大人も探究するから探究学習は面白くなる。【探究博2025イベレポ】
11/17(土)に札幌にある弊社の「学ぶ」と「働く」で探究できるコワーキングスペース「sumika Learning Studio」にて「探究博2025〜自分のポケットに、 “探究”という勇気を。〜」を開催いたしました。

ゲストには、株式会社MIMIGURI Co-CEO/東京大学大学院情報学環客員研究員の安斎勇樹さんをお招きし、探究博を開催いたしました!

控えめに言って、主催者として、最高のシーンが生まれました。
参加者からも、
「進路に悩んでいたけど、探究する大人の姿を見て、大人になるって面白そうだなって思えました!ありがとうございます!」
そう言ってくれたのは、探究博に参加した北海道大学の大学生でした。この方は、高校時代に探究を頑張ってきて、大学生になっても、探究を続けているけど、何だかモヤモヤしていたようです。
2025年2月にも安斎さんに札幌に来ていただき、そのイベントも最高な時間でした。それ以上に熱く濃い時間になったのではないかと感じています。
探究博のテーマは「全員探究」
「探究」は高校生だけのものではなく、子どもも大人も等しく対等に取り組んでいくものだと考えています。そんなコンセプトのもと、探究博としました。
イベント当日に、緊急事態発生!!
ゲストの安斎さんに2月ぶりに、札幌へお越しいただき、対面での参加をしていただく予定でしたが、当日にご家族が体調不良となり、オンラインでの参加になってしまいました。
安斎さんファンとして、対面でお会いしたかったですが、安斎さん自身も体調悪かったにも関わらず、オンラインにてご登壇いただきました。
オープニングトーク「ハイタッチから始めよう!」

安斎さんがオンライン参加ということで、急遽オンライン参加できるセッティングを行い、ドタバタしながら、何とかイベント時間に準備が間に合い、イベントスタート!
主催者挨拶、sumika Learning Studio(すみスタ)はどういう場所なのか、などを私たちから紹介させていただきました。
すみスタの挨拶は、ハイタッチ。ということで、すみスタマネージャーのよっちゃんから「各グループで一斉にハイタッチしましょう!」というかけ声で始まりました。

探究を深めるためのグランドルール「すみか」

高校生インターンのひよりから、弊社すみかのイベントやプログラムの共通グランドルール「すみか」を説明し、すみかの世界観にお招きしました。
探究に必要な1分間の『余白』
藻岩高校2年生であるひよりは、普段から学校でも熱心に探究に取り組んでいます。先生から「ひより、忙しすぎるんじゃない?」と言われ時に「先生もじゃない?」と疑問に思ったそうです。
先生も生徒もお互いに「忙しそう。」現実も何だか忙しい。そんなときに「余白」が必要だと、ひよりは感じたそうです。
「ということで、今日はみなさんと一緒に1分間の余白をつくりたいと思います。どんな1週間でしたか?どんな気持ちになりましたか?1分間考えてみましょう。」
あえて、イベントの中で1分間沈黙し、振り返る時間をつくりました。

そして、沈黙を通して、振り返った1週間や今の気持ちなど、グループ内で1分間ずつ共有しました。



どこも、「はじめまして!」と思えないくらい最初から盛り上がっていました。
安斎さんによる基調講演
場が盛り上がったところで、安斎さんから「探究とは何か?」「探究テーマとは何か?」をテーマに基調講演をいただきました。オンラインということで、みんなで手を振ってはじまりました。

内容は、参加していただいた方、アーカイブをご購入いただいた方限定なので、お伝えすることはできませんが、安斎さん自身がnote等でアップされている情報で、「探究とは何か」をご理解いただければと思います。

「学校の先生のみならず、東大の教授を集めても、5年後、10年後がどうなるかなんて、予測できない。そんな時代だからこそ、自分の興味関心を駆動させて、探究していくことが大切だと思います。」



質問「高校生に『好きなこと何?』と聞いても、出てこない場合はどうしたらいいですか?」
と、探究支援をしている参加者からの質問がありました。

安斎さんからのアンサーが「なるほど!」となりすぎたので共有いたします。
探究学習をしている人、支えている人を応援している前提で、背中を押してくれる言葉をいただきました。
「学校で探究テーマが出てこない、好きなことが出てこない生徒は、健全だと思います。まず、その子たちを『自分のテーマを出せない子=能力が低い子』とラベリングを貼らない方がいいです。できないのではなく、自分の大切にしていることを大切にしたいからこそ、評価に晒さずに大切にしておきたいと考えているかもしれない。(中略)逆に探究テーマを穴埋めしている可能性もあるかと思います。学校の空気の中で、好きを言えない生徒もいる。それは、ある意味健全だと思います。どうやって言いやすい環境を作っていくかが大切かと。」
たしかに〜!大人の顔色を伺いながら探究することを「お利口探究」と揶揄されるように、好きなことを言えないのは、探究テーマがないのではなく、ある意味自分を守っている行為と思うと、すごく合点するシーンがありました。探究をしていくこと、探究を学習として進めていくことの奥深さを学びました。
「全員探究」の象徴「探究博覧会」

