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『最長片道切符の旅』を旅する day47 本日、2ドアの 赤車運行と なっております

「『最長片道切符の旅』を 旅する」は
宮脇俊三『最長片道切符の旅』(新潮文庫)を 忠実にたどる記録です。

佐伯 0618(日豊本線)0723 延岡 0735(日豊本線)0914 南宮崎 0922(日豊本線)0927 南宮崎 0922(宮崎空港線)0927 宮崎空港 0950(旧大隅線・レンタカー)志布志・鹿屋(旧大隅線・レンタカー)国分 1512(日豊本線)1516 隼人 1555(日豊本線)1655 都城 1741(吉都線)1901 京町温泉

佐伯ー南宮崎ー志布志ー国分ー都城ー京町温泉

さて、day47、「最長片道切符の旅」最終地点の 枕崎まで あと二日となったが、ここからが 長い。本日は、普通列車が 始発の一日1本しかない延岡から宮崎まで行き、志布志から 廃線の大隅線跡を レンタカーで回り、国分から 都城経由で本日の宿泊地、京町温泉まで行く。鉄道、レンタカー合わせて 430kmの長距離だ。

本日の「一日乗車券」 

本日の「一日乗車券」、株主優待券に スタンプを押してもらう。この優待券、本日6月30日が 利用最終日である。もう使う機会が無いからと タダでいただいたのだが、ま、大人の事情で、今日 ここにいるわけだ。

さて、佐伯駅から 始発列車だ。始発 と言っても 0618だ。こんな遅い時間、始発の内に 入らない。コンビニで朝食を買って ホームで 始発列車 入線を待つ。

入線してきた 始発列車

入線してきた列車をみて 驚いた。特急列車 である。

表示は たしかに「普通列車」「延岡」行き である

前の1号車だけが 普通列車の 延岡行き。グリーン車も ある。ありがたいことに「自由席」である。運行上、「特急列車」を「普通車」として使用する ことがある、とはどこかで 読んだ気がするが、これが そうだったのか。いや、もうけもんだったな、これは。

中は 紛れもなく 特急列車の シートだ

乗る人はいるのか と思っていたら、女子高生が 二人乗ってきた。毎朝、特急列車で 通学してるのか。ちなみに 前方はグリーン車で 鍵がかかっていた。(グリーン席は 車内でグリーン券1000円を買えば 乗れるようだ。グリーン車にしてみれば よかったかなあ)(まあ 普段 乗ったことはないんだけど)

本日の朝食 特急は テーブルがあっていいなあ 大阿蘇牛乳だ
隣のホームの815 やっぱり 特急はかっこいい

特急列車、もとい「特急車両」は しずしずと発車。ゆっくりと 各駅に停まっていく。

日豊本線は 出入りの激しい海岸線との応接に見切りをつけ、佐伯から 山に入る。杉林の薄暗い谷を 30分ほど登り、山中の小駅 重岡(しげおか)で停車する。
重岡から 下り坂となり、つぎの宗太郎(そうたろう)を過ぎると 宮崎県に入る。隣同士で「重岡宗太郎」という 孝子か剣士を思わせる名を 構成するので、鉄道ファンを 喜ばせている両駅である。

(新潮文庫)
宗太郎駅 いかにも秘境駅 (wiki)

宗太郎駅は 周りに何もない秘境駅 なのだが、ここから カメラ片手の鉄が 二人 乗って来た。彼らは ここまで この時間に どうやって来たのだろう。(車で来て ここに駐車、延岡から 上り最終で帰ってくる のかな)

県境を越えて宮崎県に入ると 高校生が増えてきた。終点、延岡 到着。

この「特急車両」は、これから私が乗る 普通列車 延岡行きの 30分後に出る延岡発 0805の特急ひゅうが7号」として、 私が乗って来た普通列車に南宮崎で追いつき、宮崎空港 行き になる のではないだろうか。また この列車に乗ることになるのではないか、という気がするよ。

トイレに掲げてあった牧水の和歌 若者よ心せよ 

延岡で 乗り換え時間があるので トイレに行く。今朝の お仕事をすます。これを 駅ベン という。トイレの入り口には 牧水の歌が 掲げてあった。九州は トイレの入り口デザインが いちいちおもしろいな。

本日、赤車運行と なっております

延岡で 宮崎行きの普通列車を待つ。ホームは 高校生、通勤客で 一杯だ。そこで アナウンス「本日、2ドアの 赤車運行と なっております」 このアナウンスで ホームに並んでいた客は 一斉に移動、2列に 並び直す。私も 列の後ろに並んだのだが、いつもは 3ドア列車で 運行しているらしい。

あとで調べたら、この「赤車」、国鉄713系電車は 大変珍しい車輌で、2輌4編成の8両のみの 試作製造だったことが 分かった。そうだったのか。そんな歴史がある 由緒ある車輌だったのか。セミクロスシートだし、Sunshineの 太陽ロゴもいいと思ったよ。

