【2025入試】栄東の出願者数と結果速報
1月10日の埼玉解禁日から、2025年の首都圏中学入試が本格スタートします。ここでは、最大の受験者を集める栄東のA日程と東大特待Ⅰ入試の入試動向について追いかけてみます。
【更新情報】
2025.1.9 初版公開
2025.1.12 A日程結果の更新
2025.1.13 東大特待1結果の更新
栄東 A日程試験 出願者数
A日程試験の出願者数について過去からの推移をグラフにします。
A日程試験は次の通り2段階で変更があったので、それを踏まえながらグラフをご確認ください。
2020年まで:1月10日のみの一日程
2021〜24年:10日・11日で分割試験(合格判定は同一)
2025年から:10日東大クラス、11日難関大クラスに分割

2025年からはA日程が東大・難関大とに分かれたので別試験と認識した方が良さそうですが、過去からの推移を見るため今回はそのまま継続しました。10日・11日と併願はできそうなので、2025年分は重複があると考えられます。
その上でですが、A日程試験としては過去最高の9000名を超える出願者数となりました。ただ前述の通り重複が考えられるので、実数がどうなのかは不明です。10日だけで考えると、6000名前後で推移していた2010年代後半よりは減少していることになります。
2025年の埼玉入試最大のトピックは開智・開智所沢の爆増でしょうが、上の数字で見る限り、栄東がそこまで影響を受けた感じには見えません。埼玉入試全体が底上げされてきている感じは受けますが、そこは別記事で考えてみたいと思います。
ちなみに上の年度に対応する偏差値は次の通りです。志願者数の増加に歩調を合わせるように偏差値も上昇しているようです。

*以前と年度の左右を変えました
もう一度栄東に戻り、2025年A日程試験の概要を確認してみます。
A日程東大(10日)
- 募集人員:80名(1年特待若干名、東大クラス40名、難関大クラス40名)
- 合格発表日:1月12日 10:00〜
- 問題レベル:昨年のA日程試験と同レベル
A日程難関大(11日)
- 募集人員:60名(難関大クラスのみ)
- 合格発表日:1月12日 10:00〜
- 問題レベル:昨年のB日程試験と同レベル
2024年のA日程は募集人員140名(1年特待若干名、東大クラス40名、難関大クラス100名)ということだったので、A日程で見たときの定員に変化はありません。というところで、今回の変更で意識しておきたいポイントは次の通りでしょうか。
10日・11日で母集団・問題ともレベル差をつけた
10日・11日試験の合格発表は同一日時
→この日程間で合格数の調整が行われると考えられる
受験生的にはどちらの日程が受かりやすいかを検討ポイントにしたいところだと思いますが、2点目で挙げた通り調整の余地を残しているので、おそらくどちらを受けたとしても合格ライン(難関大クラス)は同じになるよう調整されてくると思います。
ただ、問題のレベルに差を付けているというのは大きなポイントで、これによって受かりやすい/受かりにくいという個人差は出てくると考えられます。例えば、難しい問題で時間を食われてしまう子は11日の方が対応しやすいかもしれないし、逆に難しい問題にも対応できるけど易しい問題でもヤラかすタイプは10日の方が合っているかもしれないなど。
レベル感というよりは問題への対応力によって受かりやすさが変わってくるかと思います。既に出願が締め切られているので今さらどうこう言っても仕方ないですが、両日程を出願されている人はその辺りを意識して対応策を考えられると良いのではないでしょうか。
ちなみに声教チャンネルの過去問出庫状況(→YouTube動画はこちら)にて、栄東(B・Ⅱ)の過去問が前年比116.9%に伸びているという情報がありました。動画内では第一志望が増えているのではと考察されていましたが、これはB日程用ではなく、11日受験者が過去問演習のために購入したと考える方が自然でしょう。ちょっと三谷さん後藤さん考察甘くない?(笑)というツッコミは置いといて、重要なのは、これが増えているということは11日向けにちゃんと対策している家庭が多いだろうと読み取れる点ですね。まあ実質的に日程が増えたと考えると116%という数字を多いと見るかは微妙なところですが、少なくとも本気で取りにきている家庭は一定数いるということの現れと見ていいのではと思います(そういう意味で考察も間違ってはないか)。
あとは受験生に向けて、受験当日の心得を昨年の記事で書いています。3年前の我が家の実体験を踏まえたもので、やや情報が古い可能性もありますが、よろしければご参考にどうぞ。
栄東 A日程試験 結果速報
2025年情報を追加し更新しました。

