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【万博】イタリア館、8時間30分待ちの新記録達成! 待ち時間を見極めるコツとは?

はじめに

大阪関西万博で人気のイタリア館。平日4時間、土日6時間の異常な行列にも慣れた万博界隈ですが、そんな彼らすら驚かせるニュースが入りました。

なんと「イタリア館に8時間並んだ」という報告が複数寄せられたのです。最終的には「8時間30分」という新記録が樹立されました。

不思議なことに、この日の来場者は15.6万人(リンク)。過去に来場者20万人を超えた日でも起きなかった珍事が、なぜ起きたのでしょうか?

この記事ではイタリア館の行列を解説し、待ち時間の見極め方やあまり並ばずに入れるタイミングを伝えていきます。

この記事でわかること

  • イタリア館の「2時間以上待ち」は要注意

  • 平日夜には1時間で入れることもあった

  • 待ち時間は列から計算できる

  • ジェラートの行列は30分前後


新記録の要因

8時間30分待ちの悲劇を生んだのは、7月19日から使える「夏パス」と思われます。1.2万円で8月末まで通い放題のお得パスの解禁日ということで、大量の万博初心者が来場しました。

彼らがイタリア館に到着して目にするのは、「2時間以上待ち」という案内表示です。この案内を見て、「せいぜい2~3時間だろう」と楽観的に判断した初心者が次々と並んだのです。

実はイタリア館では、待ち時間が2時間を超えると、4時間だろうと8時間だろうと「2時間以上」としか案内しません。そういうマニュアルが存在し、スタッフが勝手に答えると上司に怒られるそうです。

「2時間以上」という嘘ではないものの不親切な案内を、初参加の方はつい自分に都合よく解釈してしまったのです。これに「周りも大勢並んでいるから、一緒に並んでおけば大丈夫だろう」という集団心理も働きます。

並んで1~2時間ほどすると、列の進みが遅く、当初の想定が甘かった事に気づきます。しかし、ここまで並んでしまうといまさら離脱できません。

このように、夏パスで大量に訪れた万博初心者が、イタリア館の独特の案内に翻弄された結果が8時間30分待ちなのです。
(注:VIP来館のため入館を一時ストップした影響もあったようです)

ここで言いたいことがあります。

イタリア館の「2時間以上待ち」は「2時間以上待つ」ということなのです(進次郎構文)。

独自解釈で「2〜3時間」と脳内変換してしまうと酷い目にあってしまいます。これぞラテン流のおもてなし!

ちなみに、8時間も待つとトイレや食事をどうするのか気になると思いますが、周りの人にしっかり声掛けしておけば15分程度の抜けは許容されます。


タイミングよく並ぶには?

8時間半待ちに絶望した方もいるかもしれませんが、朗報があります。

実は最近、平日の夜は1時間程度で入館できることも多いのです。毎日ではありませんし、今後どうなるかは保証できませんが、現実的な待ち時間で入館できるチャンスです。

9/6追記
9月に入って万博の混雑はレベルアップし、早ければ16:00にはそれ以上並べなくなります。この手は使えなくなりましたので注意⚠️

イタリア館の列は、パビリオン内→外→大屋根リング下と伸びます。リング下は最大14重のつづら折りで、ここが満杯なら3.5~4時間程度です。平日昼間はだいたいここが定位置です。

土日はベルギー館前のエリアまで伸び、MAX6~6.5時間待ち。セルビア館まで伸びると7時間超えです。

そしてイタリア館エリアの列は、おおむね15分で1列分という一定ペースで進むので、列を数えればある程度は待ち時間が読めます。

例えば、以下の写真には大屋根リングの下に3列並んでいます。これに、パビリオンの内部とすぐ外にあわせて1列分ぐらいの列があるので、合計4列です。そのため、4列×15分で1時間待ちという感じです。

本当の「2時間待ち」は、大屋根リングの下に7〜8列のときです。不確定要素は多いですが、これを覚えれば「2時間と思って8時間の列に並ぶ」というとんでもない見込み違いは回避できるでしょう。

