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【坂本城】ミレインが歌う『湖面に消えた白い月 』~ 明智光秀ブルース~

明智光秀をテーマにした新曲、
『湖面に消えた白い月 ~ 明智光秀ブルース~』

舞台は、琵琶湖のほとりにあった坂本城。
比叡山の影、湖面に揺れる月、夜風にかすれていく歴史の文字――。

光秀という人物は、どうしても「本能寺の変」の一点で語られがちです。
けれど坂本城に立ってみると、そこには野心だけでは片づけられない、静かな知性や孤独、そして時代の波にのみ込まれていったひとりの人間の気配があるように感じます。

今回は、その光秀の影を、ミレインのハスキーな声でブルース調に歌うイメージで作詞しました。

タイトルの「白い月」は、琵琶湖の湖面に映る月であり、つかめなかった天下であり、歴史の中に消えていった光秀の魂でもあります。

勝者が書いた時代の文字を、夜風が少しかすれさせる。
そして、湖が低い声で歌いはじめる――。

そんな、坂本城と琵琶湖の夜に沈む一曲です。

🎧Spotifyで聴いてみる

湖面に消えた白い月 ~明智光秀ブルース~
The White Moon Vanished on the Lake

比叡の影が 湖へ落ちる
坂本の町に 夜風がしみる
石垣の跡を 指でなぞれば
遠い軍靴が 水音に変わる
白い月だけ 何も言わずに
琵琶湖の上で ゆれていた
知りすぎた人の まなざしみたいに
静かな光を 抱いていた

誰が正義で 誰が罪か
波は答えを 濁してく
ただ胸の奥で 燃えていた火が
夜明けの前に 走り出す

ああ 光秀
湖面に消えた 白い月
ああ 光秀
その名は今も 風ににじむ
坂本の岸辺で ブルースが鳴れば
過ぎた時代も 振り向くだろう
夢か 野望か 祈りだったか
琵琶湖の波だけが 知っている

唐崎の松に 雨がかかれば
迷いの糸が 枝にからまる
山から降りた 冷たい風は
胸の決意を 研ぎ澄ます
城はもうない けれど町には
水の記憶が 残ってる
燃えた火の粉も 敗れた旗も
湖はそっと 飲み込んだ

ほんの一瞬 天下の空に
手を伸ばした 男の影
けれどその指が つかんだものは
朝霧よりも はかなくて

ああ 光秀
湖面に消えた 白い月
ああ 光秀
その声はいまも 波に揺れる
坂本の岸辺で ブルースが鳴れば
歴史の傷も 歌になる
裏切りなんて 一言だけじゃ
語れぬ夜が ここにある

本能寺の炎より
もっと青い火があった
誰にも見せない胸の奥
湖の底で まだ揺れている
勝者が書いた 時代の文字を
夜風が少し かすれさせる
湖が歌う 低い声で
名もなき迷いを 抱きしめて

ああ 光秀
湖面に消えた 白い月
ああ 光秀
坂本の空に まだ滲む
夢のあとには 波だけ残り
城のあとには 風が吹く
それでも人は 問い続ける
あの月はなぜ 燃えたのか

琵琶湖の夜に ひとすじの声
かすれて 揺れて 遠ざかる
坂本城の 見えない天守
月だけが今も 見上げてる




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