反原発論:安心して下さい、処理水ですよ。
安心して下さい、処理水ですよ!
メルトダウンした燃料棒デブリに直接触れた”汚染水”でも…
1) ”ALPSに通せば、ほとんどの核種は取り除ける”⇒"ほとんどの”という言葉で”ほぼ全部”と勘違いさせる。
2) しかし残念ながら”トリチウムは取り除けない”⇒あたかも放射性物質で取り除けないのはトリチウムだけだと誤解を与える!
3) トリチウムは”三重水素HTO"だけれど、普通の水(H2O)と同じ性質を持っているので、そしてそれをさらに海水で稀めて海に流すんだから、⇒ALPS水は”安心してください、トリチウム水=処理水ですよ!”と世論誘導する。
4) トリチウムは紙一枚で防げる微弱なβ放射線だと⇒外部被ばくのことは解説するけれど、
5) 仏の原子力委員会さえその危険性(例えばDNA破壊など)を指摘している”有機結合トリチウムOBT"の内部被ばくについては⇒”言わない自由”を行使して、だんまりを決め込む。
トリチウムは内部被ばくが問題
>放出されるのは、HとTrとOが化学的に結合した三重水素水です。
>Trが崩壊するときのベータ線は極めて微弱で人間の皮膚も通りません。
>また、三重水素水は軽水の同位体なので生物に対しては、
>ホメオスタシスの原理が働き、蓄積されることはありません。
トリチウムの場合は、問題は、外部被ばくではない。専ら内部被ばくによる被害である。トリチウムは水として存在するだけではない。水を原料とした各種の生体物質つまりタンパク質や脂肪、DNAなどの核酸の中に取り込まれる(OBT=Organically Bound Tritium 有機結合型トリチウム)。そこで、時限爆弾のように、突然核崩壊して、ヘリウム3に変化してしまう。この時に出るベータ線は、放射線としては弱い放射線だが、DNAを破壊するには十分すぎるパワーがある。しかも、ヘリウムになった時点で核酸を結合させる水素結合は消滅してしまう。DNAは簡単に修復不能な大ダメージをうけてしまうのだ。
海外向け説明用英文テキスト
The problem in the case of tritium is not external exposure, but harm caused exclusively by internal exposure. Tritium does not only exist as water. It is also incorporated into various biological substances from water, namely proteins, fats, and nucleic acids such as DNA (OBT = Organically Bound Tritium). And then, like a time bomb, it suddenly undergoes nuclear decay and is converted into helium-3. The β rays produced in this process are weak radiation, but they are powerful enough to destroy DNA. Furthermore, once helium is formed, the hydrogen bonds that bind nucleic acids are annihilated and the DNA is severely damaged beyond repair.
追記:トリチウムの人体への影響を軽くみてはならない
『水素に中性子を2つくっつけただけのトリチウム水は、水とほとんど変わらない分子構造をしているため、容易に体内の組織に取り込まれる( OBT:有機結合トリチウム)。人体がトリチウム水(HTO)と普通の水(H2O)の違いを識別できないからだ。しかし、体内に取り込まれたトリチウムは取り込まれた組織の新陳代謝のスピードによって体内にとどまる時間は異なるものの、長いものでは15年間も体内の組織内にとどまり、その間、人体を内部被ばくにさらし続ける場合がある。トリチウムの人体への影響はセシウムのように単に体内に存在している間だけ放射線を出す放射性物質のそれとは区別される必要がある』。
