「赤カルボナーラ」の研究 川崎市のレストラン「栗の木」 ディープでホットでボリューミーなパスタ
小田急多摩線「栗平」駅近くのパスタ屋さん、「栗の木」に初めて行ったのは先月末でしたが。

その後、ここのパスタにすっかりハマって、通いつめてます。
とりわけ私の関心を惹いたのは、メニューにある「赤カルボナーラ」でした。

カルボナーラ、赤いカルボナーラ、レッドカルボナーラ、とあって、「赤いカルボナーラ」と「レッドカルボナーラ」の違いがわからない。
英語表記では、同じ「RED Carbonara」になっている。
私は、元出版人で、校閲にうるさかったこともあり、こういうのは気になる。
こういうメニューが原稿にあったら、編集者や校閲者は必ず「赤いカルボナーラ」と「レッドカルボナーラ」の違いを、著者に問いただすでしょう。読者を混乱させるから。
そこで、お店の人に尋ねると、こう答えてくれました。
「レッドカルボナーラは、唐辛子を使ってます。唐辛子の赤です。赤いカルボナーラは、トマトソースです。トマトの赤です。どっちも赤いんで」
「なるほどー。よくわかりましたー」
と言いつつ、
(そんなら、唐辛子の方の英語表記は、せめてHot Carbonaraとかにすればいいのに)
と心の中で思った。
で、好奇心が湧き、この「カルボナーラ」「レッドカルボナーラ」「赤いカルボナーラ」を全部食べてみよう、と思いついたのでした。
カルボナーラ
まず、初日のこの日は、「カルボナーラ」にしました。

400円追加して、グラス赤ワイン+サラダも付けました。
お昼から、天国気分になれました。
私が食べたここのパスタは、基本的にボリュームがあり、濃厚、ディープです。
九段下に「ディープパスタ」のお店があったけど、あそこのカルボナーラを思い出した。
ここの価格は、都心の店の3分の2から半分くらいですが。
食べ応えがあり、厚切りベーコンがゴロゴロと入っているのも、この店のパスタに共通です。
私が食べた生涯最高のカルボナーラは、まだ出版界の景気がよかった頃、芥川直木賞受賞パーティで食べた、たしか帝国ホテル仕出しのカルボナーラでした。
「会社の名誉があるから、そういうところであんまりガッつくなよ」と先輩に言われていましたが、ガッつきました。
そういう先輩も、ローストビーフの列に並んでいたし。
華やかな着物の、文壇バーのママやチーママたちが、大挙してパーティに来ていました。このあとの2次会、3次会で、作家や編集者を「ひと座りウン万円」の銀座の沼に誘い込むためです。
私はそういうの怖いから、ひたすらタダメシを食って時間を潰していました。あの頃は景気がよくてよかったなあ・・・
その時のカルボナーラが、私の知る最高のカルボナーラで、それにはおよびませんが、それでもこの値段では、とても満足できました。
レッドカルボナーラ
翌日は、「レッドカルボナーラ」に挑戦です。
この「栗の木」というお店、隠れた人気店で、昼はいつも満員です。
「隠れた」なんて言うと、悪いかもしれなけど、そんな目立つところにある店ではないからね。
でも、昼は12時前でも、満員になることがある。この日も、私は12時前に着いたのですが、少し外のベンチで待ちました。
この店の強みは、15台分くらいの広い駐車場があることですね。
私以外の客は、ほとんど車で来ているグループでした。
で、唐辛子のレッドカルボナーラ。
確かに赤い。

どんだけ辛いかなー、と警戒しながら口に入れましたが、口の中ではそれほど辛くない。
でも、あとで、胃の中があったまる感じの辛さでした。少しずつ効いてくる。
これは、印象に残る一品でした。
辛いものは、胃腸にあまりよくないと言いますが、私に対しては、ここだけの話、胃腸の働きを活発にしてくれる効果がありました。
しょっちゅう食べるものではないでしょうが、インパクトのある美味しさでした。記憶に残るという点では、今回の3品の中で、いちばんでしたね。
この「レッドカルボナーラ」は、もともと、このお店の名物だったようです。
「食べログ」に、このメニューの歴史を感じさせる、以下のようなレビューがありました。
2015年ごろにいったんクローズし(当時は店名も『栗の木』だったような)、そのあと経営かシェフチェンジ?などで引き続き営業しているこちら。
2008年~2015年ごろに職場がこのあたりにあり、同僚はみな
◇レッドカルボナーラ
◇スープパスタ
◇なぞのインドネシア系
いずれかが好きだった記憶。
そしてわたしはひたすらにレッドカルボナーラを食べているタイプでした。
そののち2回くらい再訪していて、最後に伺ったのが2020年。
同僚からも「以前の味に近くなってるよ!」と聞いたものの
◇レッドカルボナーラ
◇赤いカルボナーラ
どちらも納得のいくものではなく…というのが今回までの状況でした。
が、直近でこちらに伺った方から改めて「レッカルふつうにおいしかったよ!」と聞いたので久しぶりに行ってみたくなり、結果、今回いただいたものはいままででいちばん以前のものに近いかも!!!
ということでおなかも心も満足いくランチタイムでした。
「レッカル」と略称され、愛され続けているようです。
赤いカルボナーラ
3日目は、「赤いカルボナーラ」です。
温玉が添えられており、値段もボリュームも、最大級でした。


とにかくお腹がいっぱいになる。
ボリュームを求めるなら、このカルボナーラですね。
レッドカルボナーラほどではないですが、やはり少し「ホット」でした。
ボリューミーでディープ、というのが、これまでの印象ですが、この店にはほかに、さっぱり系らしい「和風」もあります。
また、謎の「インドネシア系」にも、今度挑戦しようと思います。

<参考>