817系 「黒車」  (wiki)

で、「赤車」があるのなら「黒車」もあるのではと 調べたら、ありました。817系、これだな。この「黒車」、後で 出会うことになる。

土々呂(ととろ)駅  (wiki)

土々呂」(ととろ)という いい名前の駅がある。

延岡発、西都城行き 普通列車は満員で、ぎっちりと 立ち客が出るほどだったが、門川(かどがわ)、日向市(ひゅうがし)で 学生がどっと降りる。

リニアモーターカー 実験線高架橋 今は ソーラーパネルが 設置されている (wiki)

(日向市の)改札口の横に、「21世紀の鉄道、浮上式実験線、当駅より 16キロ、タクシー 20分」の看板があり、リニアモーターカーの 走行実験日と時間が 表示されるようになっている。
美々津海岸の 明るい磯を過ぎると、左に 実験線の高架橋が現れ、日豊本線と 7キロにわたって 平行する。いずれ 実用化される日が来るとして、その頃の 日本の交通体系は どんな具合になっているのかしらん、と思う。
私が 生きているかどうか のほうが問題だが。

(新潮文庫)

私が生きているうちに、リニアカーは出来るのだろうか。

一ツ瀬川(ひとつせがわ) 広い川だ

ときどき渡る 川の水と河原の清潔さが 好ましい。米良荘(めらのしょう)からの一ツ瀬川なども 意外に 川幅の大きな川である。
列車は それらの川を つぎつぎに渡りながら 宮崎へ向かう。

(新潮文庫)

南宮崎で 宮崎空港線に乗り換える。次に来るのは 特急ひゅうが7号」だ。宮崎空港までは 特急券なしで 乗れるのだ。今朝、私が乗ってきた「特急車両」だろうか。

入線してきた「特急 ひゅうが7号」 これは 始発の あの「特急車両」だろうか
はい、同じ列車 今朝、降りるときに撮っておいた 証拠写真 左下に ハンカチが落ちている

1号車、今朝の席に 行ってみる。ビンゴ。しっかり 落とし物のハンカチが残されていた。車両ナンバーも同じ クロハ786-10であった。

日南線

さて、本来なら 南宮崎で 乗り換え1分と接続がよい 日南線 快速「日南マリーン号」に 乗りたいところだが(快速は「乗りつぶし」カウントされないので、また 日南線には 乗りに来なくてはならないのだが、それをさておいても)、困ったことが ある。

日南線終点の 志布志には レンタカー会社がないのだ。それでは この後の旧大隅線跡をたどる足が なくなる。98kmある 大隅線をタクシーで 回るわけにもいくまい。

宮崎空港駅

ということで、わたしは 南宮崎で 今朝乗った特急車両にまた乗って 宮崎空港に行くことに なったのだ。空港には 必ずレンタカーがあるからね。(ちなみに、南宮崎から宮崎空港までは 普通車なので 特急券は要らないのだ)

宮崎空港のトイレ 南国 している
すっかり南国の 宮崎空港で レンタカーをピックアップ

トヨタレンタカーで ヤリスを借りる。日本でも ヨーロッパでも 小型車はすべて ヤリスだな。すっかりお馴染みの 車になった。旧大隅線 終点の 国分で 乗り捨てる予定だ。

宮崎空港ー志布志ー鹿屋ー垂水ー国分 約4時間の行程だが

宮崎空港国分は 約180km。現在10時、今日の午後15時の国分発に 乗りたい。途中、駅の跡をたどりながら5時間、列車の時間に 間に合うだろうか。

先ずは 志布志まで2時間、海岸沿いに直行、ここから 旧大隅線の駅跡を 追いかける。

旧 大隅線 これらの鉄道公園を巡る 時間は 大丈夫か
先ずは 旧 串良駅 跡

串良駅は、隣の「東串良」駅との間が わずか600mしかないことで有名だった。ほぼ井の頭線である。

二番目、大隅甲山駅跡

次は 大隅高山(おおすみこうやま)駅跡。ここは 駅舎そのものが残っている。改札口、時刻表、切符売り場が ある。

改札口
駅票 時刻表
大隅高山駅 跡 ベンチがいいなあ

ここまでの駅跡鉄道公園は 事前に調べて iPhoneのGoogleMapsに 入れてある。レンタカーの CarPlayに 繋ごうとしたのだが うまくつながらない。iPhoneの USBケーブル 不良のようだ。コンビニで ケーブルを買ってつなげると 一発で直った。やっぱり、百均のケーブルは だめだな。

しかし、CarPlayは 便利だなあ。これがあれば カーナビは要らないね。

三つ目、吾平駅跡 キハ20と 車掌車ヨ8000型 腕木式信号機も 残っていた
四つ目、鹿屋駅 跡 鉄道記念館もある
キハ20 なつかしや
駅票だけ残しよったですよ


