちろん今作単品でも読めると思いますが、よろしければ前作もどうぞ。
「これ、好きな人にあげる用なんですけど」
そう言って差し入れのスポーツ飲料片手にニンマリ笑う。
「飲んじゃいましたね、俺の好きって気持ち」
こういうのって手作り菓子とかじゃないの?
「変なもの入ってそうで嫌でしょ?」
そんな事ないと言ったら引くかな。
「その髪型、俺のためですよね?」
額の出ている髪型が好き、と話していたのを覚えていて、魔が差したオールバック。
一体誰で覚えてきた性癖の目覚めやら、少しモヤついたのが本音半分。
「やっぱりデコの形まで綺麗な人ですね」
好みの元凶、俺だった。
「はい、目薬。ついでに好きです」
流石に見境なさすぎ、と笑えば追撃が来た。
「ここぞって時に眼力半端ないのも勝負師っぽくて好きです」
「目薬指すの下手すぎて毎回ビャーッてなる所も好きです」
マニアックすぎない?
「好きに理由なんて野暮ですよ」
「ねえ、ねこ舌って本当に遺伝すると思う?」
休憩時間の雑談が聞こえる。答えたのは弟の声。
「俺と母さんは違うけど親父も猫舌だよ」
「コーチってお母さん似だよな。綺麗系の美人」
生ぬるい緑茶と文句を飲み込んだ。
まず兄貴の猫舌が把握されてる事を突っ込め。
「イヤホン、片方だけ貸して」
「思ってたんと違う」
ラブコメの定番だもんな。気持ちは分かるが不満を隠そうとしないのは珍しい。
「文明の発展が情緒の駆逐に繋がるのは如何なものか」
無駄に壮大な言い方やめろ。
ワイヤレスイヤホンで悪かったな。
「どっちが早く告白されるか勝負な」
弟よ。どうしてそんな煽り文句を吐いたんだ。普段無表情な奴が絶句しているじゃないか。
「そんな日は絶対来ない」
「あ゛?」
断言した奴に、大人気なく怒りが漏れた。
こっちが少しも絆されてないと本気で思ってんの?
ここまで読んで頂き、ありがとうございました!
たぶん光くんは、まんざらでもなさそうなコーチが応えてくれないのは「教え子だから」だと解釈してる。コーチ的には「青少年保護法こわい」。つまり成人後なら…?
