『最長片道切符の旅』を旅する day40 ここで「あなごめし」を買うんだぞ
「『最長片道切符の旅』を旅する」は
宮脇俊三『最長片道切符の旅』(新潮文庫)を忠実にたどる記録です。
三原 0843ー0957 広島 1015ー1104 岩国(1110ー1217 錦町 1231ー1331 川西 1338ー1449)徳山 1457ー1543 新山口 1617(スーパーおき6)1800 益田

四国から脱出して三ヶ月目、真夏の広島に来た。三原からは山陽本線の各駅、そこそこ通勤、学生で混んでいる。インバウンドもいるなあ。夏休みだからな。なにも暑い真夏の日本に来なくてもいいのにね。

広島駅は大きいなあ。ここもインバウンドで混んでる。
第29日
数回に分割した最長片道切符旅行も今回が最終回となった。
これまでは東京に戻るときでも、まだ次がある、という楽しみを残していた。けれども今度東京に帰るときは、もう先がない。
先生の旅は「切符の通用期間」が68日間、その有効期間に追いまくられていた。その旅も今回の5日間の旅で終わりとなる。先生の旅は「第29日目」だが、途切れ途切れに追い掛けている私は「第40日目」である。さて、私は何日でこの旅を終えるのだろうか。


山陽本線岩国行き、インバウンドが大勢乗ってきて満員である。中国、東南アジア、インド、欧州、アメリカ、オーストラリアなど国は様々だ。(この人はどこから来たのだろうと、顔つき、言葉、着ているもの、バッグのタグなどから推測するのが楽しいんだよ)

インバウンドは全員、宮島口で降りた。(旅行者のみなさーん、ここで「あなごめし」を買うんだぞー)(私は駅弁で一番おいしいと思うのがこの「うえの」の「あなごめし」なんだ)(「このお弁当のために旅行してもいい」ぐらいのレベルなのだよ)
岩国では日本人だけが数人降りた。実はここからちょっと寄り道をして「錦川清流線」に乗ってくる。(もちろん「全線乗りつぶし」のためである)

岩国駅0番ホームは1番岩徳線ホームの切り欠きホームで、遠い所にあった。

単車輌、ペイントがすごい。(基本的に私はペイント車輌が好きではない。あれ、折角の車体を汚してないだろうか)
車内はとにかく錦川鉄道のプロモーション満載。どれも(失礼ながら)手作りで素人っぽいのがほほえましい。

まあ、企業努力は分かるのだが、列車に乗ってしまっている私には少し過剰に思えた。プロモーションは「いかに客をこの鉄道まで連れてくるか、いかにお金を落とさせるか」にフォーカスした方がいいんじゃないかなあ。



清流はきれいだが、水量が少ないのでたいしたことはない。



さて、引き返して旅を続けます。途中の清流新岩国駅では新幹線に乗り継げます。どうやって乗り換えるのかと思ったら、駅の外の新幹線の線路沿いに7分歩いたところに新岩国駅があるんだね。まあ、ただ新幹線がローカル線を跨いでいるってことですね。

川西で岩徳線に乗り換える。先ほどの駅で(歩いて)新幹線に乗り継いでもよかったのだが、別に急がないので岩徳線ー山陽本線経由で行くことにする。

川西での乗り換え客は十数人居て混んでいた。来た列車も混雑していて、ほぼ全員徳山に行くらしかった。ここの商圏は徳山なんだろうな。
この山線は混んではいるけれども、余り見るところはない。

徳山で山陽本線、下関行きに乗り換える。徳山からは4輌編成。

しかし、山陽本線は単調でつまらない。山や海が見えるわけでもなし、ただひたすらに住宅が続くだけなんだもの。
新山口(旧小郡)でお昼。待合室でおにぎりを一つ食べる。
ここから特急に乗るので特急券を買う、のがむつかしかった。
券売機でクレジットカードが使えないのだ。なぜなんだ?スイカなら使えるというので、先ずスイカにお金をチャージ、それから券売機で乗車券、特急券を買う。うー、めんどくせえ。
ちなみに新幹線の券売機はちゃんとクレジットカードが使えた。
小郡着15時06分。山口線経由米子行きの特急「おき6号」は15時09分発で接続はよい。
「おき」は空いていた。1,2号車は指定席、3号車はグリーン車、4号車は指定席、自由席が5,6号車。
(小郡は現在の新山口)(新潮文庫)


私が乗るのも先生と同じ「おき6号」、現在は1617発である。ほぼ50年前と同じ特急がまだ走っている。

先生の頃は6輌編成だったのだが、現在は2輌編成で1輌が指定席、2輌目が自由席である。乗車率は50%ぐらい。ただし、クーラー不調で、そのために全席のカーテンを閉めている。暗くて暑い。普通列車は寒いぐらいだったのにな。

山口線は特急の走る線で、現に私も特急に乗っているのだが、新幹線と山陽本線に9時間も乗ってきた後だと、線路の響きからしてのどかに感じられる。駅舎もひなびてくる。ようやくローカル線に入ったな、と気分がなごんでくる。
それは50年後の現在でも同じで、特急列車に乗っているとは思えないのどかさだ(クーラーが効かないことを除いてはね)。
18時、益田着。今夜の宿はちょっとおもしろい。

駅から歩いて5分。鄙(ひな)にはまれな洒落たホテルだ。1泊素泊まりで9,000円。温泉もよかった。まあ益田まで行くことはあまりないだろうが、津和野、NYタイムスで「2024年に行くべき町」として選ばれた山口などに行く場合はここを利用するのがおすすめだ。

さて、明日はいよいよ九州に上陸だ。筑豊迷路、廃線跡のバス、タクシーなど難題が満載だ。翌日分の旅程を組み直す。
ホテルでは着ているものすべてを洗濯した。
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次は「中欧」「北欧」「東欧」に行きたいなあ。