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一番仕事しなくて、一番できる上司の、たった二つの言葉。それが、ダメ男の私を変えた。【第4話】

この前のお休みの日に、
ひとりで「本屋」さんに、行ったんですけど。


あなたは、なんとなく、本屋さんに行くことは、ありますか?


私は、たまに、そういう日があるんです。

別に、買いたい本があるわけじゃない。


ただ、たくさんの本に囲まれて。


ひとつひとつのタイトルを、フンフン♪


と眺めながら、出会いを楽しむ。


——これ、好きじゃないですか?

本も、人と同じ。

『一期一会』

そう思って、一冊一冊との出会いを、大事にしております。



……なーんて、えらそうに言ってますけどね。


おはようございます。
松田です。


20代の、右も左も分からない、人生のどん底にいた、あのころ。


私は、本を読む習慣なんて、まるでありませんでした。

それどころか、字がびっしり並んでるだけで、
軽く拒絶反応が起きたものです(笑)。


第5話を読んでいただいて、ありがとうございます。

【REBORN編】、第4話。

……実は先週、これ、有料記事として出していたんです。

結果は——2日で、販売0部(笑)


なので、分けて無料で
投稿しなおすことにしました。


そこそこ時間をかけて、丁寧に綴ったものです。


よかったら、最後まで読んでいただけると、
とても嬉しいです。


そして、第3話の最後に、私はこう書いていました。

嫌いだったものを通して、人生がまるごと変わった——と。

23歳。小さな個室。たった30分。


それだけで、
私の「答えの探し方」は、根っこから、
ひっくり返ってしまったんです。


その話を、これからします。






誰よりも働かなくて、誰よりも仕事ができる人


大阪支社に、ひとり、
ちょっとクセのある人がいました。


支社長です。


何が変わってるかって

——誰よりも、出社が遅いんです。

出勤時間は『午前8時30分』と決まってます。

でも、この人。

だいたい、9時前に、ふらっと現れる。

みんながとっくに、業務を行っている最中に、です。

それでいて、帰りは一番早い。

日によっては、定時より前に、すっと帰ってしまう。


ふつう、そんな上司がいたら。


部下は「俺も遅刻して、定時前に帰ろーっ♪」と、
右へならえ——ってわけじゃないですが、

そういう人が数人。

出てくると思うんですよね。


でも、そんな人は、一人もいませんでした。


なぜなら——支社長の直轄チームは、

いつも、営業成績がトップだったから。


定時内で平然と、数字をつくる。


私には、それが、魔法のように見えました。


かたや、私はというと……。

朝は7時30分に出勤し、21時過ぎまで、働き続ける……。


『死にものぐるいで頑張れば、いつか必ず、出世と大金を手にできる』


そう信じて——いや、半ば、狂気じみていたのかもしれません。


なのに成績は、いつも真ん中より、下。

支社長とは、何もかもが、正反対でした。

その人は、いつも穏やかで。

声を荒げたところを、見たことがありません。

口数も、多くない。

でも、ぽつりと放つ一言が、
いつも、ふしぎと、的を射ているんです。

——たまーに、いませんか。

たった一言で、すとんと腑に落ちる。
いや、それどころか、サブイボが出るような。


殺し文句」って、
こういうことを言うんですかね。


部下が迷っているとき、たった一言で、進む道を、照らしてしまう。

支社長は、そういう人でした。


あとから知ったんですが。

この人、
昔はとんでもない額の借金を、
抱えていたそうです。


なんでも、持っていたカードで、トランプができるくらい——。


でも、営業成績は、常に全国トップクラス。

なので、給料も多くて。
あっという間に、全額返済したそうです。


そんな、ドラマみたいな逆転劇が、
いつしか『尊敬』に、変わっていたのかもしれません。

当時の私には、その背中が、まぶしくて、まぶしくて。


「自分も、いつか、ああなってみせる」

どん底を経験をした私にとっては、まさに理想。
目標となる人物だったんです。


恐怖の呼び出し

そんな、ある日のことです。


「松田。ちょっと、俺の部屋に来い」

支社長に、呼ばれました。

あの言い方…。穏やかな話をする雰囲気には感じません。


——心臓が、ギュッと縮んで。
