参政党を妨害する「左翼お調子者」たち
三品純さんが昨日、左翼の妨害で騒動になった8・8参政党新宿南口集会について、noteで「暴徒化する参政党抗議デモと共産党」という記事を書かれていました。
大変面白い記事ですが、三品さんは、共産党周辺で暴徒化する人たちについて、以下のように書いています。
SNSに投稿すれば著名な左翼文化人や学者、メディア、議員が称賛してくれます。持たざる彼らが初めて「社会参画」できたと実感できる瞬間です。これまで味わったことがない快感でしょう。
しかしよく考えてみるのです。実は踊ったつもりが「踊らされていること」に気付いてください。(中略)
都合が悪くなれば同様に梯子を外されるだけ。
「暴徒化する参政党抗議デモと共産党 活動家さん、梯子を外されないといいね」(三品純 note 2025/8/13)
私は、こういう人たちを、「左翼お調子者」と命名して、3年前に問題にしたことがあります。
三品さんの記事に便乗して、その記事を宣伝させてほしい。以下のように、三品さんと同趣旨のことを書いています。
率直な言い方をさせてもらえば、「左翼のヒーロー」にならなければ、食い詰めているか、犯罪者になるか、しかないような人たちも多かった(実際の犯罪者もいた)。
しかし、左翼の気に入るようなことを言ったり、したりすると、注目が集まり、お金が入る。次第に左翼が気に入るツボがわかってきて、その言動も巧みになる。
活動家の支持を集めるのはもちろん、「朝日、毎日」のような左派系の新聞に好意的に取り上げられ、リベラル系の政治家からも「目覚めた庶民」の代表のように持ち上げられる。
持ち上げられて気持ちよくなっている人たちを、「お調子者」というと少し気の毒だが、左翼の言いたいこと、やりたいことを過激に代行する「鉄砲玉」のようなものになる。
そして、ネタが尽きると、忘れられていく。たいがいは悲惨な最後になる。
私がその記事で取り上げたのは、具体的には富村順一という人です。
1930年、沖縄生まれで、1970年代、沖縄返還直後に、「沖縄人も朝鮮人も差別されている」と訴え、東京タワーで人質を取ったり、天皇に「死刑宣告」したり、といった過激なパフォーマンスで、一躍左翼のヒーローになりました。
彼は8歳の頃、戦中ですが、天皇のご真影への敬礼を拒否して、小学校を追放された、という経歴を語っていました。本当かどうかわかりません。とにかく小学校も出ていない人でした。
私が東京に出てきたばかりの頃、話題の人だったので、私も彼の『わんがうまりあ沖縄』『十字架と天皇』などの本を買い、今も持っています。

『わんがうまりあ沖縄』は、1990年代にも再刊されていますが、その後、富村は行方不明のようになりました。
彼はどうも公安のスパイのようなことをしたらしく、左翼に襲われて重傷を負ったりしたらしい。
最後は車椅子生活となり、西成で生活保護を受け、2012年ごろに亡くなったようです。
左翼活動にくわわり、一躍脚光を浴びるが、捨てられ、忘れられる、という人たちを、私も自分の人生で、何人も見てきました。
それでも、学歴やコネがあった幸運な人たちは、大学の研究者になったり、新聞記者になったり、予備校講師になったり、その後の人生をそれなりに豊かに送っていけます。
でも、学歴もコネもなく、中途半端に左翼運動にかかわった人は、そのまま社会からドロップアウトして、行方不明になる人も多かったのです。
桜井誠が語る「しばき隊」の面々
私はしばき隊、ないししばき隊もどき、しばき隊残党について詳しいわけではないですが、野間易通をはじめ、比較的高学歴の人たち、という印象を持っています。
しかし、その中には、「鉄砲玉」のような人たちも混じる。指令を出す「理論家」がいて、その下に前線に出る「実働部隊」がある。このあたりは、どの左翼団体でも同じでしょう。
有田芳生との関係からはじめ、そろそろ包括的な研究書が出てほしいものです。
昨夜、元在特会で、日本第一党の党首だった桜井誠(病気療養中)がYouTubeで、しばき隊との「対決」の思い出を語っていました。これがなかなか面白かった。
桜井誠のちょこ生!(MAKOチャンネル 2025/8/13)
最近、たぶん参政党の躍進の余波で、桜井誠のYouTube番組の視聴者が増えたようです。
それに気をよくしたのか、桜井の弁舌はなめらかでした。体調もよさそう。
なんといっても桜井誠は、参政党が出てくる前は、しばき隊の第一の標的でした。
見出しをつけるなら、「私の体を通り過ぎていったしばき隊の人々」という内容でした。
もっとも、桜井は、彼らをあだ名で呼び、私はしばき隊に詳しくないから、誰のことを言っているのかわからない部分もありました。
ともあれ、以下が、桜井の話の中の登場人物でした。
実売部数8万部の神奈川新聞のビシバシ(石橋学)
反日クソババア(不明)
顔面50インチ男(菅野完?)
