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コンコルドの夢は永遠に(商業運航開始から50年)

トランプ米大統領と欧州各国の対立でほとんど目立ったニュースにならなかったが、イギリスとフランスが共同開発した超音速旅客機「コンコルド」が1月21日に商業飛行開始から50周年を迎えた。運航を終えて久しいが、今なお人気が高く、各地で実物が展示されている。

拙著『8の都市からよむ「世界一周」の世界史』(日経ビジネス人文庫)では、コンコルドと世界一周のスピード競争についても取り上げています。前文と目次はこちらから無料で読めます。

1976年1月21日運航開始

コンコルドを運航していたブリティッシュエアウェイズやエールフランスによると、コンコルドを使った定期便は両社ともに1976年1月21日から始まった。

ブリストル航空博物館での機体展示。プロジェクションマッピングで機体に映像を表示していた

ブリティッシュエアウェイズはロンドン・ヒースロー空港発バーレーン行きBA300便、エールフランスはパリ発ダカール経由リオデジャネイロ行きAF25便を運航した。

1977年にはロンドン・ニューヨークを結ぶ路線が開設され、従来の約半分の3時間半で大西洋間を結んだ。

ヒースロー空港第5ターミナルは「ブリティッシュエアウェイズ専用」ターミナルだ

超音速機は世界をぐっと縮めたが、石油ショックによる油価高騰や席数の少なさによる高コスト体質、さらに超音速飛行時の爆音や衝撃波が問題となり、2003年までに市場から姿を消した。

その後、後続の超音速旅客機は誕生していない。

退役後も大人気

運航終了後は各地で展示され、航空ファンらを魅了している。

僕は『8の都市からよむ「世界一周」の世界史』の執筆のため、イギリス・ブリストルにある航空博物館を訪れた際に、初めて実物を見た。

ブリストル郊外のフィルトンにある航空博物館。周辺には航空関連産業が集積している

航空博物館はブリストル郊外のフィルトンにあり、イギリス航空産業の中心地にある。フィルトン飛行場は2003年にコンコルドが最終フライトで着陸した地でもある。

フィルトン飛行場跡地。横に航空博物館が設置されている

中にも入った。第一印象は「狭い」だ。天井も低く、席もLCCくらいのピッチで詰められている印象だった。騒音も凄まじかったというが、それでも一度くらいはコンコルドで空を飛んでみたかった。

コンコルドの機内

コンコルドの遺産は至るところにある。例えば、ブリティッシュエアウェイズはロンドン・ヒースロー空港のファーストクラスラウンジにコンコルドの名前を冠している。

50周年記念動画や番組も

エールフランスは50周年記念の動画をYouTubeに公開している。イギリスの公共放送BBCはコンコルドのパイロットへのインタビューを公開した。

退役から20年以上たっても世界でなお愛され続けるコンコルド。鋭い嘴を持つ怪鳥が再び空を舞うのを期待するのは僕だけではないはずだ。

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