思わず、胸に手を当ててしまいました。


正直に言うと、

当時の私は、
直属の上司とも、うまくいっていなかったんです。


円陣を組んで、
腹の底から「新規、取るぞーーーっ!」と叫ぶ。

そういう、気合いがすべて、という人で。

『理屈理論』よりも、『気合と根性』があればなんとかなる。
というわけのわからないタイプで。

「こんな、ばかげた方法で、本当にそう思っているのか?この人は?」


なーんて思っていたので、
何度も何度も対立をしていました。

だから、誰にも頼れず、相談もできず。

ただひたすら、人の倍、手と足を動かして、


なんとかしようと、もがいていました。


——今思えば、その「とにかく量をこなす」が、
いちばんの問題だったんですけどね。

当時の私は、そんなこと、知るよしもありません。


そんなときの、
憧れの支社長直々の、呼び出しです。

頭の中は、もう、最悪の想像で、いっぱいでした。

あのときは、
本気で「人生、終わった……」と思いました。


せっかく、どん底から這い上がってきた矢先に。
結局、どん底からは、抜け出せないのか——と。


(あのヤロー(部長のことです(笑))、
なんか言ったのかな。

せっかく支社勤務に来れたのに、
ひょっとして、地方に逆戻りか?)


(いや待て。寒いのだけは、勘弁してほしい。
東北だけは、東北だけは……)


(山奥の支店に飛ばされたら、
ただでさえ良くない成績が、さらに落ちてしまう)


……我ながら、肝心なところで、
心配するトコが、ずれている(笑)。

頭の中は、雑音だらけ。


物事を、まともに考えられないくらい、


頭も、そして心も、


いっぱいいっぱいだったんです。

私のデスクから、支社長室まで。

歩いて、2、3分の距離を——15分くらい、
かけて、たどり着きました。


ドアを、ノックする。


「失礼します」の声が、自分でも分かるくらい、
震えていました。

沈黙の、30秒


「座れ」

支社長は、それだけ言いました。


私は、おそるおそる、
椅子に、腰を下ろします。

支社長も、ゆっくりと、目の前に座りました。

そして——。

何も、言わないんです。


ただ、私の目を、じーーーーーっと、見てくる。


時間にすれば、たぶん、10秒くらいだったと思います。

でも、私には、それが1分、
いやー。
10分くらい感じたような……。


心臓をギュッと握られていて、
息と時間が、止まったような感じだったんです。


何か、言ったほうがいいのか。


——でも、何を?


上と下の唇が、くっついて、離れない。


背中から汗が、ツーっと、伝う。


膝の上に置いた手が、
かすかに、震えている。


——早く、早く。
何か言ってくれ。

そう心の中で、叫んでいました。


支社長は、表情を変えません。

ただ、静かに、私を、見ている。

そして、ようやく。

その口が、ゆっくりと、開きました。


最初は、静かでした。


でも、話すうちに、どんどん、
熱が乗っていくんです。


あの、いつも穏やかで、口数の少ない人が。

声を、少しずつ、大きくして。前のめりになって。

私の目を、まっすぐ見たまま、まくし立てる。


正直に言うと


——閻魔さんの、取り調べみたいで。

めちゃくちゃ、怖かったです(笑)。


でも、それ以上に。

あの憧れの支社長が、

うだつの上がらない、私ひとりのために。

こんなにも、熱くなってくれている。

だんだん、だんだん、胸の奥側がとっても熱くなって、
そして目頭が、熱くなってきたのです。


そして——その、マシンガンのような言葉の中に。

私の人生を、まるごと変えてしまう、
二つの言葉が、ありました。


その話は——次回にさせてください。


文章が長くなってきましたので、
いったん、ここで終わらせること、
お許しください(笑)。


あの日、私が受け取った、二つの言葉

ぜひ、
丁寧にお伝えしたいんです。


……いや、ちょっと大げさかもですが、
私はこれで人生変わったので(笑)。

次回。

REBORN編、第5話。


続きの話を、
また読んでくれると、嬉しいです。


もちろん無料で出しますので(笑)。


最後まで読んでいただいて、ありがとうございました。


深刻にならず、真剣に。

なんとかならないことは、ありませんよ。

松田海都

▼松田海都って、こういう人です(笑)


▼REBORN編


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