五つ目、大隅野里駅 跡
線路跡は 自転車歩行者通路に なっている
がらんどうの 駅舎跡

台地を過ぎると 列車は下りにかかり、左窓に 錦江湾の眺望が 開ける。いい眺めだ。

(新潮文庫)
六つ目、大隅高須で 海に出る
大隅高須 を過ぎると 海が出てきた


七つ目、古江 鉄道記念公園
改札を 抜けると
ホーム であった インスタレーションアートのようだな

駅跡はこれで終わり。終点 国分駅に急ぐ。

湾岸沿いに 北に向うから 桜島が近づいてくる。噴煙は南に流れて 大隅線沿線の 空を覆い、駅のホームも 民家の屋根も 火山灰で 粉っぽい。

(新潮文庫)
本日の桜島は おとなしいようだ  いい山だなあ

さて、途中 ランチを取る時間もなく もう14時である。国分へ 急ぐ。ガソリンを入れて レンタカーを返さねばならぬが、ガソリンスタンドが ない。15時に 国分駅前のレンタカー会社に 着いてしまった。

近くのガソリンスタンドを 教えてもらって、急いで ガソリンを入れてから 改めてレンタカー会社に戻り、車を返す。15時10分。15時12分に 乗れるだろうか。あと2分だ。

走った。駅前といえども 信号もある。改札もある。階段もある。ホームの階段を駆け下りると ドアが閉まる直前であった。

(国分ー隼人)ー国分ー都城ー京町温泉

走った のには 訳がある。今日は 本来なら 上りで国分から都城に出て、吉都線で 今日の宿泊地 京町温泉まで 行けばいいのである。だが、明日のルートは ぐるっと熊本、鹿児島まで行って 隼人に帰ってくるのだ。

このままでは 国分隼人が 未乗になってしまう。となると、この一駅のために また ここに帰ってこなくては ならない。そのため、本来とは逆の 1712発の 下りに間に合うべく走ったのである。で、勝った。はあはあ、一駅分、勝ったぞ。

おお、これが黒車か CT817系

隼人で 上り列車を待つ。

西鹿児島発の 上り列車は 黒車であった。そうか、お前が 黒車だったのか。何の変哲もない 通勤通学用 3ドアのロングシートだった。

黒車でさっき駆け込んだ 国分駅に戻る。(まあ、国分で この列車を待ってても よかったんですけどね)ここからが「最長片道切符の旅」だ。

都城駅で 外に出る

都城の駅舎は 改築され、宮崎より 立派な駅になっている。私は 都城という城下町について 何も知らない。郷土料理も豊からしく、一度 泊まってみたいと思っていた 町である。
けれども、都城で一泊すれば 最長片道切符は ここで期限切れとなる。

(新潮文庫)

先生の「最長片道切符」の有効期限は 今日までである。先生は何が何でも この先に乗らねばならない。私も あと二日で最終目的地の枕崎まで 行かねばならない。私の場合、明日の行程は ほぼ廃線、豪雨のため不通、そのためバスを乗り継いでの過酷な旅が 待っているのだ。

吉都線 年季が入ったキハ40

私も先生も 都城から吉都線に 乗らなければならないのだ。ホームに入ってきた列車は すでに 高校生で満杯である。

吉都線 都城ー小林ー京町温泉

日豊本線の 普通車自由席では、鹿児島弁が 飛び交っている。「・・・ちゃらんけん」というのが しきりに耳につくだけで、話の内容は さっぱりわからない。

(新潮文庫)
都城ー小林ー京町温泉

都城小林市は 宮崎だが、方言は 薩摩弁(西諸弁)である。高校生が話していることが さっぱり聴き取れない。ここまで 日本中の車内で耳を澄ませて いろんな方言を聞き取ってきたが、九州は 手強い。小林市の あの有名なCM「んだもした」を思い出した。

2度目は「字幕」を「フランス語」にして もう一度観てください。このCMには 完全にだまされた。誰に見せても 最初は気がつかないよ。

さて、京町温泉で 降りる。今日は 駅から歩いて5分ほどの ホテルに泊まる。が、これが すごかったのだ。HOTEL R9 The Yard えびの

このコンテナが ホテルなんだよ
コンテナ前は 駐車場
こんな感じ 工場か倉庫だな
部屋の中は いたって普通のビジネスホテル

このホテルはコンテナを 持ち上げて、冷暖房、断熱、遮音、上下水、温水設備を 施したもの。これで1泊4500円。これはいいと思ったよ。ここには、二泊する。



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新さん|いつか行く旅の旅行社 Shin-san|Journeys Before Departure 応援、ありがとうございます。 いただいたチップは次の旅行の切符代にさせていただきます。 次は「中欧」「北欧」「東欧」に行きたいなあ。