2025年は10日と11日で事実上別試験となりましたが、名称は共にA日程のまま、かつ合格発表が同時ということで、おそらく合格人数調整も含めて同一日程と考えた方が良さそうなので、A日程として合算して集計することにしました。人数に重複はあることを踏まえつつご覧ください。
2025年は受験者数は増加、一方で合格者数はほぼ横ばいとなり、実質倍率は1.74倍と最高になりました(この年度内では)。特待合格・東大クラス合格の人数もここで見る限り最少となっています。これは特待と東大クラス合格を10日に絞った影響かなと思います。
もう一歩深掘りして、点数を見てみます。

問題と母集団が違うので平均点が違うのは当然ですが、難関大クラス合格の点を比べると11日の方が高くなっています。問題の難易度レベルは10日の方が高いとアナウンスされていたので、合格基準点も変わっていると考えられます。
平均点を比べてみると面白いのが算数で、他の科目は10日の方が高いのに算数だけは11日の方が高くなっています。ここから、11日は主に算数の難易度を下げることで調整しているのかなと考えられます。
栄東 東大特待Ⅰ試験 出願者数
続いて1月12日の東大特待Ⅰ試験の出願者数推移です。2025年は1月8日時点のデータです。

2025年は1月8日時点のデータ(締切は1月11日)
締切前の数字なので確かなことは言えませんが、前年のデータを見ると1月6日時点で1300を超えていた(4教科型)ので、このままいくと1〜2割の減少が見込まれそうです。
偏差値の推移は次の通りです。

こちらはいずれも高値安定という感じですが、2025年はこのままいくと若干易化するのかもしれません。
栄東 東大特待Ⅰ試験 結果速報
2025年入試結果データで更新しました。

2025年は受験者数・合格者数ともに大きく減少し、集計した年度の中では最少の受験者数となりました。ただ合格者数、特に3年特待合格者はそこまで減っておらず(むしろ昨年より多い)、最上位層の数自体は変わっていないのかなと推測できます。
算数1教科入試はこちら。

こちらも昨年から減少ですが、2020年の開始以降、基本的に減少傾向という感じです。これは何かてこ入れがあってもおかしくない気がします。
続いて平均点を見てみます。

4教科型の受験者平均は6割弱、合格がそのちょっと上で、3年間特待合格は7割といったところです。一般的に平均点6割が実力差が出やすいと言われているようなので、ちょうど良いところなのかなと感じます。偏差値の高さを考えるとだいぶ難しい問題セットだと思いますが。
算数1教科型の方はより高得点勝負になっていて、3年間特待合格は驚きの94%得点が必要となります。算数猛者が集まる入試ということなんだと思いますが、難しい問題でありながら1問のミスも許されない、厳しい試験だろうと感じます。
まとめ
2025年はA日程の入試変更があり、過去との単純比較はできませんが、全体感としてはやや減少と言えるのかなと思います。
ただ、実質倍率はA日程、東大特待1ともにやや上昇していて、必ずしも易しくなったとは言えず、難易度は横ばいか、むしろやや上昇という見方もできると思います。
いずれにせよ、ここから入試が続く人は、ここでの経験を次の試験へと繋げていけると良いでしょう。ここでのデータが、今年度や次年度以降の受験生の参考になればと思っています。
