のび太くんは最強
寝坊した。5時に起床。
だいたい4時に起きるので、1時間の寝坊だ。
悩みがあると、夜寝ることもできない、という。
が、私はこの経験がゼロである。
私は昔からそうなのだが、とにかく寝るヤツだ。
中学生のころは周りが夜9時や10時に始まるドラマを見ていた中、私は夜9時に寝ていた。
嫌なことがあってもよく寝ていた気がする。大学の頃、つきあっていた男性からフラれて、電車に乗った帰り道。
近鉄電車の急行に乗り込んで、座っているうちに、涙が止まらなくなってしまった。膝の上のリュックに顔を押し付けて、泣いた。
しかし、次の瞬間、気づけば自宅の最寄り駅に到着していたのだ。慌てて立ち上がり、なんとかドアが開くまでに降りた。ひとりできょとんとホームに佇んだのをよく覚えている。
「寝てしまう」というのは、私にとっては、実はコンプレックスでもある。
いつでもどこでも寝れてしまうのは、悩みがないせいではないか。
真剣に人生を生きていないからではないか。
睡魔に負ける程度の、軟弱な意志しか持ち合わせていないのではないか。
子どもが生まれる前まで、結構悩んでいた。
が。子育てを気に、そんなことも言っていられない状況となった。
夜中に泣くし、抱っこから降ろしたら起きるし、何してもだめなときはだめだし!
隙間時間でもいいから、寝なきゃやってられん!
息子さんは、私が寝てしまうことに抱いていたコンプレックスを、見事に吹っ飛ばしてくれた。
のび太くんって最強だよね。
こうして私は、寝かしつけの後、起き上がってくるのを辞めた。その習慣は今も続いていて、夜10時には寝て、4時に起きる生活を送っている。
今日寝坊したことについても、心当たりがある。昨日は突発的なことがいろいろあって、ちょっと参っていたのだ。
昔の私なら「ああ、また寝てしまった……」と落ち込んでいたと思う。
だが、今の私は「良く寝れたので、よし!」と割り切れる。
息子さんは、私を強くしてくれているな~、と感じる、寝坊の朝。
彼もまた、嫌なことがあるとよく眠り、楽しみがあると早起きしてくるタイプの人だ。
休みの今日、彼は何時に起きるのかしら。
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