見出し画像

「いつか大阪で」が9月に叶う。noteの出会いがつないだ、一人では見られなかった景色

僕が毎月参加してる外国人材に関わる有志の勉強会Voice Jam。
登録支援機関や人材紹介、日本語教育など、
立場の違う人たちが集まり、それぞれの現場を持ち寄る勉強会です。

8月19日(水)。
次回のVoice Jamはいつもと少し違います。
今回の主役は外国人材業界の人間ではありません。

子どもたちです。
テーマは「外国人ってだれ? 世界とつながる!はじめての国際交流」
日本で暮らす外国人や留学生と子どもたちが実際に話しながら、その人の国や文化、暮らしについて知っていく。そんなイベントを開催します。

外国人材の仕事をしていると、
「人手不足」
「採用」
「在留資格」
「日本語能力」
「定着」
という言葉で外国人を見ることが増えます。

でも当然ながらその人は外国人材である前に一人の人です。
好きな食べ物がある。
子どもの頃の思い出がある。
家族がいる。
母国で流行っているものがある。
日本に来て驚いたこともある。

子どもたちが外国人という大きな括りではなく、
目の前の「○○さん」と直接話してみる。
国際交流って、こういうところから始まるんちゃうかなと思っています。

僕も外国人材の仕事をしていますが、子どもを持つ親でもあります。

子どもに世界中の文化を全部説明できるわけではありません。
国旗クイズを急に出されたら、たぶん子どもたちの方が強いです。
そこは素直に教えてもらいます(笑)。
知らないなら、聞いてみる。
違うなら、知ってみる。
そんな入口を子どもの頃につくる。

Voice Jamが外国人材業界の中だけで横につながる場所ではなく、
留学生や子どもたち、地域へと少しずつ接点を広げていく。
今回の企画もその一つになればと思っています。

今回はこのイベントの告知だけをしたかったわけではありません。

最近、Voice Jamに関わる中で僕が改めて考えることが増えました。
そもそも、この勉強会で何を目指しているんやろう。
なんでこの場所に一緒に関わっているんやろう。

少しだけ、7月の話しに戻ります。

少しずつ場になってきた

Voice Jamはまだ決して大きなイベントではありません。

参加人数だけで見ればもっと大規模な交流会はいくらでもあります。

最近、僕は少し違う変化を感じています。
「ここならこの話をしてもええかな」
そんな空気が少しずつ生まれてきたことです。

「こんなこと聞いたら恥ずかしいかな」
「これって、うちだけなんかな」
「実は、ここで失敗してしまって……」

誰かがそんな話をすると、
別の人が「それ、うちもありましたよ」と続く。

僕はこういう場所がいいなぁと思います。
単発のイベントから人がつながる“場”になってくれたらなと。

もちろんまだまだこれからです。
完成されたコミュニティでもありません。
僕も普通に質問しますし分からないこともあります。
それでええんやと思っています。

誰かが先生で誰かが生徒という場所ではない。
それぞれの現場で持っているものを一つずつテーブルに置く。
そんな場所であってほしいと思っています。

7

僕が関わるようになった理由

このVoice Jamの発起人であり、
メイン主催者は株式会社barcaの末光フェレイラ伊芙季さんです。

僕が立ち上げたイベントではありません。
最初は参加する側でした。
初回から参加させてもらう中で、少しずつ運営にも関わるようになり、
今では主催側の一人として一緒に活動させてもらっています。

なぜ僕が関わるようになったのか。
理由は結構シンプルです。
Voice Jamで大切にされていることが、僕が外国人材の仕事をする中でずっと考えてきたことと近かったからです。

伊芙季さんが大事にされていたのは単なる情報共有ではありません。
外国人材に関わる人たちが横につながる。
それぞれの現場で感じていることを言葉にする。
成功したことだけではなく、うまくいかなかったことも持ち寄る。
会社や立場を越えて、一緒に考える。
僕はその意図に共感したんです。

これは僕が以前からずっと言い続けてきたことでもあります。
制度の情報はある。
行政の資料もある。
セミナーもある。
SNSを開けばそれっぽい情報も山ほど流れてきます。
僕も仕事柄、毎日のように見ています。
でも、現場で本当に知りたいことはそれだけではありません。