ベルギー館やセルビア館エリアまで列が伸びると、行列はまるで中国の兵馬俑のように複雑になり、予測は困難になります。しかし、そんな常軌を逸した行列にはそもそも並ぶべきではないでしょう。


ジェラートはせいぜい30分待ち

イタリア館のもう一つの名物はフードです。美食の国だけあってどのメニューも高評価ですが、本場ジェラートが食べられるカフェは特に人気です。

万博で人気が出ると、当然のように行列ができ、待ち時間の案内はなんと120分!看板を見て「たかがアイスに2時間!?」と悲鳴をあげて逃げる人も少なくありません。

しかし、冷静に観察すると、並んでいるのはせいぜい40人程度で、120分は明らかに盛りすぎです。実際に並んでみても、せいぜい20~30分でした(決して短くはありませんが…)。

9/6追記
9月に入って万博の混雑はレベルアップし、普通に1時間ぐらい並ぶようになっているので注意⚠️

このようなオーバーな待ち時間は、万博でよく見かけます。並ぶスペースや案内スタッフを用意できないため、心理戦で客を選抜しているのです。

嘘は嘘であると見抜ける人でなければ、ジェラートを食べるのは難しいのです。

以前に記事にしたエジプト館も同じやり方で有名になっています。

イタリア館にはフードコーナーもあり、こちらは5~10分と手ごろにイタリアの本格ピザなどを楽しめます。レストランもありますがこちらは1時間ぐらい並ぶことが多いです。


イタリアが力を入れるわけ

ところで、イタリアはなぜここまで異常なほど万博に力を入れてくれているのでしょうか。

実は、ミラノ万博のお返しだと言われています。

2015年にミラノ万博に出展した日本館は、日本の食文化を中心とした質の高い展示を行い、現地で大人気。なんと最長10時間の行列を作って金賞を受賞しました。

こうした素晴らしい展示をしてくれた日本への恩返しとして、今回イタリアは全面協力してくれているわけです。イタリア館の代表であるマリオ・バッターニ政府代表は、インタビューでこう語ります。

――展示に力を入れる理由は
「日本は大切な国だからだ。ビジネスや外交上のつながりだけでなく、互いがひかれ合う深い関係がある。日本が万博を開くなら、イタリアは成功させるために貢献しなくてはならない。(2015年の)イタリア・ミラノ万博では、日本がとても美しいパビリオンを建ててくれた。その恩返しでもある

読売新聞オンラインより引用(2025/07/10)

ミラノ万博は国内ではあまり話題になった記憶はありませんが、裏でこんな心温まるストーリーがあったなんて驚きです。

ところで、イタリア館の行列については、「こんなに並ばせるのは無責任だ。完全予約制にすべき」という厳しい声もあります。これに対して、マリオ・バッターニ政府代表は、こう答えます。

――待ち時間をなくすため、完全予約制にすることは考えないのか
「考えていない。1日しか万博に来られない人もいる。せっかく来たのに入れなかったら不快に思うだろう。パラソルを設置するなど、待ち時間を快適に過ごしてもらう取り組みを進めている」

同記事より引用

これは難しい問題です。確かに、完全予約制にすれば行列はなくなります。パビリオン側も楽だし、熱中症のリスクも抑えられます。

しかし、他の予約制の人気パビリオン(住友館、モンハン、null²など)は、本当に予約が困難です。特に、ITツールの扱いや情報収集が苦手な人には絶望的といってもいいでしょう。

そうした方のためにも、「並べばなんとかなる」という最後の手段を残していてくれていることは、やはりありがたいことだと思います(でも待ち時間案内だけはなんとして)

こうして見ると、イタリア館の行列は、その展示の素晴らしさと日伊友好を讃える一種の現代アートなのかもしれません。万博に来る方は、行列だけでも見物する価値はあります。土産話にピッタリです。

他にも万博のお役立ち情報や展示物の解説を投稿しています。ぜひプロフィールから、気になる記事をのぞいてみてください。


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ジュン右近|万博に詳しい知財人 この記事が面白い、役に立ったと思われたら ♡スキ で応援してもらえると励みになります!