体長3ミリの羽虫ニョマ(野間易通)
キモさん(谷口岳?)
平塚ゴリラ(伊藤大介)
添田充啓享年45歳(添田充啓)
加藤鷹もどき(木本拓史)
香山のニカちゃん(香山リカ)
桜井が知っているのは、ほぼオリジナルメンバーに近い人たちだと思います。
この中でも、司令塔である理論家と、実働部隊の「鉄砲玉」に分かれるように思います。
桜井によれば、昔のメンバーはかなり行方不明になっている。「詳しく知りすぎて消されたんじゃないか」みたいな物騒なことを桜井は言っていました。
香山リカも北海道に行って行方不明になった、と桜井は言ってましたが、それは本当でしょうか。
また、以下のようにも言っていました。
パヨク勢がね、桜井が今見るところ、 急に焦り始めてるっていう感じなんですよね。昔みたいに、カネが降りてるからやってる、というそういう感じでもなさそう。まあ、実際に降りてるんでしょうけれどもね。でも、昔みたいにドカドカ降りているわけではないしね。
(動画38:40あたり)
私自身が思うのは、左翼は、「理論家」も「鉄砲玉」も、その絶対数が足りてないのではないでしょうか。
どこの記者会見でも活動家記者の顔ぶれは同じ。
左翼の評論家として、いつまでも青木理みたいな初老や、それどころか佐高信みたいな後期高齢者まででしゃばって、ガンバっているのは、見ていて痛々しい気がします。
参政党や日本保守党などが出て、次々と左翼から見た問題行動と問題発言をし始めており、今のサヨク勢の数では追いついていけてません。
「焦り始めている」とすれば、第一にそういう理由ではないでしょうか。今の企業と同じ、人手不足なのです。
左翼の仕事ともなれば、ただの単純作業ではないですから、仮に資金を当てがっても、急に人材育成できるわけではない。
それに、資金源であるはずの左派政党の台所が苦しいことも、もちろんあるでしょう。
そこで、急造で前線に押し出される人たちもいるんだろう、と三品さんの記事を読んで思いました。
日本近代の「お調子者」たち
日給いくらでおカネのために「活動」する人もいるでしょうが、そういう機会を利用して、有名になってやろうという人もいるでしょう。
最近は、左翼よりも、むしろ右翼保守界隈のほうで、そういう動きを感じます。
今、ネットで「外国人問題」を叫べば、注目される、みたいな。「右翼お調子者」です。
もちろん、真面目に主張している人のほうが多いと思いますが。
私が3年前に取り上げた富村順一は、利口な人で、自分から身過ぎ世過ぎに左翼を利用した面があったと思います。
そうでなければ、本当に箸にも棒にもかからない人生だったでしょう。
身体は不自由になったようですが、生活保護でそれなりに平和な晩年を送ったのではないでしょうか。
私が日本の近代で、最初の「左翼お調子者」だと思うのが、奥宮健之(おくのみや・けんし)です。
彼の最期は、もっと悲惨でした。
彼は、身に覚えのない大逆事件で、幸徳秋水らと1911年(明治44年)に死刑になりました。
彼は、自由民権運動の流れで、なんとなく輸入されたばかりの左翼思想に付き合っているうち、幸徳らと関係を持ち、自分でもわけのわからないうちに処刑されました。
彼はただ、板垣退助のように出世したかっただけなのですが。
その悲しい人生については、尾崎士郎がいい小説(「大逆事件」)を書いています。
左翼にせよ右翼にせよ、その活動家の中には、純粋な正義感にあふれた尊敬できる人々もいます。
思想に賛同できるかどうかは別として、私の身近にも何人かそういう人たちがいました。
そういう人物の代表として、若宮正則を取り上げたことがあります。
彼をモデルにした人物を、「小説 平成の亡霊」にも登場させました。
一方、左翼周辺に、なんとなく出世できそうだから、とか、みんなに褒められるから、とかで集まってくる無数の人がいました。
思想に殉じる、というより、もっと俗っぽい人たちで、私はこういう人たちが好きで好きでたまりません。
その不器用さが、愛おしくてならないのです。
奥宮健之あたりから、そういう人たちばかりを集めた列伝ができないか、と思っていました。
ちょっと似たコンセプトの本に、小嵐九八郎の『蜂起に至らず 新左翼死人列伝』(2003、講談社)があります。
でも、あれは新左翼の世界では、それなりに有名な「英雄」「成功者」が取り上げられています。奥浩平とか、山崎博昭とか、島成郎とか。
もっと無名で、もっと歴史の敗者となった人を集めたい。
そういう意味で、題材にならないかと、しばき隊周辺も注目しているのです。
話がそれましたが、思想・政治運動の「魔力」は、多くの人の人生を狂わせます。
多くの人生を狂わせるような「政治の季節」は、もう終わったと思っていました。
でも、参政党などの出現で、また始まったのだとすれば、三品さんとともに、「踊らされる」危険について、警鐘を鳴らしておくべきでしょう。
<参考>