ほんまに何が起きているのか。
採用したけど思ったようにいかなかった。
日本語教育を始めたけど続かなかった。
企業と本人の認識がズレた。
支援のやり方を間違えた。
華やかな成功事例にはならなくても、現場で泥くさく工夫を続けた結果、
少しずつうまく回るようになった。

そういう話です。
成功事例だけなら資料にできます。
実際の現場で役に立つのは案外その資料からこぼれた部分だったりします。
「実は、ここで盛大に失敗しました」
「最初は全然うまくいきませんでした」
「運用上はこうやけど、現場ではこうしました」
そんな“生の知見”を会社や肩書きを越えて持ち寄れる場所って、
実はそんなに多くありません。

この考え方に惹かれて、気がついたらつくる側になっていました。

外国人材支援はこれから関係性の総力戦

僕はこれから外国人材業界は関係性の総力戦になっていくと感じます。
要は一社だけで全部を解決するのは難しいということです。
外国人材を受け入れると人材紹介だけでは終わりません。

在留資格。労務。日本語教育。生活。住居。宗教。医療。家族。

受入れ企業との調整。
海外側との連携。
何か一つ問題が起きると複数の領域が一気につながることがあります。

登録支援機関だけで全部解決できるわけでもない。
行政書士、日本語教師、紹介会社、受入れ企業だけでもない。
だからそれぞれが持っている専門性や経験をつなげる。

「困ったときに、誰へ相談できるか」
「自分の専門外を任せられる人がいるか」
「このケースなら、あの人に聞いてみよう」
そんな関係がこれから外国人材の仕事では大きな力になると思っています。

もちろん同業者なら競合にもなります。
案件では競う。営業先が重なることもある。
仲間なんやから競争はやめましょうなんて言うつもりはありません。

ビジネスですから。
でも、営業で競合しても現場課題まで競争せんでもええんちゃうかな。

一社が経験した失敗を次の会社まで同じように経験する必要はない。
誰かが苦労して見つけた工夫が別の現場を助けるかもしれない。
分からなければ僕も分からないので、この人に聞いてみましょうと言える。

僕が増やしたいのはそんな関係です。

そして9月。noteでつながった秋田から大阪へ

そんなVoice Jamで9月24日(木)。
僕も楽しみにしている企画が動いています。

なんと!
株式会社あきた創生マネジメント 代表取締役 阿波野聖一さんに秋田から大阪までお越しいただくことになりました。

▼阿波野聖一さん note

阿波野さんとの出会いは仕事上の紹介でもありません。
営業先でもありません。交流会で名刺交換をしたわけでもありません。

きっかけはnoteなんです。
お互いの記事を読む。コメントをする。また記事を読む。

「いつか秋田に行ってみたいです!」
「大阪にもぜひ」
そんな会話を何度かしていました。

このいつかって、よくありますよね?

「またぜひ!」
大人になるとこの言葉だけで結構な数の予定が未実施のまま積み上がっていきます。笑

僕も例外ではありません。

阿波野さんの発信を読む中で、
「一度、直接話を聞いてみたいな」
「Voice Jamのみんなとも話してもらえたら面白いやろな」
という思いは少しずつ強くなっていました。

僕にとって阿波野さんはこの外国人領域の大先輩です。
考え方や現場への向き合い方をnoteの発信から何度も学ばせてもらい、
自分の仕事にもたくさん刺激をもらってきた方です。

あらためて感じたのは、
noteってやっぱり出会いが生まれる場所なんやなということでした。
スキの数でもビュー数でも測れないものがあります。
一つの記事を読む。コメントをする。
その繰り返しの中でその人が何を大事にしているのか。
何を守ろうとしているのか。
どんな現場に向き合っているのか。
少しずつ分かってくる。
いつの間にか一度会って話してみたい人になっている。

僕がnoteを始めた頃、秋田県の経営者の方と出会い、その方が大阪まで来て、一緒に勉強会をする未来なんて、まったく想像していませんでした。

発信って、ほんまに面白い。

文章の向こうにいる人同士の距離が少しずつ縮まっていく。
noteの良さってこれやと思う。
今回のご縁はそのことを改めて感じさせてもらいました。

きっかけになった、一つの発信

7月に阿波野さんが支援に関わる外国人介護職員の方が重篤な状態となった際に、現場で実際に起きたことを公表されました。

医療だけではなく、海外にいる家族への対応、来日支援、通訳、在留資格、保険、大使館との連携、宗教や文化への配慮など、一人の方の緊急事態をきっかけに、さまざまな対応が同時に発生したという内容でした。

