『最長片道切符の旅』を旅する 【最終日】 day49 片道切符 20年かかって 枕崎に到着した
「『最長片道切符の旅』を 旅する」は
宮脇俊三『最長片道切符の旅』(新潮文庫)を 忠実にたどる記録です。

[京町温泉 0714(吉都線)0755] 栗野0755(肥薩線)0839 隼人 0906(日豊本線)0950 鹿児島中央 1002(指宿枕崎)1256 枕崎 1327(指宿枕崎)1452指宿 1507[特急たまて箱]1600 鹿児島中央
鹿児島市電 鹿児島中央ー鹿児島駅ー谷山ー郡元ー加治屋町
今日は「最長片道切符の旅」最終日、枕崎に到達する。この旅、実は2004年にスタートした。途中 10年間の中抜け、コロナ渦での中止期間を経て、20年かかって ようやく最終地点へ 到着した。いやいや 長かったなあ。
朝、6時前に 目を覚ます。あれ、iPhoneの目指しが 鳴らなかったなあ。ここ何回か 目覚ましが鳴らなかった。帰ったら ちゃんと調べてみよう。(ChatGPTで 調べて、iPhoneの「睡眠スケジュール」を オフすることで直った)

連泊した京町温泉のコンテナホテルを チェックアウトする。
昨日は 吉都線上りに乗ったのだが、今日は 下りに乗る。都城方面上り列車は 学生で混んでいたが、下り隼人行きに乗ったのは 私一人。乗客は 他に誰もいなくて、私一人だけだった。


吉松で 25分停車。

肥薩線の吉松は 明治のころは 基幹路線の中枢であった。それが 今では単なるローカル線の中継駅となってしまった。
そして 2020年の豪雨で被災して 肥薩線は運休になってしまった。吉松駅の 錆びたレール、生い茂った線路の草が 無惨だ。
吉松から乗ってきたのは 女学生が一人だけだった。

栗野からは 学生がどっと乗ってきた。きのうの夕方 隼人からの列車から沢山降りてきた学生たちだろう。

霧島温泉で かなりの数の学生が降りた。制服に「霧高」とある。いい名前だなあ。

嘉例川は 静かな駅だ。ここから 少し南に行ったところに 鹿児島空港がある。今晩、ここから 東京に帰る(はずだったのだが)。

霧島山は 雲のため見えない。降灰のせいだろうか。

隼人では それなりの人数の勤め人、学生が降りる。日豊本線に 乗り換える。日豊本線は 全線電化だが、なぜか ディーゼル二輌編成。今朝 乗って来た列車と同じ編成だが、この列車は 国分発なので違う列車だろう。立ちも出るほどの 満員だった。

指宿枕崎線 枕崎行き。さて、いよいよ「片道切符の旅」最後の列車だ。
長かったなあ。2004年から始めたから 20年だよ。その頃は まだサラリーマンだった。 途中、十数年の空白、コロナの自粛を経て、二十年。よく続いたなあ。
枕崎へは 乗りつぶしも兼ねる。列車は キハ47の二輌編成。ほぼ満席。
中国からの6人家族が 賑やかだ。座席にカバンを広げ、車内を歩き回ったり、大声でしゃべる。指宿で降りていったが、よく見ると 4人連れだった。あら、6人いると思ってたよ。




列車は 枕崎に 何事もないように 静かに停車した。

三両のディーゼルカーは 枕崎駅のホームに 無造作に停車した。
屋根もない砂利のホームに、駅名標だけが 黄色く照らされている。
降りたのは、旅行客 2名、親子連れ 2名、鉄が2名 であった。降り立った枕崎駅は しーんと無人であった。直射日光が暑い。駅前には何もなかった。
終わった、と思った。1万3千kmの 長い旅が終わった。


さて、ここから帰る(のだが、それが大変だったのだ)。

先ほど乗って来た、折り返しの列車に乗る。二輌編成の先頭車両だけ 冷房が入っている。乗客は 先ほどの鉄の二人だけ。

指宿で 特急「たまて箱 6」に 乗り換える。乗客は ほとんどインバウンド(にしては、英語・中国語のアナウンスはなかったな)。枕崎で お昼を買い損ねたので、車内でカツサンドを買う。


どうも こういう観光列車は 落ち着かなくていやだなあ。なんでだろ。一つのコンセプトにこだわって、なんでもかんでもの 押し付け感、無理矢理感が 強いからだと思う。ま、疲れるのよ。

車内でメールをチェックすると JALから 「新燃岳 噴煙のため 本日のフライトはキャンセルします」とのメール。おっと。


即座に ネットで翌朝の朝イチの便に 振り替える。前回、北九州での フライトキャンセルの教訓が生きてるなあ。

鹿児島中央駅 着。本日の予定を 素早く変更する。駅の観光協会で「市内地図」「市電路線図」「市電一日乗車券」「駅近のホテル」を仕込む。今日は鹿児島市の市電乗りつぶしだ。


鹿児島中央駅前から 鹿児島駅前へ、鹿児島駅前から 谷山、谷山から 郡元、郡元から 加治屋町へ。思わぬことで、鹿児島市電の乗りつぶしが出来てしまった。

温泉セットは いつも持ち歩いているので、ここで 市内の銭湯に行く。霧島温泉、昭和21年 (1946) 創業(来年80周年)で、番台がある 古くていい銭湯だった。

源泉かけ流しの 天然温泉は、泉質がやわらかくて いいお湯だった。さすがに 火山が常時噴火している街 だけのことはあるなあ。
さて、明日は早いので さっさと寝ることにしよう。
翌朝、朝いちの空港バスで 鹿児島空港に向かう。空港に着いた途端、朝の便は 欠航と表示されている。その場で つぎの1440発の便に変更する。鹿児島ー羽田便、夕べから三回目の変更である。

やれやれと 2階の食堂で 朝ご飯を食べているときに ひらめいた。こりゃ 午後の便も ダメなんじゃないか。路線変更は ネットでは出来ず、カウンターに並ぶ。
福岡空港 1400発の便が 取れた。現在10時、4時間で福岡空港に行き着けるだろうか。調べてみたら、鹿児島中央駅の新幹線 1120発に乗れば 福岡空港に 1317着と分かった。新幹線は 強いなあ。ということで、今回も また福岡空港まで新幹線で行くことになった。

1024 鹿児島空港発のバスで 鹿児島中央駅まで 戻る。大人の休日 ジパングで 3割引きの新幹線切符を買う (¥7980) 。ジパングでは「みずほ」には乗れず、各駅停車 新幹線の「さくら」のみ。それが1120発の「さくら402」だ。これで 九州新幹線の乗りつぶしも出来ることになった。 棚ぼた(笑)。

福岡空港には 1330着、チェックインして お土産(揚げたてさつま揚げ)を買う時間もあった。空港で調べたら、やっぱり 鹿児島空港発 14時の便はキャンセルになっていた。やれやれ。
無事、東京に 帰って来た。なんだか 最後がバタバタして、「最長片道切符の旅」が 終わった気がしない。今度は 残り少なくなった「乗りつぶし」に集中するとしようか。
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次は「中欧」「北欧」「東欧」に行きたいなあ。