『また、トリチウムは中性子を放出するとヘリウムに変わるが、その際にトリチウムと有機結合していた炭素や酸素、窒素、リン原子が不安定になり、DNAの科学結合の切断が起きる…。体内に入ったトリチウムはトリチウム自体が出すベータ線によって人体を内部被ばくにさらすことに加え、構成元素を崩壊させることで分子破壊をもたらすという、他の放射性物質とは明らかに異なる性質を持っている。それががんを始めとする様々な病変の原因となっていることが故ロザリー・バーテル博士らによって指摘されている。 』
河田昌東教授(分子生物学)「トリチウムの人体への影響を軽くみてはならない」
追記:汚染水の海洋放出は世界の流れに逆行する
ロバート・リッチモンド教授(海洋生物学)
『海洋生物学が専門でグアムやハワイをベースに30年以上、太平洋沿岸のエコシステムを研究し、2011年の福島第一原発事故後、来日し事故の海洋への影響を調査した経験も持つハワイ大学のロバート・リッチモンド教授は、福島第一原発から投棄される水にはトリチウム以外にもALPSでは除去できない核種が多数残存していることを指摘した上で、海水で希釈することによって放出段階では一時的に国際的な安全基準を満たしたとしても、海洋生物に取り込まれた放射性物質が食物連鎖の過程で生物濃縮され魚介類の放射性濃度が高くなる可能性があることを念頭に置かなければならないと語る。
また、半減期が12年と比較的短く人体への影響が少ないとされるトリチウムについても、有機トリチウムの形で生物に取り込まれた場合、それより遙かに長い年月体内にとどまる場合があり、その間内部被ばくが続くことでがんを含む様々な疾患が発生するリスクが大きくなることを忘れてはならないとリッチモンド教授は警告する。
「海は既に多くのストレスに晒されています。国連を始め国際社会が海の環境を守ろうという方向に向かっている中で、今回国連機関のIAEAまでが日本の海洋投棄にお墨付きを与えたことは非常に残念なことです。これから何十年も汚染水を海洋の投棄し続けることが本当に正しいことなのかをあらためて再考すべきです」とリッチモンド教授は語った。』
追記:トリチウムのオンタリオ州飲料水質基準に関する報告と助言
(要Google検索)
伝統的な”物理学的アプローチ”、すなわちCRP(国際放射線防護委員会)に代表される、放射線核種の電離エネルギーの量を計測し、それを人体に与える影響として表示し(“シーベルト”の単位名称で表現される)、放射線核種とその量のリスクを評価する方法では被害の現実を把握できないという反省から、”分子生物学的アプローチ”により提言。
『放射線核種のリスク評価を行う伝統的なアプローチ』とはとりもなおさず、ICRP(国際放射線防護委員会)に代表されるような『物理学的アプローチ』のことである。すなわち放射線核種が電離エネルギーの量を計測し、それを人体に与える影響として表示し(すなわち“シーベルト”の単位名称で表現される)、放射線核種とその量のリスクを評価する方法である。カナダ・オンタリオ州の諮問委員会はこの方法はとらず、化学的アプローチをとったといっているのである。電離エネルギーの量を評価するアプローチでは、トリチウムは人体にほぼ安全という結論が出てしまう。しかし、実際にトリチウムは人体に有害である。これを説明するには“化学物質”としてのトリチウムが、いかに人体の細胞損傷を引き起こすかについて細胞に関する科学の力を援用した、と述べていることになる。
追記:低線量の健康への影響とは何か、その影響はいつ現れるのか?
ロザリー・バーテル博士(計量統計生物学)
アーウィン・モーガン博士
ロザリー・バーテル博士によれば、放射線の実効線量当量 10mSvの被爆時の年齢、性別で発がんのリスクが大きく異なる。
0歳から 19歳までは
甲状腺、肺、乳腺(女)、肝臓、膵臓、脳、皮膚ガン、
が 他のガンより 100万人あたりの発症率が一桁、二桁多い。
追記:報告における新しい低線量被曝評価の考え方
山内知也
要比較:ALPS処理水・経済産業省/ALPS処理汚染水・FoEJapan
1) ALPS処理水・経済産業省
2) ALPS処理汚染水・FoEJapan
Q) どちらの動画が良かったですか?
A) 色々な情報が聞けたので、2)の方が良かったです。
追記:原発処理水の海洋放出には「言わずに隠して世間を勘違いさせるウソがある」
古賀茂明
⇒反原発論:ドンチャン騒ぎには耐えられない!
⇒反原発論:反原発の三段論法
⇒反原発論:フェイク映画・フクシマ50
