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“つなぐ”ってこういうことだった。インタビューライター10年目の発見

自分がだいぶ考えてもよく分からなかったことを、ほんの15分話を聞いてもらったことで解決するって、びっくりしますよね。
「目からうろこ」では表し切れていなくて、「開いた口がふさがらない」とか、あるいは「茫然自失」……そんな気になる経験をしました。

自分がどうやってインタビュー&ライティングしているのか、よく分からない

この秋は、コピーライターの梅田悟司さんから、がっつり言語化を学んでいます。

2つ受講しているうちのひとつ、「コピーライター養成講座」の初回後。
同じ受講生から「聞いた話を整理されるのが得意なんですね。どうやって整理してるんですか?」と言われたのですが、うまく答えられず落ち込んだ、という出来事がありました。

先日、この講座の特典として、講師の梅田さんと4~5人の少人数でZoomおしゃべり会を開催してくださったので、このことを聞いてみたのです。

私、10年もインタビューライターやっているのに、自分の方法論を体系化できていません。梅田さんは、ご自分の方法論をすばらしく体系化されていますが、それってどうされてるんですか?

私の疑問

さて、こんな頼りない質問に、言語化の鬼はなんと答えてくださったでしょう。

実録:言語化を助けるインタビューのお手本

手元メモから、この質問から、私のモヤモヤを言語化してもらう様子を再現してみようと思います。

梅田さん:「まず、得意な人は言語化しなくてもできてしまうんです。僕は苦手なんで方法にしてるんですね。なので、言語化していないことは悲観することではない。その上で、言語化したいんだったら、人の力を借りるのがいいですね。自分のことはよく分からないから。
ということで、どのあたりがよく分かっていないのですか?」

私:「私のインタビュー中のメモは、全然まとまっていなくて、速記みたいな感じです。その中に、キーワードみたいなのが見えてきて、つながっていくんです。で、こっちを先に書いた方が読みやすいな、とか、筋書きを作っていく。やっているのって、そうとしか理解できてなくて……。」

梅田さん:「キーワードって、どうやって見えてくるんですか?」

私:「……光ってる。これ、大事だよねって、言葉から語りかけてくる(なんて馬鹿みたいな表現涙)。それを、そのときどきの接続詞でつないでいきます。」

梅田さん:「エッセンスは見えているけれども、つなぐ部分は石原さんが補完しているって感じですか?書いているときに、これとこれが同じかなと思うんですか?それともインタビューしているときにそれがもう見えているんですか?」

私:「インタビューしているときは見えてないんですが、自分のメモを印刷して、キーワードをつないでいくんです。なんとなくぼんやり頭にあるものが、メモで見直すとつながってくるんです。」

梅田さん:「刑事みたいですね。事件ってそうなんですよ。僕の中では事件と言えばコナンなんですけど、基本、雑然とした情報なんですよ。それをつないでいく。インタビューも、その情報の“やさしい整理”をしてあげてるんじゃないかと思うんです。これとこれがつながっているんじゃないですか?って。どうですか?」

私:「そう言えば、インタビュー中に、話を戻して、こういうことですか?って質問して、つなげていくことはしています……。
!!分かった。私は、お相手の中にある情報をつなげるのは、インタビュー中にやっていて、文章を書くときにつなげているのは、文章にするための筋書きなんだ。だから、私の中で2パターンの“つなぐ”があるってことが分かりました。ありがとうございます!!」

実際は、もっと細かなやりとりがあったのですが、この15分のやりとりで、私は、自分がどうやってインタビューライティングをしているか、の大枠が見えました。

ほんと、質問ばかりされて、自分で勝手に見つけていくんですよね。すごいな。
自分のインタビューがまだまだすぎて、自信をなくしてしまいます。

私がインタビュー&ライティングでやっていること

この15分で分かったのは、「私はインタビュー中と、ライティング前、それぞれちょっと意味合いの違う“つなぐ”をやっている」ということ。

こう文字にしてみると、まぁそうだよね、という感じがするのですが、それすら分かってなかったのですよね。

<インタビュー(例えば想いに関するもの)>
行きつ戻りつしながら、お相手の大きなストーリーの筋書きを掴む。
その方にとって過去の印象的な出来事や、日々気になるちょっとしたことから、大切にしたいこと(価値観)と行動のつながりを理解する。

<ライティング>
お相手の“筋書き”が分かったうえで、どの要素をピックアップして、どこからどう書けばいいのか、の新たな“筋書き”を考えて、書く。

この2段階なのです。

こう分けられただけで、例えばある仕事がイマイチうまくいかなかったな、と思った場合、どちらの“筋書き”がうまく描けなかったかが分かりますね。

すごいな、体系化。

ここから、もっと詳細に自分がやっていることを整理していけば、また新しいことが見えてくるのでしょうね。

気づかせてくれた仲間と先生に感謝です。


ココロ ツムグ研究所かげいろは、栃木県宇都宮市で「丁寧に紡いだストーリーで人との距離を縮める」をMissionとして取材・執筆活動をしています。
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