遊星歯車式AMブレッドボードラジオの製作(最終回)目盛板・指針・ケース他
これまで書いてきた遊星歯車式AMブレッドボードラジオの製作記事の最終回です。
周波数目盛板とSメーター目盛版

周波数とSメーターの目盛板はシール用紙にプリンタで印刷したものを使いました。
寸法が正確になるよう、Inkscapeで作図して印刷しました。ただ、私はInkscapeで正確な図形を書くことに慣れていないため、正確な寸法が必要なところは LibreCAD で書いて、文字入力と色塗りはInkscapeでやりました。作業の流れとしては 、
LibreCADで作図 →DXFファイル保存→ Inkscape へインポート→Inkscapeで編集(文字の入力、色塗り等)→印刷
です。
LibreCADのレイヤーはInkscapeへも引き継げるので、LibreCADの時点で要素別にレイヤー分けした方が良いです。例えばカットライン、主要形状、補助図形を別々のレイヤーにしておくと、Inkscapeでの編集が楽です。
印刷はインクジェットプリンター(CANON TS6330)、印刷紙はA-ONEのインクジェット用ラベルシールを使用しました。

Sメータの目盛り板は印刷した後、カットラインに沿ってシールを切り出し、Sメータに付属されているアルミの目盛り板に貼り付けました。
一方、周波数の目盛は、円弧形状の塩ビ板にシールを正確に貼り付けるのは無理だと思い、大きめの塩ビ板にシールを貼り付けた後、カットラインに沿って塩ビ板ごとハサミで切り出しました。

周波数目盛の指針
周波数の目盛を指し示す指針で、遊星歯車の可動部に取り付けるものです。
これは結構悩みました。と言うかいろいろ探しました。
結局、アクセサリーのパーツ屋さんでチャームとかに使うメタルパーツを買ってきて加工することにしました。
矢じりの部分
棒の部分。0.8mmのものを使用しています。
まず、矢じりの部品について、本来ワイヤーを通す輪っかの部分をニッパーで切断し、切断面をやすりで整えてから、0.8mmのドリルで貫通しない程度の深さの穴をあけます。


その穴に、ピンの頭を切り落として針金状にした棒を矢じりの穴に差し込みました。

ケース
結構真面目に設計しました。
これまでの工作では、製作品が収まる市販のケース(タッパーが多い)に適当に入れていましたが、FreeCADで部品の配置を計画した流れで、ケースもそれに合うものを作ることにしました。といっても、大半はアクリル屋さんと木材屋さんに作ってもらったんですけどね。
表面パネル、外ケース、ブレッドボードを乗せる基台の板はアクリルにしました。
アクリルは、切断・穴あけ・接着まで含めて外注しました。指示を忘れてしまった一部の穴あけと、めねじのタップ立てはこちらでやりました。調達先はアクリ屋ドットコムです。

装置全体を支える底板はMDF板です。MDFは木材と言うよりは、硬くて超分厚い紙みたいな素材です。丈夫で木材より加工しやすく、100円ショップでも買えるので、最近は好んで使っています。
今回はアクリルケースにピッタリ合わせたかったので、木材屋さんに寸法公差を指定して切断してもらいました。調達先はIPC DIYLab.です。
この底板にフロントパネル、外ケース、基台、乾電池ホルダー、ゴム足を取り付けますが、取り付け用の穴は、部品が揃った段階で現物合わせで加工しました。

製作図も掲載しておきます。製作図はLibreCADを使っています。FreeCADで完結できればいいんですが、私のスキルの都合で2D図面はLibreCADを使っています。
下記のファイルは自由に使ってもらっていいですが、自己責任でお願いします。また、転載はしないでください。




ところで、このラジオを鳴らしながらケースを取り付けていて気づいたんだけど、ケースの有無で音質が随分変わります。ケースを取り付けた方が低音がしっかりして、良い音に聞こえます。
ケース自体は色んな所に穴が空いているので密閉では無いですが、スピーカーの前後をある程度遮断ができると音質の改善になります。ホコリ防止と思って付けたケースですが、想定外の効果に気づき、なんだか得した気分です。
3Dプリント(スピーカーカバー・ブレッドボードクランプ・アンテナホルダー・乾電池ホルダーサポート)
スピーカーのカバーを3Dプリントで作りました。
こんなの作らなくても取付方法はいくらでもありますが、
見た目を気にしたいのでカバーを作りました。
対象のスピーカーはFostexのP650Kです。
小出力スピーカーで本体に取付用のボルト穴があるものはあまり見かけませんが、このスピーカーは取付穴があるので、取付自体は楽です。

ブレッドボードを固定するクランプです。
市販品やホームセンターで合う金具を探しましたが見つからなかったため、自作しています。

バーアンテナ用のホルダーも作りました。

乾電池ホルダーのサポートです。
スペースの都合で乾電池ホルダーを底板の上に配置したのですが、このまま固定すると電池交換のたびに、いちいち外ケースを外さなければならないことに気づきました。そこで、このサポートに差し込む形にすることで、外ケースを外さずに乾電池ホルダーを引っ張り出せるようにしました。

以上です。
関連記事まとめ
完成品の超概要動画紹介は下記
遊星歯車式選局ダイヤルの製作は下記
電子回路編は下記
部品の配置計画やケースの設計に結構時間がかかりましたが、ついに完成して、今、後ろでこのラジオからニュースが流れています。
NHK第二放送がまもなく廃止になります。寂しい限りですが、AM放送自体が無くなるわけではないと自分を慰めている状態ですよ。
また、時間を作って、工作を続けたいと思います。今度はArduinoとかRasPIかな。