僕が考えさせられたのは制度がないわけではない。
それぞれの制度や担当者はいる。
でも、本人と家族にとっては全部つながった一つの出来事だということ。

その制度の間をつなぐ実務が受入れ企業や支援者の現場に発生するということでした。これは外国人材に関わる僕たちにとって、決して他人事ではないんです。

詳細はぜひ阿波野さんご本人の発信を読んでいただきたいと思います。
▼プレスリリース

僕はFacebookでこの内容をシェアしました。
阿波野さんとのコメントのやり取りの中で、こう返しました。
「このプレスリリースが勉強会で話題になりました。いつか勉強会でお話しをお願いしたいです!」
僕としては本当に来ていただきたい気持ちはありました。

正直に言うとこの時のいつかは、もう少し先のつもりでした。
Voice Jamは始まってまだ間もない。
規模も決して大きくない。
秋田から大阪までわざわざ来ていただく。
「お願いするならもう少し大きくなってからの方がええんちゃうかな」
僕ならそこで一度止まって考えます。

ところが、このいつかをそのままにしなかった人がいました。
主催者の伊芙季さんです。

「まだ早い」と「もう遅い」の間

VoiceJamのグループチャットでいち早くプレスリリースの内容を共有したのも伊芙季さん。この話をVoice Jamのみんなで聞きたい。
阿波野さんに来ていただきたい。
だったらお願いしてみよう。
そこをすぐに行動へ移しました。

あれよあれよと話が進み、9月24日、阿波野さんが秋田から大阪まで来て、Voice Jamに登壇してくださることになりました。
……ほんまに来てくれるんです。

僕は確かに「いつかぜひ」と言いました。
言いましたけど、
心の中ではもう少し先のいつかを想定していました。笑

このときにふと思い出したことがあります。
僕が40代に差しかかった頃に読んだ、
いれぶんさん著書『40代から手に入れる「最高の生き方」』

その中で触れられていた、やりたいことをやる。
シンプルに考えて、シンプルに動く。
地道にコツコツ続ける。言い訳せずに続ける。
そんな考え方に当時の僕はすごく影響を受けました。

分かっていたつもりです。

年齢を重ねて、経験が増えて、責任を持つ立場になるほど、
不思議とまだ早いと言える理由も増えていきます。
準備が足りない。
規模が小さい。
実績がもう少し必要。
失敗したらどうする。
相手に失礼ではないか。
もう少し整ってから。
全部、間違った考えではありません。

僕も仕事では責任者という立場です。
勢いだけで進めないことも当然あります。
現場最前線と言いながら、後方確認は結構します。笑
慎重に考えることも責任の一つやと思っています。

でも、「まだ早い」と考え続けているうちに、
今度は、「もう遅い」になることもある。

今回、伊芙季さんの行動を見ながら、本で読んで分かっていたつもりのことを、目の前でもう一度見せてもらった気がしました。

「来ていただきたい」
「この話を聞きたい」
「じゃあ、お願いしてみよう」
シンプルなんです。
もちろん、何も考えていないという意味ではありません。

何をしたいのかがはっきりしているから、
次の行動もシンプルなんやと思います。
僕なら一度止まっていたところを伊芙季さんは前へ進めた。

その思いに阿波野さんも応えてくださった。僕一人なら少なくともこのタイミングでは実現していなかったと思います。

一人でやらないから見える景色

考えてみれば今回も一つの出来事だけで生まれたわけではありません。

伊芙季さんがVoice Jamという場所を始めた。
その考え方に共感して一緒に運営に関わるようになった。

僕がnoteを続けていた。
阿波野さんも自分の現場を発信し続けていた。
コメントを通じてつながった。
伊芙季さんが動いた。
そして阿波野さんが、秋田から来てくださることになった。
一つひとつを見ると大きなことではないのかもしれません。

