「ママ、寝てていいよ」3時間寝落ちした私と、冷たいまま空になった200mlの哺乳瓶
久しぶりに、カレンダーに予定のない日がやってきた。
気になっていたお布団を片づけて、お部屋もなんとなくリセット完了。
「やっと、一息つけるなぁ……」
そう思ってベッドに座った途端、強烈な睡魔が襲ってきた。
怒涛のイベントラッシュのツケが、一気に回ってきたのだ。
でも、眠るわけにはいかない。
11か月の次女は、最近ベッドから降りられるようになった(でも、まだ自分では上れない)。
さらには階段の上り下りもマスターし、家の中をどこへでもフルスロットルで探検できるようになった。
そんな中、ワンオペの私が寝落ちしてしまうのはあまりにも危険だ。
「起きていなきゃ……」
迫り来る強烈な睡魔と白目を剥きながら戦っていた、そのとき。
もうすぐ3歳になる長女が、私の顔を覗き込んで言った。
「ママ! ママは最近いっぱいがんばってるから、寝てていいよ」
「(次女の名前)ちゃんは、お姉ちゃんの(長女の名前)が見てるからね!ちゃんと遊んでてあげるから、心配しなくて大丈夫だよ。」
その言葉を聞いた瞬間、体中の余計な力がふっと抜けた。
2歳の子に0歳児を任せるなんて、普段なら絶対にしない。
でも、限界を迎えていた私は、彼女の小さな胸に心から安心してしまったのだ。
そして、そのまま深い眠りに落ちた。
意識の底で、かすかにリビングの音が聞こえていた。
……
長女:「(次女の名前)ちゃん、ボールいくよ〜キャッチしてね〜」
次女:「キャッハッハッハッ!」
長女:「上手よ〜、投げられるかなぁ?」
……
長女:「だめ〜、つみきは積むのよ〜壊さないで! これは、お城!」
次女:「ありがとう(ガラガラッ)」
長女:「ありがとうじゃなくて、壊さないでって言ってるのぉ!」
……
長女:「ひぃばぁばも電車で遊ぼ〜!」
義祖母:「あらぁ、ママ寝てるから静かに遊びましょうね〜」
長女:「うん! イントゥ・ジ・アンノーン!!!(とびっきり大声)」
義祖母:「静かにね〜」
次女:「あーーーあーーーーー!」
長女:「(次女の名前)ちゃんも歌うの上手〜!」
義祖母:「あなたも静かにね〜」
……
ふと目が覚めると、なんと丸々3時間が経過していた。
久しぶりに泥のようにぐっすり眠れて、頭も体もびっくりするくらい軽い。
ふと横を見ると、長女と次女が私の隣で仲良く眠っていた。
ベッドに自分では上れないはずの次女。
同居している義祖母も持ち上げる力はない。
ということは、長女が一生懸命手伝って、次女をベッドの上まで誘導してくれたのだろう。
さらに近くには、綺麗に空っぽになった哺乳瓶が転がっていた。
我が家では、ミルクを2本くらい熱湯で作ってから冷蔵庫で冷やし、いつでも飲めるようにストックしている。
冷蔵庫を開けられる長女が、自分で取り出して次女に飲ませてくれたのだと思う。
温めた形跡はなかったから、きっと冷たいまま。
それでも次女は、200mlを綺麗に飲み切っていた。
長女は、いつの間にこんなにも頼もしくなったんだろう。
もちろん、まだ2歳。(明日で3歳)
無理をさせたいわけではないし、「お姉ちゃんだから」と役割を背負わせるつもりもない。
それでも、「ママ、寝てていいよ」というあの言葉と、冷たいまま200ml飲み干された哺乳瓶は、疲れ切っていた私の心にじんわりとしみ渡った。
子どもは親に守られて育つものだと思っていた。
でも、私は今、間違いなくこの子たちに守られている。
娘たちの優しさや真っすぐさが、ボロボロだった親の心までそっと防衛してくれる。
そんなことを教えてもらった、絶対に忘れたくない一日になった。
ありがとう、私のちいさな相棒。
※最後に。この記事を読んで「2歳児に任せるのは危ないのでは」と心配してくださる方もいるかと思います。本当にその通りで、今回は結果的に何事もありませんでしたが、猛省しています。これからは私自身のリカバリー方法も含めて、より安全な環境で休息を取れるよう工夫していきます。
それでも、長女の「ママ、寝てていいよ」という優しさは、きっとずっと忘れないと思います。
