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小田急線を走る他社車両

現在、小田急線では東京メトロ千代田線、JR常磐緩行線との直通運転を行っており、通勤時間帯や帰宅時間帯などを中心に行っています。今回は大東急から独立した1948年から現在までで、小田急線へ乗り入れ、または走行した実績がある車両をまとめてみました。


東京メトロ(営団地下鉄)

東京メトロ16000系

小田急線直通車両の主力形式である16000系。小田急線では小田原線の代々木上原駅から伊勢原駅まで、多摩線では新百合ヶ丘から先の全線で乗り入れを行っています。平日朝には千代田線直通の各駅停車の他に、準急、通勤準急、千代田線直通の急行などに充当されている他、2025年のダイヤ改正では出庫の関係で、小田原線内完結運用が早朝に設定されました。また、ダイヤ乱れなどにより直通が打ち切られた場合、新宿駅まで顔を出すこともあります。
新運転ではありますが、16000系は先代の6000系と同様に、伊勢原より先の新松田駅と小田原駅まで乗り入れたことがあります。

東京メトロ6000系

裏辺研究所より引用(転載禁止)

2018年に引退するまで千代田線などで使用されていた6000系は、千代田線代々木上原延伸後より小田急線との直通運転にも使用され、試作車両のハイフン編成と、車体裾が小田急線の車両限界に接触する6101編成、6102編成を除いた編成が小田急線に直通していました。乗り入れは小田原線代々木上原駅から伊勢原駅までと、多摩線の全線で行われ、千代田線との直通打ち切り時には、新宿駅まで顔を出したこともありました。
また、新松田駅まで試運転で乗り入れたことがあり、踏切の誘導障害試験が行われました。

東京メトロ06系

裏辺研究所より引用(転載禁止)

千代田線の異端車として有名な06系。一編成のみの存在でしたが、こちらも小田急線へ乗り入れていました。範囲は先述した6000系と同じで、各駅停車や多摩急行などでも使用されました。
また、余談ではあるものの兄弟形式の07系は東西線転属後に一度だけ営業運転で代々木上原駅まで乗り入れたことがあります。

JR東日本

E233系2000番台

E233系としては初の地下鉄直通に対応した番台で、209系1000番台と設備を揃えるために前照灯を下部へ設置しており、他のE233系と比べ異彩を放っています。小田急線内では各駅停車や準急、通勤準急、急行など、16000系と同じ様に運用についています。乗り入れ範囲は小田原線の代々木上原駅から伊勢原駅と、多摩線の全線で、誘導障害の試運転で新松田駅まで乗り入れたこともあります。同車もダイヤ打ち切りで新宿駅まで乗り入れることがありますが、16000系と比べると編成数が少ないが故かあまり見かけません。
因みに、103系1000番台、203系、207系900番台、209系1000番台は千代田線乗り入れのみ対応しており、小田急線には乗り入れできませんでした。

JR東海

371系

Js3vxwの鉄道管理局より引用(転載禁止)

かつて特急あさぎり号などで活躍し、小田急線には小田原線新宿駅から松田駅短絡線までの区間で乗り入れていました。当時のあさぎり号は現在のように御殿場駅まででなく、東海道線との接続駅の沼津駅まで乗り入れていました。小田急20000形RSEと共通の設計が盛り込まれた他、2階建て車両やグリーン車設備なども搭載した車両です。主にあさぎり号などで活躍しましたが、20000形RSEが置き換えられると乗り入れを停止し、以降はJR東海の電化路線で団体列車や臨時列車、快速列車などで使用されました。その後2015年に引退し、2016年に富士急行線へ譲渡されました。現在はかつての同僚である元20000形RSEと共に、富士山の裾野で活躍しています。

東京急行電鉄(現:東急電鉄)

東急旧7000系

写真は同時期に製造されたデハ7012号車
Js3vxwの鉄道管理局より引用(転載禁止)

日本初のオールステンレス車両、東急7000系は、小田急小田原線の新宿駅から小田原駅間で試運転が行われています。試運転では東急7000系が履いていたパイオニア台車P3の高速試験走行が行われました。この試験で得た結果を踏まえ、旧4000形では7000系と同様のパイオニア台車が採用されました。
試運転に供出されたのはデハ7019-デハ7020の2両編成で、同車は後に7700系改造が施され、2011年まで活躍しました。

相模鉄道

相鉄旧6000系

Js3vxwの鉄道管理局より引用(転載禁止)

1961年より製造された車両で、当時線路がつながっていた海老名駅から、本厚木駅まで僅かな区間ではありますが、1964年まで乗り入れていました。その後海老名駅の工事で連絡線が撤去され、直通は終了しました。この他にも、いくつかの形式が乗り入れていましたが、記録が少なく、まともに紹介できるのはここまでです。

国鉄(日本国有鉄道)

40系モハ40形

裏辺研究所より引用(転載禁止)

小田急小田原線の新松田駅小田原間では長区間に渡って直線の区間が存在し、高速試験が行われてきました。1957年には小田急電鉄、日本国有鉄道、日本鉄道技術協会(JREA)の協力のもと、モハ40形モハ40030号車とモハ40044号車を用いた高速走行試験が行われ、モハ40030号車には後述するモハ70043号車から取り外したDT-17台車を、モハ40044号車には三鷹電車区で履き替えられたFS-201台車を履いて1958年から試験を行いました。
試験終了後はモハ40044号車が新前橋で1977年に、モハ40030号車が1980年に中原で廃車になるまで、関東地方の路線を中心に活躍しました。

70系モハ70形

モハ70043号車は、モハ40030号車へ台車を貸出しのために入線した経歴があります。試験終了後には上記の2両と同様に国鉄へ返却され、その後中央本線などで活躍し、1978年に廃車されました。

JR貨物

EF65型電気機関車

現在も日本車両やJ-trecから落成した車両を甲種輸送する際、新松田駅手前にある短絡線から車両を搬入する際に使われています。搬入時には新松田駅まで回送し、その後受け渡しを終えたら、また短絡線から戻っていくという形態を取っています。近年では新5000形の甲種輸送や8000形の西武鉄道譲渡時に活躍しています。

いかがだったでしょうか。営業運転で乗り入れている車両のほか、試運転や回送、甲種輸送といった特殊な運用で乗り入れていた車両など、思いの外かなり沢山の例がありましたね。今後小田急では相模原市と協力して多摩線の古淵駅延伸なども予定しているそうで、今後の直通網が変わるかもしれませんね。

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