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【第1回】私がやった方が早い」を捨てたら、バイト10人が正社員になった話。

こんにちは、松田 海都です。

数ある記事の中から、この「現場処方箋」を読んでいただき、ありがとうございます。


日々のお仕事、本当にお疲れ様です。

人手不足が叫ばれる今、現場を守るリーダーの負担は、本当に計り知れないものがありますよね。

僕もかつて、そうでした。

お店の責任者は、ある意味**「最後の砦」**。

基本、頼れる人が限られている分、本当に辛い時がありますよね。

「教える時間なんかあるわけないじゃん、それなら自分が人一倍動いた方が早い」 「お客様に迷惑をかけるわけにはいかないから、僕が頑張らないといけない」

その気持ち、痛いほどよく分かります。

あなたは、決して間違っていません。

誰よりもお店を大切にしている、**「責任感の強さ」**ゆえの結果です。


でもね、今日は少しだけ、
リラックスして(ゆったりと)聞いてほしいんです。


もし、あなたがその「重い荷物(業務)」を、少しだけ周りに手渡すことができたら。

そして、空いた手で、スタッフの「成長」を拍手してあげることができたら。

お店は、もっともっと「楽しく」て「温かい」場所に変わります。

僕がどん底から這い上がり、400人のスタッフと関わる中で見つけたのは、 「厳しく管理(支配)」することではなく、 **「働く仲間が、楽しく働く」**という、とてもシンプルな魔法でした。

今回は、そんな責任感の強いあなたが「楽」になり、スタッフが「自ら考えて動き出す」。

そんな、温かいチーム作りのヒントをお届けします。

「余裕」は、あなたが歯を食いしばって作るものではありません。

まずは「あなた」自身に余裕がないと、
あなたが担当しているお店に「余裕」は生まれないんですよ。


あなたの仕事は、お店の「ナンバーワン」になることですか?


少しだけ、立ち止まって一緒に考えてみませんか?

リーダーであるあなたの仕事(ミッション)は、
お店のすべての作業で「ナンバーワン」になることでしょうか?


テーブルの片付けスピードが、ナンバーワン。
キッチンの提供スピードが、ナンバーワン。
ナンバーワン、なんでもかんでもナンバーワン。


……きっと、違いますよね。
それは「プレイヤー(選手)」としての輝きであって、「マネジャー(監督)」としての役割とは、少し違うものかもしれません。


実は、僕も昔は、大きな勘違いをしていました。

年商1億の店から、2億の店に異動した時に、痛いほど思い知らされたんです。

「結局、自分一人で出せる成果なんて、たかが知れているんだな」って。


当時の僕は、「自分が一番動いて、背中で見せる」ことに、
自己満足、自己犠牲のうっとり精神状態になっていたかもしれません。


でも、店長(マネジャー)の本当の目的は、 「自分が成果をあげる」ことではなく、
「スタッフのみんなに、成果をあげてもらう」こと……だったんです。

自分が120%の能力で走り回って、ふと後ろを振り返った時の「虚しさ」。

それを手放して、全員が「自分で考え」、効率よく動けるようにサポートする。

そうすると、不思議なことが起きます。
チームに「シナジー(相乗効果)」が生まれて、

1人の力が集まって、2倍にも3倍にもなるような大きな成果

を生み出してくれるんです。

そして、お客様の喜びを、スタッフ全員が「自分のやりがい」として感じられる。 そんな環境を創り出すこと。

それが、本来の僕たちの仕事なのかもしれません。

「そんなこと、頭では分かってるよ。でも余裕がないんだ!」

そう思いますよね。その気持ち、本当によく分かります。 現場は生き物ですし、毎日本当に忙しいですから。

でも、ここが少しだけ、勇気(行動)の出しどころなんですよ!

実は、「余裕がないとき」こそ、
「部下の成果を上げさせること」を最優先にしてみる。

なぜなら、あなたが走れば走るほど、部下は「走る場所(成長の機会)」を失ってしまい、いつまでもあなたの「余裕」は生まれないからなんです。

大丈夫。あなたなら、きっとできますよ。


「余裕がない時」の処方箋。山本五十六の言葉に学ぶ


では、具体的にどうすればいいのか。
僕が迷った時、いつも立ち返る「指針(ゴールデンルール)」があります。

みなさんは、山本五十六(やまもと いそろく)の、この名言をご存じでしょうか?

