野田佳彦は、「増税」も「統一教会」も「7条解散」もやってる←真の破壊神
私が尊敬する法哲学者の井上達夫さん(東大名誉教授)が、メルマガ(ニュースレター)をやっていて、1週間に1回くらい届く。
このところ、ずっとベネズエラ問題を書いてたんだけど、昨日のは急に「選挙対応」になって、
高市首相は「国王大権」を簒奪している ――「解散は首相の専権」という暴論を駁す
というタイトルの、なんか檄文調になっていた。
やっぱり井上さんも、「岩波・朝日」文化人には違いないから、朝日新聞で自民党大勝の予測を見て、ナントカせねば、と焦ったんじゃないかな。
中身は、前から言っている「7条解散は無効」論ですけどね。
私も、これについては何度も書いてきたから、ここでは繰り返しません(興味ある方は以下の過去記事をご参照ください)。
簡単に言えば、憲法7条にもとづく衆議院解散はーー今度の高市さんのもそうですがーー憲法的に正統性がないから、それにもとづく選挙結果も無効だ、というーー。
正論ではありますけどね。
でもまあ、もう、今さら、でしょう。今さら解散をやめろ、と言われても。大石あきこじゃないんだから。
でも、井上さんは、記事の最後で、「せめて自民党に投票するな」という意味のことを書いています。
我々有権者にすぐ出来ることが一つあります。大義も憲法的正統性もないこんな御都合主義解散をした与党政権に対して、「やり得は許さないよ」というメッセージを投票によって伝えることです。
(Authorship: 獅子吼の正義―井上達夫の法哲学塾 2026/2/3)
でも、私は、これに引っかかったわけです。
井上さんにしては珍しく、筋の通らないことを言っている、と思って。
私も、7条解散はおかしいと思う。
といって、自民党ではなく、「中道」に投票すれば、その抗議の意思表示になるのか?
野田佳彦だって民主党時代に7条解散をやってるし、公明党だってもちろん与党時代に何度もやっている。
野党に投票したからって、7条解散への抗議の意思表示にはならんでしょう。
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たしかに、立憲民主党は、何度か「7条解散を制限する」法案を準備しています。
2023年にも法案を出すと言っていたし、2025年6月には実際に「解散権濫用防止法案」を衆院に提出しましたが、成立していません。
2023年には、例のLGBT理解増進法のほうを百倍優先していたし、「解散権濫用防止法案」も、あくまで「制限」で、違憲禁止とするものではない。
今度の選挙で、「中道」が、「大義なき解散を禁止する」を公約として掲げているなら、「中道」に投票することで、7条解散への抗議の意思を表明できますが。
でも、昨日ようやく届いた選挙公報をよっく見ても、そんな公約はありません。
結局、野党だって、本気で7条解散を禁止しようとはしてないんじゃないか。
7条解散は、与党に有利だから(情勢が自分に有利な時に解散できる)、そりゃ野党の立場では、文句を言いたくなる。
でも、自分が与党になったら、使いたいーーというスケベ心を、捨てきれていないのではないか。
自分が不利になる場合があっても、これは間違っているから正す、というのならフェアだけど。
いずれにせよ、前述のとおり、2012年に野田氏は7条解散(いわゆる「近いうち解散」)をやってるからね。
公明党もやってるから、高市さんの7条解散を責めることができない。
だから、井上教授の、「7条解散に反対なら、自民党に票を入れるな」というオドシは、ピンとこないですな。
なんか、党派的なものを感じて、残念です。
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残念と言えば野田氏で、彼は7条解散もやってるし、統一教会とも関係あるし、消費税も上げているし、なんか自民党を責める資格がない人なんだよね。
産経の阿比留さんが、野田氏を「真の破壊神」と言ってたけど、ほんと、野党を壊すためにいる人みたい。
よく知られるように、野田氏と高市氏は松下政経塾の先輩・後輩で、高市氏は野田氏の選挙を手伝っていた。
要するに野田氏は、自民党型の政治家で、どっちかというと高市さんより自民党っぽい。
7条解散について考えても、彼を顔にした野党は、自民党とは違う、オルタナティブな選択肢になってない。
違いを生み出せるとすれば、公明党のほうの、得意の「平和と福祉」だろうから、「改憲反対」と「老人への手当てを厚く」を訴えればいいと思うけど、選挙公報を見ても、そんなこと書いてない。
「生活者ファースト」で、「非核三原則堅持」とか、そこじゃないだろう的な公約しかない。やっぱり「野合」はダメだなあ、公約がぼーっとしていて。
(たぶん、「護憲」を言いすぎると、「中道」ではなく「左」だとバレるから、あんまり言えない。)
自民党は、「時代にふさわしい新しい憲法を、私たちの手で」と、はっきり公約(5本柱の1つ)に掲げていて、漢らしい。
そして、それによって、後付け的ですが、解散は「大義」を手に入れるかもしれない。
自民党と維新で絶対多数を占めれば、戦後憲法発布から80年、ようやく改憲が前に進む。
井上教授が長年主張してきた改憲に関する国民的熟議が、初めて機会を得る。
改憲発議され、その結果国民投票で否決され、今の憲法が一文一句変わらなかったとしても、それで憲法が我々日本人が選んだ憲法になる。
これ以上の大義があるでしょうか。
だいたい、7条解散の問題だって、我々がつくったわけではない、学者ですらよくわからない憲法を押し付けられたから起こっている。
これから、条文も変えていけばいいんです。批判してるだけじゃダメです。
それにしても、やっぱり、高市自民党に対抗する、政権選択の野党の「顔」には、玉木雄一郎か、山尾(菅野)志桜里がなるべきだったーーと、「死児の齢を数える」ようなことを、どうしても考えてしまいます。
<井上達夫氏のニュースレター>
<参考>