安斎さんから「探究」を学んだところで、今度は参加者の探究を深めていく時間です。
まずは、2名の方から探究ピッチをしていただき、そのあと安斎さんからフィードバックをしていただきます。
1人目:札幌龍谷学園高校 川村さん
弊社が探究コーディネートしている札幌龍谷学園高校の生徒に声をかけさせていただいたところ、川村さんが手を挙げてくれました。


「古着巡りが好きで、ファッションに興味を持つものの、毎年21億トンの都市廃棄物が捨てられ、16%ほどしかリサイクルされていない、あと17年で最終処分場にゴミが捨てられなくなる。3Rなど日本でも取り組んでいるが、まだまだ伸び代がある。リユースやリサイクルに興味が出てきました。ファッションの歴史を考察し、学校でオシャレなリサイクルグッズやファッションを作りたい!」
そんな現状で、今抱えている課題や悩みはこちら

では、ここから安斎さんからのフィードバックタイムです!
安斎さんも個人的にファッションが好きなため、とても共感していました。
丁寧に、川村さんの興味関心を確認するかのように、問いかけをしながら、「『ゴミから作ったんです!』ではなく、『おしゃれだから』という理由で買ってもらえるようになる方が続くかもね!」とパタゴニアを事例に出しつつ、お話がありました。
探究テーマには、A面/B面がある。この表向きと裏向きの探究の両方を持っておくとよい。学校モードのA面と、やりたくてしょうがない衝動的なB面と両方をもっておくと、深められるし、B面をとことんやってみるのがよいと思います。そういう意味では、ファッションの歴史を探究していたのは筋がいい。人が「美しいなぁ」と思うところは何なのだろうか?を探究していくことが大切かと。

安斎さんの高い視座、広い視野からの問いかけやコメントが秀逸すぎて、川村さんが対等に安斎さんとやりとりしている姿も相まって、尊くて感動しました。
2人目:札幌西高校 舘先生
2人目は、弊社が探究コーディネートしている札幌西高校でいつも一緒に探究を推進している探究推進委員長の舘先生です。舘先生は、安斎さんファンを公言し、いつもVoicyを聴いているので、お声がけいたしました。笑

「サッカーをずっとやってきて、ボランチというポジション(日本代表でいう長谷部選手や遠藤選手など)で、起点となることへの快感がある」という自己紹介から始まり、学校教育における探究のモヤモヤをお話しいただきました。
「探究界隈」と言う言葉をご存知でしょうか?学校では、探究を頑張る人とそうではない人の温度差がある。「探究テーマを自由に設定していいけど、自由でない感じがする」という生徒の嘆きを問題に感じているとのこと。
学校教育における探究の温度差はしょうがないけど、もっと「探究って価値があることなんだ」と思ってほしい

こんな想いをぶつけたあとに、舘先生が抱える「探究界隈」と呼ばれるモヤモヤについて、安斎さんとセッションがはじまりました。
カードゲームを探究していた生徒に対して、問いかけたり、カードを作ったプロセスを通して、絶妙なルール設定がゲームにおいてとても大切なのではないかと前に進んだことがとても快感でした。
「探究テーマを作る」って大きなテーマですよね。もっとピンポイントの課題に対して、どういうメカニズムになっているのかを捉えられていくと、何が起きたら、探究に目覚める過程を分析できるのではないか。
もっと具体的なフィードバックや問いかけはあったのですが、これは、その場のライブ感や空気感があってのことなので、文字起こしは難しかったです。もし、気になって、どうしても観たい方は、下記のイベントページからご購入ください。
まだまだ、ずっと聞いていたいところでしたが、時間となってしまっため、セッションは終了いたしました。
TANGA and TANBOプロジェクト
よっちゃんは、今年度札幌龍谷学園高校2年生の自由探究ゼミの担当をしております。そこのテーマが「探究GIRLS&探究BOYSプロジェクト」です。

よっちゃんの中で、探究を深めていくこと=アーティスト性を深めていくこと。探究を深めるために、「原体験」や「好き」などの5項目を言語化し、アーティスト性を発揮していくことを目指しています。