「やってみせ、言って聞かせて、させてみせ、ほめてやらねば、人は動かじ」

この言葉、実は「部下育成」の核心を突いた、完璧なマニュアルなんです。

  1. まず、自分が手本を見せて、

  2. やり方を説明してから、実際にやらせてみて、

  3. その成果を、心から(ここが一番大事です!)褒める。

戦時中という、今とは比べ物にならないほど「余裕のない」極限状態。
そんな時でさえ、人を動かすには「これだけのプロセス」が必要だと説いたのです。

だとしたら、僕たちの今の仕事で、これができないはずがありません。
むしろ、これこそが「成果に繋げるための最短ルート」なんです。

あなたが「120%の力」で作業をこなすのではありません。
そのエネルギーを、「教育」と「称賛」に注ぐのです。

「できて当たり前」ではなく、「できたことを心から称賛する」。

その積み重ねが、現場にどんな変化をもたらすか。

仕事が楽しくなり、従業員の満足度が向上する。
すると不思議なことに、「ここで働きたい」という学生アルバイトの口コミや、友人紹介(リファラル採用)が自然と増えていくんです。

これは、きれいごとではありません。僕の実体験です。

僕は現場での5年間、このやり方を徹底しました。
その結果、
「10人」もの学生アルバイトが、「この会社で働きたい」と自然に正社員になってくれました。

そのうち6人は、現在「店長」として活躍してくれています。


「任せる」とは、相手の「不安」ごと受け止めること

最後に、現場の「あるある」なお話を少しだけ。

僕たち正社員には「異動」がありますが、お店を長く支えてくれている「アルバイト・パートさん」には、基本、異動がありませんよね。

彼らは、雨の日も風の日も、そのお店を守り続けてくれている大切な仲間です。

でも、同じ人間。長く同じ場所にいれば、そこは**「自分のお城」**になります。日々の作業に愛着も湧くし、「自分なりのやり方」へのこだわりも生まれます。

そこに、僕たちがいきなり「新しいアイデア」を持ち込むと…… どうなるか、分かりますよね(笑)。

「えっ、変えるんですか? 今まで通りでいいじゃないですか」

残念ながら、まずは「否定」から入られてしまう。(特に日本人は、慎重な方が多いですからね…)。

でも、これは彼らが意地悪なわけじゃなくて、今の現場を守ろうとする「責任感」の裏返しでもあるんです。

だからこそ! リーダーであるあなたには、
**「大丈夫、なんとかなる(できる)!」**
という、でっかいマインドが必要なんです。

「否定」されたら、「ああ、現場を大事に思ってくれているんだな」と受け止める。
その上で、「でも、こうしたらもっと楽しくなるよ」と背中を見せる。

「任せる」とは、彼らの「変化への不安」も含めて、まるごと受け止める強さを持つことなんです。


まずは、あなた自身が「余裕」を持つことから


「できない理由」を数えるのは、もう終わりにしませんか?
今日からは、
小さなことでもいい。「できること」に目を向けてみましょう。

お店を「深刻で、苦しい場所」にするのか。
それとも、「楽観的で、ハッピーな場所」にするのか。

それもまた、リーダーであるあなたの**「選択」**次第です。

まずは、あなたが今抱えている「深刻なこと(=自分でやらなきゃという思い込み)」を、一つだけ手放してみませんか?

その小さな「手放し」から、お店の空気は、絶対に変わり始めます。

大丈夫。あなたなら、できますよ!

(もしよかったら、コメントで**「あなたが手放した『深刻なこと』」や、「現場での小さなドラマ」**を教えていただけると嬉しいです!)

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

この記事では「自分でやった方が早い」という罠についてお話ししましたが、次は**「では、具体的にどう任せればいいのか?」**という実践編です。

多くのリーダーが失敗する「あるポイント」について解説しています。

👉 続きはこちら(第2話)
まだ「指示待ち人間」を作りますか?
部下が勝手に動き出す魔法の言葉



▼ この記事を書いた人(松田 海都) 


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