それぞれの小さな行動がつながった結果、
9月24日に秋田と大阪の現場が一つの場所で交わります。
僕一人では、見られなかった景色です。

8月は子どもたちや留学生、地域とつながる。
9月はnoteから始まったご縁がリアルにつながる。

振り返ってみるとVoice Jamでやろうとしていることは、
案外シンプルなのかもしれません。
人と人がつながって、そこから一人ではできなかったことを一緒に考える。
僕もその中の一人として、まだまだ学ばせてもらっています。

受け入れる責任を考えたい

9月24日のVoice Jamでは、
株式会社あきた創生マネジメント代表取締役の阿波野聖一さんに、
秋田から大阪までお越しいただきます。

今回のきっかけにもなった緊急時対応の経験も含め、外国人材を「採用する・支援する」という言葉だけでは収まりきらない、

一人の人の生活や人生に関わるということを、
みんなで考える時間にしたいと思っています。
正解を教えてもらうだけの勉強会にはしたくありません。

僕は聞きたいことがたくさんあります。
自分たちの現場ならどうする?を持ち帰れる時間にしたい。

阿波野さんだけが話す場ではなく、参加する皆さんの経験や悩みも、
一緒にテーブルへ置ける時間になればと思っています。

阿波野さん、こんな機会をいただいて本当にありがとうございます。
僕はすでに今回のご縁からたくさんの勉強させてもらっています。

まず8月19日。子どもたちと世界を近づけます

まずは次回のVoice Jamです。
8月19日は子どもたちが主役。
お子さんのいる方。
教育や国際交流に関わっている方。
日本語学校や専門学校などで留学生を支援されている方。
子どもたちと交流してみたい留学生の方。

ぜひ一緒に参加していただけたら嬉しいです。

▼Voice Jam #5
「外国人ってだれ? 世界とつながる!はじめての国際交流」

2026年8月19日(水)14:00~16:00
NORIBA10 umeda

困ったときにフラッと寄れる場所

このVoice Jamって自分みたいな立場でも行っていいんかなと思った方がいたら、あまり難しく考えなくて大丈夫です。外国人材業界でバリバリ仕事をしている人だけの場所にはしたくありません。

業界が違っても大丈夫です。
外国人雇用に興味がある。
これから外国人を雇用してみたい。
これから外国人領域に参入してみたい。
そんな段階で大丈夫です。

日本語教師の先生。
行政書士の先生。
企業の採用担当者。
人材紹介会社や登録支援機関で営業や支援を担当している方。
通訳や海外募集に関わっている方。
もちろん、この領域で長く現場に立たれている先輩方も大歓迎です。

僕が特に来てもらいたいと思うのは、
現場でちょっと引っかかっていることがある人です。
「募集しても集まらへん」
「外国人社員とのコミュニケーションが難しい」
「支援でこんなことが起きたけど、誰に聞けばいいんやろ」
「他の会社って、実際どうしてるんやろ」
「こんな初歩的なこと、社内ではちょっと聞きにくいな」
そんなことってあると思うんです。

僕にもあります。

そんな話を立派な資料にまとめなくても、フラッと聞ける。
「それ、うちでもありましたよ」
「うちはこうしました」
「それなら、この人に聞いてみましょう」
「僕も分からないので、一緒に考えません?」

そんな会話ができる場所をみんなでつくれたらと思っています。

営業では競合になる。
案件では競うこともある。
それは仕事なので当然です。

目の前で困っている外国人や企業の課題まで競争する必要はない。

一社の失敗が次の一社の予防になる。
一人の経験が次の一人を助ける。
一人では分からなかったことが誰かとつながることで解決する。

まだ完成した場所ではありません。
試行錯誤しています。完成したコミュニティへ参加してもらうというより、一緒に育てていける人と出会いたい。

ちょっと気になるなくらいでフラッと覗きに来てください。

たぶん僕もその辺で普通に、
「これ、みなさんどうしてます?」
と聞いていると思います。笑

次はどんな人とつながって、どんな話が生まれるのか。
僕も楽しみにしています。

──外国人材、現場からは以上です。

いいなと思ったら応援しよう!

外国人材、現場からは以上です。|柏手真治 note 共感いただけた方は、応援いただけると嬉しいです。現場のリアルを伝える原動力として、大切に活用します!

この記事が参加している募集