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【考察】現在の小田急線の種別の役割について考えてみる(前編)

通勤通学路線としての需要や沿線の観光需要など、様々な側面を持ち合わせている小田急線。その需要に応えるべく、小田急線では様々な種別が存在します。今回はそれぞれの種別がどのような需要をもって存在しているのかを、今回は各駅停車、準急、通勤準急に絞って考察していきます。


各駅停車

基本的にどの私鉄にもある各駅停車。小田急線では様々な各駅停車が存在します。

①:新宿〜本厚木・伊勢原

最もメジャーな行先は新宿発の本厚木行きと伊勢原行きで、新宿駅では平日でも毎時6,7本の頻度で運行しています。停車駅は終点までの全駅で、主に南代々木八幡、豪徳寺、座間、厚木などの通常は各駅停車しか停まらない駅での需要があり、途中の相模大野や登戸、下北沢などで快速急行や急行に乗り換える乗客が大半です。また、ラッシュ時間帯でも快速急行と比べこまない点などから、空席はなくとも混雑はあまりしない列車です。

②:本厚木・向ヶ丘遊園・成城学園前〜代々木上原(直通)

平日の朝に多く見られる他、土休日の運行もある直通の各駅停車は、上記のように途中駅での乗り換えの需要や、下北沢、喜多見、狛江など代々木上原に近い駅から地下鉄線内の駅までの需要が多く、通常の各駅停車と比べると混雑している印象です。平日では我孫子行きと綾瀬行き、土休日では我孫子行きが多く見られる他、平日では北綾瀬行きなどもわずかながら設定されています。

③:小田原〜相模大野・町田

小田原線の末端区間の輸送を担う各駅停車ですが、その大半が新松田から急行に化けます。快速急行や急行が停まらない足柄、螢田、富水、栢山などの駅から快速急行停車駅への連絡的な需要などが大きいほか、伊勢原や本厚木で各駅停車からの乗り換え需要などがあります。ただ、6両編成と短いことからかなり混みやすく、新松田や秦野から先は基本的に混雑がひどくなっています。

④:小田原〜新松田

小田原線の末端で時々見る行き先で、主に先程の4駅間での乗車の需要や、新松田や開成での快速急行乗り換えの需要などが多いです。沿線に学校や企業などが多いことから、朝夕の時間帯は混雑が目立ちます。また、平日には一本だけ、箱根湯本発の新松田行きが設定されており、普段は系統分断されている路線をまたいで乗車することができ、箱根方面からの通勤通学需要がありますが、恐らく3月の箱根登山線ワンマン化で廃止される可能性が高そうです。

⑤:相模大野〜藤沢

所変わって江ノ島線。江ノ島線では途中の藤沢駅で系統分離が行われており、基本的に各駅停車は終日この区間でピストン運行されています。湘南台や長後、相模大野などで快速急行や急行への乗り換えの需要や、中央林間での東急田園都市線への乗り換え、湘南台駅での相鉄いずみ野線、横浜市営地下鉄ブルーラインへの乗り換え需要があり、バイパス的な役割を果たしています。また、近年では3000形更新車の最初の運用がこの区間で行われることが多く見受けられます。

⑥:藤沢〜片瀬江ノ島

藤沢駅では駅の構造上、スイッチバクをしないと直通ができない他、東海道線のホームがスペースを取っている影響で、どうしてもホームが少なくなってしまい、更に追い打ちをかけるように2022年のダイヤ改正で片瀬江ノ島方面と相模大野方面での系統分離が行われ、この区間は終日ピストン運行されるようになりました。ただ、沿線に高校などがあることから、通勤通学での需要の他、江の島などへの観光需要もあるようです。

⑦:唐木田〜新百合ヶ丘

路線総距離が短い多摩線では、新百合ヶ丘での折り返しが多く、大半が終日ピストン運行をしています。主に多摩線内での通勤通学需要や新百合ヶ丘での乗り換えの需要などがあります。また、早朝に新宿行きが数本設定されているのも特筆すべき点です。

⑧:箱根湯本〜小田原

小田原から先、箱根湯本までを結ぶ区間で、途中には箱根板橋、風祭、入生田の3駅があります。この3駅は特急非停車駅で、主にこの3駅での通勤通学需要や観光需要などが多く、日中時間帯は観光客が多く目立ちます。この区間は3月のダイヤ改正でワンマン化される予定です。この路線専用の車両が運用されていて、全列車4両編成となっています。

準急

近年減便が相次ぎ虫の息の状態の準急は、千代田線直通列車としての役割を担っています。昨年までは伊勢原駅まで乗り入れていましたが、ダイヤ改正で本厚木までの短縮されています。平日しか走っておらず、土休日では各駅停車と急行で代用されています。

向ヶ丘遊園・成城学園前〜代々木上原(直通)

写真はかつて運行されていた伊勢原行き準急

普段は各駅停車しない駅に停車することから、途中駅まで急いでいって、快速急行や急行へ乗り換える際の需要などが見受けられる他、成城学園前より先では、そのまま地下鉄線内の駅への通勤需要などが見られます。また、ほぼ各駅停車であることから、バイパス的な役割を果たしています。

通勤準急

準急の停車駅から登戸〜成城学園前〜経堂〜下北沢〜代々木上原の間のえきを引っこ抜いた種別、通勤準急は、その特異な運行形態から知る人ぞ知る珍列車だったりします。平日朝方の上り列車のみが設定されています。

①:伊勢原〜代々木上原

伊勢原まで準急は来なくなりましたが、その役割を通勤準急で代替したような感じです。厚木や座間、相武台前に停車することから、各駅停車としての需要と、通過駅が存在する区間では快速急行が停車しないことから、速達列車としての需要も存在します。地下鉄線へ直通することから、乗り越しての需要も多く、通勤や通学においては重要な列車だったりします。

②:成城学園前・相模大野〜代々木上原

先述したように、この区間では速達列車としての意味合いが強く、小田急内での需要や地下鉄線内での需要というのも高いです。ラッシュ時間帯ということもあってか、かなり混んでいます。

いかがだったでしょうか。次回は急行、通勤急行、快速急行、特急の役割を考察していこうと思います。


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