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銀座の一点もの【 認知症 / 介護 / 家族 / エッセイ / 4コマ漫画 / AIイラスト / 画像生成AI / 創作日記 】

介護施設には、
“ただのおばあちゃん”では片付けられない人がたくさんいます。

4コマまんが 介護編#110


介護の4コマ漫画を描いていて、最近あらためて感じたことがあります。

それは、
「介護される人」ではなく、 “人生を生きてきた人” を描きたい
ということです。

今回描いた4コマは、そんな気持ちが自然と出た作品でした。


職員が利用者さんに、

「今日のお洋服、すごく素敵ですね!」

と声をかける。

すると利用者さんが、くるっと一回転。

そして一言。

「昔、銀座で買った一点ものよ」

この時点で、もう“ただのおばあちゃん”ではなくなるんですよね。

若い頃、銀座で買い物をして、
お気に入りの服を大切にして、
オシャレを楽しんでいた女性。

そんな人生が、一瞬で立ち上がる。

介護現場って、どうしても

  • 食事介助

  • 排泄介助

  • 入浴介助

  • コール対応

みたいな“ケア”が中心に見えます。

もちろん大事です。

でも、その人にはその人の歴史がある。

昔モテてた人もいるし、
バリバリ働いてた人もいるし、
銀座で服を買っていた人もいる。

その「人生の気配」が見える瞬間が、介護の仕事にはあります。


そしてこの漫画、個人的には
最後のコマがかなり好きです。

利用者さんが職員のジャージを見て、

「……そのジャージ、部屋着?」

職員、涙目で

「制服です!」

ここ、ただの“いじり”に見えるんですが、実はすごく介護っぽい。

介護現場って、利用者さんと職員の距離が近いんです。

毎日顔を合わせて、
毎日話して、
毎日ちょっとした冗談を言い合う。

だから、

「かわいそうな高齢者」

「助ける職員」

みたいな関係では、実際あまりない。

むしろ、

人生の先輩に、職員がツッコまれてる。

そんな瞬間がめちゃくちゃ多い。

今回も、

  • オシャレで品のある利用者さん

  • バタバタ現場感のあるジャージ職員

この対比が面白さになりました。

介護職って、どうしても実用性重視になるので、気づいたら毎日ジャージなんですよね。

でも利用者さん世代って、本当に“ちゃんとしてる”。

髪を整えて、
服を選んで、
色合わせをして。

「人に見られる」意識をずっと持ってる。

だからたまに、こちらがハッとさせられるんです。


介護漫画を描いていて思うのは、
“優しさ”を直接描くより、

  • 軽口

  • ツッコミ

  • ちょっとした会話

の方が、リアルで温かい場合もあるということ。

だから今回の漫画は、

「感動!」ではなく、
「ふふっ」と笑える感じにしたかったんです。

でもその奥に、

“この人にも、ちゃんと人生がある”

という空気を、少しだけ込めています。

介護って、大変なことも多いです。

でもこういう瞬間があるから、面白いんだと思います。


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