普段生徒に提供しているワークシートを用いて、参加者全員で自分の探究のタネを言語化しました。

自分の中にぐーっと入って、自分のB面を言語化していました。
そして、言語化したことをもとに、グループで共有いたしました。




ただ、安斎さんセッションが楽しすぎたため、タイトな時間でシェアタイム。
1分で探究テーマをシェア。
30秒で各自からフィードバック。
それでも、限られた時間の中で最大限引き出そう、伝えようという想いが溢れ、大盛り上がりでした。
すみかPTA発足会議

すみかがこれまでやってきた事業は、ある意味PTA的なものでした。PTA(Parent-Teacher Association父母と教師の会)は、決して世間では良いイメージがないということで、すみかがPTAを概念を変えよう!ということで、ネーミングを変えました。

Partner To Adventure(冒険をともにする探究コミュニティ)という探究に振り切ったコミニュティを作りたい。

「探究界隈」と揶揄されるのではなく、「探究をしている人たち」が集まれば、もっと勇気が湧いて、探究が加速する。

そのお守りとして、「すみか冒険の書」をお渡しいたしました。

PTAのようなコミュニティで対面/オンライン/定期/不定期/学校内外/年齢/立場に関わらず、何かできるとしたら何を企みたい?
というテーマで参加者全員で「企み」を考えました。


その企みをシェアして、(倍速)PTA発足会議を終えました。

最後に、司会のひよりの探究テーマである「上を見上げる」にちなんで、今日の学びをガーランドに書いて、すみスタの天井に飾り、イベントを終えました。



探究に立場も年齢も関係ない
あっという間の2時間半でした。
安斎さんから探究を学び、それぞれの探究をシェアし、これから探究を加速させる企みを考える仲間ができた時間でした。
まさに安斎さん、登壇した方々、参加者のみなさんから、勇気をもらえた時間でした。
ご参加いただいた皆様ありがとうございました!
これからも一緒に探究していきましょう!!

編集後記
イベントのアーカイブを見返しながら、もうすでに5000字書いて、出てきた感想が「最高だった。」でした。今日は、間違いなく、すみかという会社における思い返すと勇気が湧いてくる1ページとして刻まれました。
このイベントは、すみかのメンバーの探究(アーティスト性)が発揮されたイベントでした。
オンライン配信:こうくん(大学生インターン/北海道大学教育学部4年性)
急遽オンライン配信になったにも関わらず、平常心で対応して、滞りなく実施できました。本業でもないのに、あっという間にオンライン配信を掌握してしまいました。(独学でエンジニアリングできるから朝飯前なんだろうなぁ。)実は、こうくんは、「探究をAIで伴走する」サービスを作っていますので、使いたい方はご連絡お待ちしております!

司会:ひより(高校生インターン/藻岩高校2年性)
実は1年半弊社でインターンしてるひよりは、最近、顧問のスカウトにより、「高校生活でしかできないことをやりたい。探究は一生かけてやる」と宣言し、バレー部に入部しました。それでも、すみかに関わりたいということで、司会を受けてもらいました。全然事前練習できない中で、自己紹介しなければ、高校生と思われないほどの安定感がありました。
そして、「余白を作る」と「空を見上げて幸福度を上げる」という探究テーマに絡めて、チェックインで「1分間の沈黙」、チェックアウトでガーランドで上を見上げるという仕掛けを作りました。

カメラマン:ひらり(社員/広報担当)
このnoteで見ていただいた写真は全てひらりが撮った写真です。ふるさと納税の物撮りや様々なイベントの写真を撮る中で、スキルがバシバシ上がっていて、すみかの空気感をいつも外へ届けてくれています。
そして、時間ない中で席札のこだわりをぬいて、すみからしさが机にもたらされたこともさすがでした。

探究博覧会:よっちゃん(社員/すみスタ スタジオマネージャー)
よっちゃんの探究博覧会のワークショップや川村さんのプロデュース力など、すみかで働き始めた1年前からさらにパワーアップした感じがして、頼もしかったです!
よっちゃんが楽しそうにファシリしているのを見るのが最近の楽しみです!

探究博プロデュース:つっきー(すみかCEO)
今年2月の安斎さんのイベントでは、私と安斎さんしか出番がなかったけど、今回はPTA発足会議以外出番がありませんでした。それぞれの創造性が発揮されるシーンを作れたことに「仲間が増えた」と何味わい深い感覚になりました。

すみかはインターン、社員に限らず、一緒に探究していくコミュニティを作っていきます。
正式にすみかPTAができたら、改めてご案内させてください。
ぜひ一緒に「探究」という冒険を一緒にしましょう!
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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